【目次】
・「別途」の意味とは?
・「別途」の使い方を例文でチェック
・「別途」の類語にはどのようなものがある?
・最後に
「別途」の意味とは?
あなたは「別途」という言葉をご存じでしょうか? ビジネスシーンだけでなく、日常生活でも一度は見聞きしたことがあると思います。
また、人によっては意味をしっかりと理解せずに、適当に使ってしまっている方もいるかもしれませんね。今回は「別途」の意味や使い方、類語についてご紹介です。
「別途」は「べっと」と読みます。「別途」の意味は、今あるものとは「別の方面」「別の扱い」です。「別」には「それと異なる」「他の」という意味があり、「途」には「道筋」という意味があります。
「別途」は名詞としても副詞としても使われることがあり、ビジネスシーンや日常生活など、様々な場面で使われていますよ。
「別途」の使い方を例文でチェック
「別途」の意味についてのご紹介でした。続けて、「別途」の使い方について、例を挙げてご紹介したいと思います。
「別途」は先述の通り、名詞的にも副詞的にも使われるので、両方の使い方を覚えておくことがオススメですよ。
1:「そちらのアトラクションは入場料とは別途料金がかかりますがよろしいでしょうか?」
「別途」の基本的な使い方です。「別途」は「別に」という意味で副詞的な使い方をすることが多いですよ。
「別途料金」の場合は、「表示されている基本料に含まれていない料金」という意味があります。今回の場合だと、「入場料に含まれていない、追加で支払う必要のある料金」のことを指していますよ。
また、料金等で「別途」という文言が使用されている場合には、ひとつ注意する必要があります。それは、支払う金額が提示されているものと異なる点についてです。例えば「別途消費税」や「別途送料」と書かれていた場合は、想定以上に高い金額を支払うことになることもあります。
特にネットショッピングなどをしているときには、料金に対して「別途」の記載事項がないか、しっかり確認をするようにしましょう。
2:「私と友達は今まで一緒の道を歩いてきたが、お互いの夢をかなえるためについに別途の道を歩むこととなった」
この例文で使われている「別途」は、名詞的な使い方の「別途」です。文章から想像することができるように、「別の道、別の方面」のことを意味していますよ。
ただ、現代では「別の道」という意味で「別途」が使われることは、あまり一般的ではなくなっているようです。そのため、「別途」という言葉が使われている場合は、基本的に副詞的な意味で使われていると考えて問題ありませんよ。
3:「セキュリティ保護のため、添付ファイルのパスワードは別途送付いたします。」
ビジネスシーンでは、会話だけでなく、メールのやりとりの中でもよく使われる単語です。敬語表現と一緒に使用する場合は、例文のように「別途」の後ろに続く言葉を敬語表現にします。
「別途送付する」は、「本文・本編とは別に用意して送る」という意味です。今回の「別途送付いたします」以外にも、「別途ご連絡いたします」でも同じ意味として使うことができますよ。
「別途」の類語にはどのようなものがある?
「別途」の使い方についてのご紹介でした。どのようなシチュエーションで使われるのか想像がついてきましたか?
最後に「別途」の類語についてご紹介です。状況によっては「別途」よりも適切な言葉があることも。状況によってより適切な表現を使い分けることができれば、周りから高評価を得ることができるかもしれませんよ。
1:追って
「追って」は、「後程」「まもなく」という意味を持つ副詞表現。「追って」は「別途」と使うシチュエーションがよく似ていますが、言葉の意味が異なるため注意が必要ですよ。
「別途」は、「別のやり方」や「別の」という意味で使われますが、「追って」は今回の件に関係のある物事が「近いうちに行われる」という意味があります。
例えば、「追って連絡します」と「別途連絡します」だと「追って」は「今回の件の結果等が出たら連絡します」。そして、「別途」は「今回の件とは関係ない別件があるので、そのことについて改めて連絡する」という意味になります。
この2つは意味をしっかり使い分けないと相手に誤解を与えてしまうため、意識して使い分けるようにしましょう。
2:別の
「別途」の類語として想像しやすいのがこの「別の」ではないでしょうか? 「別の」と「別途」の違いは、「意味の広さ」にあります。「別の」は制限なく「あらゆるもの」に対して使えますが、「別途」は「方法」「手段」といった意味でしか使うことができませんよ。
3:別個
「別個」の意味は、「別の方法・種類」「別のものであること」です。「別の」と同様に、「別途」とよく似た意味を持っていますが、使い方が異なります。「別個」は、「別の物事」や複数あるものに対して「それぞれに違った仕様を定めること」という意味で使われますよ。
最後に
「別途」についてのご紹介でした。いかがだったでしょうか?
「別途」は、「別の道」や「別の手段・方法」という意味を持ち、副詞的な使われ方をすることが多い表現です。ビジネスシーンや日常会話など、様々なシーンで使うことができますよ。
ただし、あらゆるものに対して使えるわけではありません。意味と使えるシチュエーションをしっかり覚えておくと、ビジネスシーンで活躍すること間違いなしですよ。
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