1:「伝えときます」
「付き合っているときから、ちょこちょこと残念な日本語が出ていた元カレ。いよいよ別れ話の段階に入り、うちにあった私物を宅急便でその人の実家に送るって話になったときに、『わかりました。母に伝えときます』ってLINEが届いて、“あああ(愕然)”ってなりました。それまで散々、堅苦しい敬語で、私に攻撃的な文を送ってきていた最後がコレ(笑)。
そういえば、何度説明しても『伝えておきます』って言えない人だったなぁ… と残念な気持ちになりましたし、やっぱ別れて正解だなって、妙に納得してしまいました(苦笑)」(34歳女性/専門職)
2:「やもおえないよね」
「いい雰囲気になった彼と食事の約束をしていたのですが、前日に微熱が出た私。時節柄、食事はリスケしたほうがいいかとLINEで相手に連絡をしたところ『そっか。残念だけど、やもおえないよね』って返事がきました。
最初、“?”と思ったのですが、どうやら『やむをえない』と言いたかったんだと思います。いやいや、残念なのは君の日本語だよ… と、ひとりでツッコミを入れてしまいました。急速に気持ちが萎えて、食事もリスケしませんでした(笑)」(30歳女性/教育関係)
3:「コロナウズ」
「アプリで知り合って仲良くなった男性と、コロナ禍が明けたら食事に行きたいなという話をLINEでしていたときに…、相手からやたらに『コロナウズ』って言葉が出てきて、一体なんだろう? って思ったんです。
するとどうやら、“コロナ禍”のことだったみたい。“コロナ渦”だと思っているから、“ころなうず”って入力しても正しい漢字が出ずに、カタカナに変換してきたのかも? 言い間違いをしている人はたまに見かけますけど、カタカナで変換してまで間違いに気づかないなんて、ちょっと驚きました(苦笑)」(32歳女性/貿易)
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社会人になると、間違えて覚えてしまった言葉を正しく覚え直すチャンスに恵まれにくいのも確か。「いいな」と思っていた男性の日本語スキルに疑問が生じると、淡い恋心ほど急速に冷めてしまうのも女心ではないでしょうか。みなさんも、こんな不思議なLINEを受信した経験がありますか…?
並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。