【目次】
・「おせち」はいつ食べるの?
・「おせち」はいつ作るの?
・そもそも「おせち」とはどんな食べ物?
・最後に
「おせち」はいつ食べるの?
正月三が日をゆっくり休めるように“保存食”として始まったなど言われているおせちですが、各ご家庭ではどのように楽しまれているのでしょうか? 家庭や地域ごとのおせち料理を食べるタイミングについて解説していきます。
おせちやお雑煮を食べるタイミングはいつなんでしょうか?
◆元日の朝
やはり元旦の朝、新年のあいさつと共に家族そろって食べるという方が多いのではないでしょうか? お正月、元旦の食事といえばおせちというイメージですよね。12月後半からデパートやスーパーなどに、黒豆、かまぼこ、栗きんとんなどのおせちに関する商品が多く並びます。
◆大晦日(おおみそか)
大晦日の夜、年越し前におせち料理を作りながら、年越しそばと一緒におせちを食べるというご家庭もあるでしょう。大晦日の夜は来客もなく、お家でゆっくりおせちが食べられますよね。また、料理は作り立てが一番おいしいはず! 大晦日の夜の楽しみになりそうですね。
一般的におせちを食べるのは、元旦からお正月の三が日といわれていますが、地域や家庭の習慣によっても違いがあるようです。例えば、北海道では大晦日に年越しそばと一緒におせち料理を食べる習慣があるそうです。また、おせち料理はもともと大晦日に食べられていたともいわれており、北海道・東北の一部の地域では、この習慣が現在も残っているようです。
◆元日の昼
元旦は初詣に親戚へのあいさつ回りをされる方もいらっしゃいますよね。親戚一同が集まり、豪華な料理と共におせちを食べるというご家庭も多いのではないでしょうか? 一般的におせちを食べるのは元旦からの三が日と言われていますが、それぞれ地域や家庭の習慣に合わせて食べるとよいでしょう。
「おせち」はいつ作るの?
おせち料理は、元旦に食べるのであれば、前日の大晦日夜までには完成できるようにすると良いでしょう。おせち料理は普段の料理のようにパパっとできるものではありません。大晦日当日に準備を始めたのでは間に合わないのです。下ごしらえや煮込みに時間を要し、品数も多いため、それぞれの具材の調理にかかる時間を考慮して準備を始めましょう。
そもそも「おせち」とはどんな食べ物?
日本では、古来より人間と神様が共に食する「神人共食文化」の観念がありました。お正月と五節句を年中行事とし、「お節料理」を神様にお祀りします。そして、神様にお供えした後に家族でいただきます。共にいただくことで、一年の息災を祈り、神様に気持ちが通じて欲しいという願いが込められているようです。お正月に食べるおせち料理はこれが由来となっており、もともとは季節の変わり目に食べられる料理を指していました。
おせち料理を食べるのは、大晦日でも元日以降でもどちらでも問題ありません。おせちには、「普段から忙しいお母さんたちが、せめてお正月三が日ぐらいはゆっくりできるように」という意味が込められています。そのため、料理はどれも保存がきくように調理されています。元日におせち料理を食べ始めて、2日、3日はその残りを食べるというのが昔からの習わしのようです。
最後に
おせち料理は、一般的に元日から三が日にかけて食べられるお祝い料理ですが、年末年始のいつ食べてもよく、大晦日に年越しそばと一緒に食べる地域や家庭も残っているようです。近年ではおせち料理以外の料理を楽しむ家庭も増えていますよね。なかなか出かけられない今年のお正月は、家族でおせち料理を食べながら、ゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか?
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