【目次】
・「お局(おつぼね)」の意味や年齢層とは?
・「お局」という表現が当てはまる人の特徴や心理
・「お局」への対処法と自分もうざい女性にならない方法とは?
・最後に
「お局(おつぼね)」の意味や年齢層とは?
あなたの職場には「お局」さまはいますか? もしかして「私ってお局扱いされてる?」という人はいませんか? 今回は、気になる「お局」について考えてみたいと思います。
まず、「お局」の意味やどういう人のことを言うのかを押さえておきましょう。
◆お局の意味
「お局」とはもともと、江戸時代の大奥における女官のこと。1989年に放映された大河ドラマ「春日局」で、多くの人に知られるようになった言葉です。私たちの日常では、職場を取り仕切るベテランの女性について使われることが多い言葉ですね。
一般的には、「いじわる」「口うるさい」などというような少し嫌な人というニュアンスを含みます。今ほど、女性の社会進出が進んでいないころに、勤続年数が長い女性は少なく、あまりいいイメージではなかったのかもしれません。
◆お局だと思う年齢層
「勤続年数が長い」女性が「お局」だとするなら、何歳くらいの人が「お局」だと思われるのでしょうか。20代で「お局」だと思われる人は少ないようですが30代後半になるとそう思われる人もいるようです。
また、かつては女性は結婚すると家庭に入る人が多かったため「お局」は独身女性がお多かったようですが、現在ではそうではありませんよね。「お局」かどうかの判断に、独身かどうかはあまり関わりがなさそうです。
「お局」という表現が当てはまる人の特徴や心理
「お局」とそうでない先輩との違いはどうも年齢ではなさそうで、行動やものの言い方などからそう思われるパターンのほうが多そうです。では、どんな言動が「お局」だと思われるのでしょうか。
お局の行動の特徴1:嫌味っぽい
例えば、書類に誤字があったとしましょう。普通に注意してくれればいいのに、「お局」っぽい人は、「あら…、これなんて読むのかしら。私読めないわ」などと嫌味っぽい指摘をします。何かにつけて嫌味っぽい言い方で指摘されると、若い社員たちは「お局がまた、ブツブツ言ってるよ」と離れていってしまいます。
お局の行動の特徴2:ヒステリック
何かの拍子にキーッと怒り出す女性っていますよね。ある程度の年の女性で、その頻度が高いと「お局」だと思われるようです。「あの人、更年期じゃないの?」などと冷たい視線を向けられたりしてしまうのです。
お局の行動の特徴3:小言が多い
「お局」だと思われがちな人は、基本、小言が多いようです。まるでお母さんが小さな子どもを叱るように、「あれはダメ」「これもダメ」、「それは危ない」「ここも危ない」と口を出してしまうのです。言われたほうはげんなりしてしまうばかりです。
お局の行動の特徴4:男性を立てようとする
「お局」の語源が大奥にあるからというのが理由ではないでしょうが、「お局」様と呼ばれる人には古風な人が多いように思います。ゆえに、上司、特に男性上司をまるで「殿」かと言わんばかりに立てようとしたりします。
お局の行動の特徴5:若い女性に厳しい
逆に、若い女性には厳しいのが「お局」の特徴。「あなたのために言ってるのよ」という言葉を振りかざしながら、「女たるもの、三歩下がって!」と言い出しそうな勢いで迫ってきます。あまりの勢いに、気の弱い女性なら怖くて逃げてしまうかもしれません。
<お局が嫌がらせをする心理>
あまりいいイメージがない「お局」。なぜ、そんな言動をとってしまうのでしょうか。どうも、「お局」と呼ばれる人たちには3つの心理があるようです。それは…、
・余裕がない
・コンプレックスがある
・認められたい気持ちが強い
の3つ。常に、自分へのコンプレックスを抱える一方で、「誰かに認められたい」「わかってもらいたい」と悩み続けているので余裕がありません。それを、目の前で、自分よりもずっと若い女性がいとも簡単にクリアしているのを目にすると、どうも意地悪したくなってしまうのでしょう。
「お局」への対処法と自分もうざい女性にならない方法とは?
では、最後に周囲に「お局」さまがいる人には「お局」対処法を、もし自分が「お局」かも… と思う人にはそうならないための対処方法をご紹介しましょう。
まずは、「お局」さまからの小言や意地悪をうまく交わす方法です。
お局さまへの対処法1:聞き流す
いちばん簡単なのがこの方法です。それこそ、子どもがお母さんの小言を聞き流すように、「あ、はい。すみません!」とさっさと謝って、その場から立ち去りましょう。「お局」さまも逃げられたらなんともしようがありません。
お局さまへの対処法2:一生懸命に仕事をする
「お局」さまは基本、真面目です。なので、真面目な人が好きです。ですから、「お局」さまが近づいてきたら、仕事に集中しましょう。自然と小言を言われなくなりますよ。
では次に、自分が「お局」さまにならない方法です。
自分がお局さまにならないようにする方法1:菩薩の心を持つ
先ほども述べましたが、私って「お局」さまかも…、と思うあなたはきっと真面目な人です。なので、危なっかしい後輩を見ていると、ついついあとで困らないように口を出してしまうんですよね。一人のミスは、周囲にも影響を及ぼすことをあなたはよく知っていて、その芽をできるだけ、小さなうちに積んであげなくちゃと思っているのでしょう。
けれど、人には失敗して成長するという側面があります。観音さまのような慈悲深い心で、じっと見守ってあげましょう。そうすると、思いの外、早く成長してくれるかもしれません。
自分がお局さまにならないようにする方法2:仕事以外に目を向ける
「お局」さまと呼ばれるような年齢になると、会社のどこにいっても自分がいちばん年上というシチュエーションになりがちです。そこで、新しい習い事をするなど、自分が「一年生」になれるシーンを作ってみましょう。
実際には年上でも、キャリアの上では自分がいちばん下という環境に立つことは、仕事だけに一生懸命になってきた人にとっては、とても新鮮でいい刺激になると思います。後輩の気持ちもよくわかるようになりますよ。
最後に
「お局」さまって言われるのは、誰でも嫌ですよね。けれど、「お局」さまと言われる人は、少なくとも「仕事ができる」という点では周囲に認められています。「仕事はできるんだけど、ちょっと…」というのが「お局」さま。後ろの「ちょっと…」は気になりますが、まずは認められていることを喜んでみましょう。あなたの雰囲気が少し柔らかくなると思います。
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