実は間違えていない!? 家電の正しい使い方
■炊飯器
毎日使っている人も多いであろう炊飯器ですが、節電のために使い終わったら電源コードを抜いているという人もいるのでは。
実際、テックマークジャパンが調査したところ、「炊飯器を使い終わった後に電源コードを抜く」と答えた人は53%(214人)と半数以上、「炊飯しないときも電源コードは挿したままにしておく」を選んだ人は47%(186人)という結果に。
しかし、「炊飯しないときも電源コードは挿したままにしておく」のが正しい使い方。
炊飯器の液晶画面に表示される各種項目や時刻などは、電源コードが挿し込まれている状態であれば、コンセントからの電源を使って動きます。
一方、電源コードを抜いてしまうと、炊飯器の内部にセットされている内臓リチウム電池で動くことに。一般的にこの内臓リチウム電池は、自宅で簡単に交換することが不可能。
そのため、内臓リチウム電池の消耗を抑えるためにも、電源コードは挿したままにしておくのがよいのです!
詳細はこちらから>>正解率50%未満!「炊飯器」使用後コードは抜く? 抜かない?<正しい家電の使い方>
■冷蔵庫
冷蔵庫の中をきれいに収納するため、ボックスなどに食材や調味料をまとめて保管している人も多いのでは。冷蔵庫の中にそのボックスがたくさんある人は注意が必要。省エネの観点からもおすすめできません。
冷気の流れが悪くなるので冷蔵庫内が冷えにくくなり、温度を下げるために電子部品はフル稼働に。より電気を必要とする状態になってしまうのです。
取扱説明書や本体貼付ラベルなどの注意事項を確認のうえ、冷気吹出口をふさがないように食品などを保存しましょう。
どうしても収納ボックスを使いたい場合には、通気性が高いメッシュタイプがおすすめ。ただし、メッシュタイプでも目一杯詰め込んでしまうと通気性が落ちてしまいます。かならず通気性を確保するように!
詳細はこちらから>>冷蔵庫の中に100均などの収納ボックス… これ、実はこんなリスクが…!<正しい家電の使い方>
■電気ケトル
炊飯器は電源コードを挿したままにすることをおすすめしましたが、では、電気ケトルはどうでしょうか。
電気ケトルについても、長時間使用しなくなるようなことがないかぎり、基本的にはコンセントに挿し込んだままで良いと思います。
ただ、電気ケトル自体の発熱量が大きいため、他の電気器具との併用はNGとされているものが大半。そのためコンセントに対して単独接続をする必要性はあるでしょう。
また、コンセントに挿し込んだままにする際は、ホコリに注意を。電源プラグとコンセントの隙間に溜まったホコリが湿気などを纏うことで絶縁不良となり、火災の原因にもなります。
定期的に掃除するか、ホコリが溜まりやすい使用環境で使う場合には、使い終わった後に電源コードを抜いておくことをおすすめします。
詳細はこちらから>>電気ケトルの洗い方は? 使用後はコードを抜く?<意外と知らない家電の正しい使い方>
教えてくださったのは… テックマークジャパン株式会社 本多宏行(ほんだ・ひろゆき)さん
1999年テックマーク入社。大手自動車ディーラーでのメカニック経験を活かし、自動車から家電、PC、ガス製品を含む住宅設備機器に至るまで、幅広く修理精査業務を手がける。家電製品の専門知識が必要となる「総合家電エンジニア」資格を取得。現在、延長保証の対象製品の修理精査業務を行いながら、故障を未然に防ぐための正しい家電の使い方などを分かりやすく解説するなどの活動も展開している。
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