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WORK

2021.01.08

「頑張りすぎでは?」と言われる人、疲れても仕事し続ける人… 幼少期に原因がある!?

テレビやラジオなどで活躍する精神科医の名越康文さんが、Oggi読者の悩みに答えてくれる本誌の人気連載。今回は、頑張りすぎてしまう原因を探りながら、ソロタイムの重要性をお届けします。

仕事を頑張りすぎているあなたに必要なのは、本当の充足感を得られる“ソロタイム”と“自分を肯定する心”

最近、責任のある仕事をまかされるようになって、やりがいをもてるようになってきた。とはいえ、ちょっと疲れを感じることも。

でも、仕事をして達成感を得られるので、自分としてはもっと仕事をしたいところがある日、同僚から「頑張りすぎているんじゃない?」と言われて、「頑張ることの何がいけないの?」と、その言葉を素直に受け止められず悶々とする日々。

頑張っている自分を否定された気持ちに…。

名越さんが回答!

(c)Shutterstock.com

「頑張りすぎてるんじゃない」と言われて傷ついてしまったということでしたら、かなり心がセンシティブになっているのかもしれません。

ひとつ考えられるのは、幼少期に何かしらの欠落感を抱いてしまい、それを無意識的に埋めようとして働いているパターンです。

ただ、これは仕事を頑張っている方すべてに当てはまることではありません。

ところで、クインシー・ジョーンズという人物をご存じでしょうか。マイケル・ジャクソンのアルバム『スリラー』などを手がけた名プロデューサーにして、グラミー賞をはじめとする音楽賞を多数受賞している音楽界のレジェンドです。

「世界一働く音楽家」と言われるほど、目覚ましい功績を残しています。そんな彼のドキュメンタリー映画『クインシーのすべて/Quincy』を先日観たばかりなのですが、そこで彼の幼少期を知り、彼もそうだったのか… と思い知らされたのでした。

彼は7歳のとき、精神病を患った母親が目の前で拘束され、病院へ連行されるという衝撃的な経験をします。その後、彼は女性に対して母性を求めるのですが、近づきすぎると離れ、仕事に過度に没頭。

これは幼少期のさみしさ、欠落を埋めようとしているとも考えられるわけです。

彼の幼少期の体験はひとつの例ですが、ご自身の幼少期を振り返ったときに何かしらの欠落を感じていないか、確認をしてみてください。

本来の充実感ではなく、飢餓感を埋めるために仕事をやっているとしたら、いくら仕事で成功をおさめても同じことを繰り返して、いずれ体を壊してしまうかもしれません。

そうならないために、小さな習慣をおすすめします。「今の」充実感を得るために仕事をしようと、毎朝、自分に優しく語りかけてから出勤するのです。

あるいは、まくらを子供のころの自身に見立てて、「十分やっているよ」と抱きしめてあげます。心の中で思っているだけより、動作にしたほうが効果は上がります。

まずは、いくら仕事を頑張っても、それで昔の欠落の埋め合わせはできないと理解できたら大きな一歩。次にその欠落は、実は自分の想像の中にあり実体はないと知ることです。

小さな習慣で自分を肯定する経験を積む一方で、充足感を得られる別の方法も得ましょう。旅に出たり、音楽を聴いたり、映画を観たり、あなたにとってのソロタイムは何かを考えてみてください。

複数の楽しみを得ることで、過去ではなく、今の自分を感じられるようになります。

2020年Oggi4月号「名越康文の奥の『ソロ』道」より
イラスト/浅妻健司 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部

TOP画像/(c)Shutterstock.com

名越康文(なこし・やすふみ)

1960年、奈良県生まれ。精神科医。臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など幅広く活躍中。著書に『SOLO TIME 「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』(夜間飛行)ほか多数。


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