【目次】
・「ポジハメ」の意味や由来は?
・「ポジハメ」の使い方は? 例文でチェック
・「ポジハメおじさん」とは誰?
・「ポジハメ」の対義語「ネガハメ」とは?
・最後に
「ポジハメ」の意味や由来は?
「ポジハメ」という言葉をご存知でしょうか? 「聞いたことがある!」という人の多くは、野球に関する話の中で話題に上がった言葉かもしれません。今回は「ポジハメ」という言葉について、意味や由来、使用例を交えて、分かりやすく解説していきます。
◆「ポジハメ」の意味
「ポジハメ」とは、日本のプロ野球球団である「横浜DeNAベイスターズ」のファンの中でも、とりわけポジティブなファンを指すネットスラングです。「ポジハメ」の「ポジ」はポジティブを表していますが、「ハメ」は「ハメカス」という横浜DeNAベイスターズのファンの蔑称を表しています。「横浜」の「浜」が、「ハメ」に変化して生まれたファンの呼び名と言われています。
この言葉は、主に“5ちゃんねる”や、“おーぷん2ちゃんねる”といったインターネット上の掲示板サイトの中で使用されています。「ポジティブ」という言葉を含んでいますが、ネット上の蔑称ですので、ネガティブなニュアンスが強いです。そのため、使用する際には注意が必要です。
◆「ポジハメ」の由来
「ポジハメ」という単語が誕生したキッカケには、2013年に投稿されたとあるYahoo知恵袋への投稿が挙げられます。その投稿は、横浜ファンがとある横浜DeNAベイスターズの選手の活躍を期待するというポジティブな内容でした。しかし、結果としてその選手の登板成績は非常に悪く終わりました。
投稿のウキウキ具合と登板結果の悲惨さとのギャップ、さらに投稿に付けられた辛辣なコメントがインターネット掲示板上で大ウケとなりました。その結果、「ポジティブな横浜ファン」という意味で「ポジハメ」という造語が生まれ、インターネット上で流行したと言われています。
◆「ポジハメくん」とは?
「ポジハメ」に関連して、「ポジハメくん」と呼ばれる顔文字があります。それが、上記の由来内で紹介したYahoo知恵袋への投稿で用いられた「(*^○^*)」という顔文字です。この顔文字が投稿の象徴として使われるようになり、「ポジハメくん」として流行しました。
「○○なんだ(*^○^*)」という口調が特徴的で、他球団ファンを象徴する意味合いで使われる顔文字です。
「ポジハメ」の使い方は? 例文でチェック
ここまでで、意味やその由来をチェックしていきました。続いて「ポジハメ」という言葉の使用例を見ていきましょう。
1:「お前もポジハメかよ」
「横浜DeNAベイスターズ」のファンのことを指して、「ポジハメ」を用いています。野球ファンは自分の応援する球団への熱い思いがあるため、しばしばファン同士が対抗意識を燃やすことも…。
2:「横浜ファンは、ポジハメじゃないと」
「ポジハメ」は横浜ファンの中でもポジティブな層を指します。ポジティブがあるということは当然、ネガティブもあるということ。「横浜DeNAベイスターズのネガティブなファン」の総称もありますので、後ほどご紹介します。
3:「ベイスターズが優勝してほしいんだ!(*^○^*)」
「ポジハメくん」の顔文字を使った用例です。「~んだ!」という口調がポジティブさを表現していますね。SNS上ではこの「ポジハメくん」の顔文字が人気で、野球に関係のない話題の時でも度々登場します。
「ポジハメおじさん」とは誰?
「ポジハメおじさん」とは、国際ジャーナリストである浅井信雄さんを指しています。浅井氏は、熱狂的な横浜DeNAベイスターズファンとして知られています。過去に出演していたTBS系のテレビ番組「サンデーモーニング」内で、ベイスターズについて熱弁していたことから「ポジハメおじさん」と呼ばれるようになりました。
ちなみに、浅井氏は2015年3月に前立腺癌のため79歳でご逝去されました。そのため残念ながらDeNAベイスターズのクライマックスシリーズ初進出を見ることは叶いませんでした。
また他にも、「ポジハメの親玉」「ポジハメの母」といった風に「ポジハメ」を冠した人物が多数います。ネットの掲示板上での呼称なので、一般的ではありません。しかし、ファンの中では共通認識として知られているので、気になる人はチェックしてみてはいかがでしょうか。
「ポジハメ」の対義語「ネガハメ」とは?
「ポジハメ」の対義語に「ネガハメ」が挙げられます。その名の通り「ネガティブな横浜ファン」のことです。あまりにもチームが悪い状態の時や、そのネガティブな気持ちを表しています。「ポジハメくん」の(*^○^*)という顔文字と対照的に、(ヽ*´◯`*)という顔文字が使われます。
最後に
いかがだったでしょうか? 野球に関するネット用語の意味や使い方をご紹介していきました。普段あまり野球に興味がない人でも、意味を押さえておくだけで知識の幅が広がるはずです。また、その成り立ちからネガティブなニュアンスが含まれている可能性がありますので、使う際には注意が必要です。
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