【目次】
・「しごおわ」の意味・由来は?
・「しごおわ侍」とは?
・使い方を例文でチェック
・類語にはどのようなものがある?
・最後に
「しごおわ」の意味・由来は?
SNSで「しごおわ」というコメントを見かけたことはありませんか? 若者を中心に、日常生活においても使われるほど広がりを見せています。そこで今回は、この「しごおわ」について詳しくご紹介していきます。さらに、謎の言葉「しごおわ侍」についても掘り下げますよ。
「しごおわ」の意味
「しごおわ」とは、「仕事が終わった」という意味です。この表現はSNSの中でも特にTwitterで使用され、そこには仕事が終わった開放感や喜びが表れています。そして、そのリプライとして「お疲れ様」「ご苦労様です」といった労いの言葉が続きます。
最近ではネットスラングの域を超えて、日常生活の中でも使われるようになりました。例えば仕事終わりに待ち合わせをしていた時、「しごおわ」の一言で相手に仕事が終わったことを伝えられます。
「しごおわ」の由来
「しごおわ」は、「仕事」の「しご」と、「終わった」の「おわ」を組み合わせてできた言葉。非常にシンプルな省略語ですね。「仕事が大変、疲れた」という気持ちは誰でも感じること。このようにぽつりとつぶやくことも、リフレッシュの一環になっているのかもしれませんね。
「しごおわ」も含め、若者言葉はネットの匿名掲示板サイトから生まれるケースが多いです。そこでは、いちいち全文を打ち込むのは面倒になります。そのため速く簡単に打てる省略語が人気になったと言われています。
また、TwitterなどのSNSでも同様の理由で若者言葉が使われます。ネットの掲示板やSNSがより浸透するに当たって、今まで使っていなかった略語が広まり、今ではそれが若い人の間では浸透をしています。
「しごおわ侍」とは?
「しごおわ」の派生形に、「しごおわ侍」という言葉があります。意味は「しごおわ」と全く同じです。「ではなぜ侍?」と疑問を持たれた方もいるかと思います。しかし、実はこの「侍」、直接「しごおわ」と関係のないものなのです。
元々ネットの中で、自分の趣味や嗜好を端的に表現する「拙者○○大好き侍」という表現がありました。「チョコレート大好き侍」「猫好き好き侍」といったように、「好き」を時代劇口調で表現するムーブメントです。次第に「好き」のニュアンスがなくなり、単に自分の状態を指す際にも「○○侍」が使われるようになりました。ですから「しごおわ」と「侍」には因果関係はなく、「○○侍」という元からあったネットスラングと融合した形だと言えます。
また、「しごおわ侍」という言葉を広めたのは「稀に暇なOL なっちゃん」というYouTuberだと言われています。彼女の動画の中で頻繁に「しごおわ侍」が登場するため、有名な言い回しになったと考えられます。
使い方を例文でチェック
続いて「しごおわ」の使い方をみていきましょう。
1:「しごおわ~、疲れた」
SNSの投稿でよくみられる使用例です。仕事が終わった開放感から、誰かに向けるわけではなく、つぶやきます。仕事の大変さは誰もが共感する感覚ですから、投稿への「いいね」には労いの意味が込められています。
2:「やっとしごおわ、遊び行こう」
友人と遊びに行く約束をしている時、仕事が終わったことを知らせるときにも「しごおわ」が使えます。親しい仲のメールやLINEでは、こうしたくだけた表現がぴったりですね。反対に職場や目上の人に対して使うのはNG。時と場合を考えて使う必要があります。
3:「しごおわ侍 明日はお休みだから~~しよう」
「しごおわ侍」の例文です。使い方は「しごおわ」と特に変わりません。「しごおわ侍」はあくまで事実の報告でしかないので、投稿内容としては仕事後の予定や楽しみをつぶやく方がメインになることが多いです。
類語にはどのようなものがある?
ここからは「しごおわ」の類語をご紹介していきます。
1:「ばおわ」
「ばおわ」とは、「バイトが終わった」という意味です。「しごおわ」をバイトに置き換えた時の表現に当たります。主に使う人としては、バイトをよくする大学生・高校生です。「バイト」がカタカナであるため、「バおわ」と表記する場合もあります。
2:「おしおわ」
「おしおわ」とは、「お仕事が終わった」という意味になります。「しごおわ」が「しご(と)」を抜き取っているのに対して、「おしおわ」は「おし(ごと)」を抜き取っています。しかし、意味に違いはありません。「しごおわ」と同様、SNSなどで使われる言葉になります。
3:「しごわ」
「しごわ」も「仕事が終わったこと」を意味する省略語です。「しごおわ」と比べて「お」が抜け落ちていますが、意味は通じますね。省略形はより短い方へと変化していくもの。一文字でも打ち込む手間を省けるように造語が作られていくのは面白いですね。
最後に
いかがだったでしょうか? 気軽に日常を伝えられるSNSが発達したからこそ「しごおわ」が流行したのですね。今ではLINEなどで「しごおわ」や「ばおわ」と瞬時に伝えられるスタンプも作られています。使う際には、時と場合を考えて楽しく使っていきましょう。
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