話し方が100%うまくなる究極のスキル
「また会いたい」と言われる、コミュニケーション美人になる、話し方のコツをお届けしてきましたが今回は、“話し方が100%うまくなる究極のスキル“を紹介します。
「相手の立場に立つ」も練習次第で身につく
「相手の気持ちを考えて話をしよう」
よく言われる言葉です。
相手の立場を考える話し方ができるかどうかで、あなたの人間性が決まります。
とはいっても、なかなか相手の立場に立って話すのは難しいことです。そこで私が密かにやっているある練習法をお伝えしましょう。
テレビで謝罪会見が放映されている時、あるいは誰かが重大なミスを犯して大変な時、自分にこんな質問をするのです。
「もし自分がこの人の立場だったらどうするだろう? もしこの人が目の前にいたらどんな声をかけるだろう?」
この練習を繰り返すと、自然に物事を自分軸からだけでなく、相手軸から見ることができるようになります。
私たちは普段から、どうしても自分軸で動いてしまいがちです。
しかし、この意識を少し抑え気味にして、相手軸で話をするようにすると、あなたのファンはどんどん増えていきます。
そうすることで、あなたの視野、話し方の世界はどんどん広がっていきます。
話し方の究極のスキル「幸せでありますように」
また、今後、あなたが誰かと何かを話す時は、「(相手の方が)幸せでありますように」と祈りながら話すようにしてみてください。
そうすることで、不思議なことですが話の内容は関係なく、あなたの好意は必ず相手に伝わります。
そして、愚痴や不平不満などのマイナストークが自然となくなっていきます。
人には誰しも、話す相手の心を感じ取るセンサーのようなものがあります。
テクニックだけで人間関係がうまくいくほど、人間というものは簡単ではありません。
不思議なことですが、うまいとか下手とかは関係なく、話し手の心というのは必ず相手に伝わります。そして、この違いは「フォーユー」なのか「フォーミー」なのか、で変わってくるのです。
相手のことを思って話していくと、必ず言葉がポンポン出てくるようになります。
そしていつの間にか悩んでいた相手が元気になり、あなたのことを必要とするようになります。
するとあなたの周りにたくさんの人が集まるようになり、いつの間にかあなたは充電器のような存在になります。
最初は、うまくいかないこともあるでしょう。
しかし相手のことだけ思って話しているうちに、相手が本当に大事にしていることだけを感じ取り、言葉に落としていけるようになります。
「(相手が)幸せでありますように」
この思いに勝る話し方のスキルは存在しません。
ぜひ使ってみてください。
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永松 茂久(ながまつ・しげひさ)
株式会社人財育成JAPAN代表取締役。大分県中津市生まれ。「一流の人材を集めるのではなく、今いる人間を一流にする」というコンセプトのユニークな人材育成法には定評があり、全国で数多くの講演、セミナーを実施。「人のあり方」を伝えるニューリーダーとして、多くの若者から圧倒的な支持を得ており、講演の累積動員数は延べ40万人にのぼる。2020年1番売れた会話の本『人は話し方が9割』(すばる舎)をはじめ、著書多数。