【目次】
・「お節介」の意味や当てはまる人に対するイメージとは
・「お節介な人」の特徴
・「お節介な人」の心理
・「お節介な人への対処法」とは? 相手との関係性もポイント
・最後に
「お節介」の意味や当てはまる人に対するイメージとは
本人は良かれと思ってやっているようだけど、されたほうは実は迷惑…。そんな「お節介」な人ってちょっと面倒くさいですよね。お節介な人はなぜ、求められてもいないのに世話を焼いてくれるのか。心理と対処方法について解説しましょう。
「お節介」の意味を知っていますか? お節介は「節介」に、「お」をつけたものだと思っている人が多いと思うのですが、実はそうではありません。
◆お節介の意味
まずは、「お節介」の意味を押さえて置きましょう。「お節介」とは、要らぬことに口を挟んだり、余計な世話を焼いたすることをいいます。
◆節介の意味
「お」が接頭語なのは間違いないのですが、「節介」自体が、「余計な世話」を示すかと言うとそうではありません。「節介」とは、節操を固く守り、世俗に流されないことという意味で、「お」をつけるかどうかで、意味が全然かわってくるのです。
「お節介な人」の特徴
あなたの周りには「お節介」な人はいますか? お節介ってどういう人でしょうか。いくつか、特徴を挙げてみましょう。
1:空気を読まない
「お節介」な人は、空気が読めないというより、空気を読んだりしません。落ち込んでいる人を見ると、即座に「声をかけてあげなくちゃ!」という考えが浮かび、速攻で行動してしまうのです。
そこで、「声をかけていいかどうか」「声をかけて欲しいと相手が思っているかどうか」に思いを馳せることができれば、「お節介」とは言われないのですが、思ったことをすぐに行動に移してしまうのが「お節介」な人なのです。
2:人との距離を詰めたがる
「お節介」な人は、心理的にも物理的にも人との距離が短めです。心理的な面で言うと、他人のプライベートに関わるような繊細な部分へも平気でズカズカと入ってくるイメージ。仲良くなって、徐々に距離を縮めるのではなく、いきなりガンガン入ってくるのです。
物理的にも結構近寄ってきます。話しかけてくる時も鼻先がくっつきそうな距離で話しかけてきたり…。相手がそれに戸惑っていても、気に留めないところも「お節介」な人の特徴です。
3:自分のことには無頓着
「お節介」な人は、案外自分のことには無頓着です。常に人のことばかり気にしているので、自分に課せられた仕事のことはすっかり忘れていた… なんて言うこともしばしば。でも、あっけらかんと、また人の世話を焼いたりしてしまうのです。
「お節介な人」の心理
程度によっては憎めない「お節介」な人の行動ですが、行きすぎると周囲は閉口してしまうということもあります。一体、どうして「お節介」を焼き続けるのでしょうか。
1:「認められたい」という欲がある
「お節介」な人は、承認欲求が高い人が多いようです。「人に認められたい」「感謝されたい」、そんな思いから人の世話を焼きたがるのです。喜んでもらえれば、本人はとってもうれしいので、さらに世話を焼くというサイクルが始まるのです。
2:親切ではある
「お節介」な人は、基本親切です。世話を焼くときには、心底「良かれ」と思って行動しています。そこに他意はありませんし、世話を焼いた相手が喜んでくれればそれでいいのです。ただ、相手の反応を見ることをあまりしないので、それが検討外れということがままあるのです。
3:野次馬根性がある
「お節介」な人は少々、野次馬的なところがあります。人が落ち込んでいると「え、なになに? 何があったの?」と近づいてきて、ことの経緯の一部始終を聞いていきます。本人は事情を聞いてなんとかしてあげようと思っているのだとは思いますが、心の底に野次馬根性が見え隠れしていることもあるのです。本人が気付いているかどうかは別にして。
「お節介な人への対処法」とは? 相手との関係性もポイント
「お節介」な人が周りにいると結構面倒ですよね。本人に悪気がないことは、なかなか改善されませんし、迷惑そうにしてみても一向に気付いてもくれない、というパターンが多そうです。そんな時はどうしたらいいのでしょうか。
1:はっきり断る
「お節介」な人は、基本的には素直で親切な人で、意地悪な人ではありません。ただ、ちょっと空気を読むことを軽んじているところがあります。なので、「お節介」な人相手にちょっと迷惑そうにしてみても気づかれることはありません。はっきりと「結構です」と断りましょう。
「お節介」な人は喜んで欲しいと思っているだけなので、求められていないことがわかれば、案外すっと引いてくれるものです。コツは、「ありがとうございます、でも自分でやるので結構です」などと、感謝とともに冷静に断りましょう。「い、いいです、やれますから」などと焦って回答してしまうと、「大丈夫だって、やってあげるってば!」と強引に押し切られます。
2:聞き流す
「お節介」な人は、相手が話を聞いているかどうか、話に興味を持っているかどうかなんていうことには、全くと言っていいほど興味がありません。自分の喋りたいことを喋れればそれでいいと思っています。なので、たとえば仕事のアドバイスなどをされていても、「ふ~ん。そうなんですね」と話半分で聞いていればOK! 「お節介」な人は別に気にしませんから。
3:逆に「お節介」で攻める
積極的に対抗する場合として効果的なのが、「お節介」返しです。「お節介」な人は、いつも世話を焼く相手を探しては構ってばかりいるので、自分が「お節介」をされる経験は少ないはず。そこで、「お節介」な人のお世話をしてあげましょう。きっとたじろいでしまうでしょうし、あわよくば、「お節介」癖が少しマシになるかもしれません。
最後に
「お節介」って、されている時には気になるのに、自分がしているときには気づかないものですよね。もし、自分が「お節介」な人なような気がしたらどうしますか? 難しく考えることはありません。黙っていればいいのです。口出しをしたくなってもグッとこらえましょう。
見ている間に、相手が自分で解決できるようならそれでいいですし、困っているようなら「困っている?」と、そっと聞いてあげましょう。相手のペースにあわせることってとても大切なことですよ。
TOP画像/(c)Shutterstock.com