健康カウンセラー E子さん(34歳)の場合
E子さんDATA
職歴:フリーランスの健康カウンセラーを経て、2018年から現在の会社で正社員に。企業を訪問する健康カウンセラーとして働いている。副業でフリーのカウンセリングも行う。
手取り給与:26〜34万円(副業含む)
住まい:都内で夫とふたり住まい
預金総額
普通預金:約330万円
郵便貯金:約830万円
TOTAL:約1,160万円
E子さんの通帳は、こんな感じ!
1|給与
毎年少しずつ昇給し、かつ今年からは管理職としての手当もプラスに。30万円弱の手取りのほか、月によってはフリーで請け負う健康食品の開発への協力(副業)が5万円前後入る。
2|夫婦共有口座へ
毎月頭に夫婦共有の口座にお金を入れる。E子さんも夫も15万円ずつ移し入れ、そちらから家賃・食費・生活費・光熱費・帰省費用などに使用。たまの外食は夫が払ってくれている。
3|クレジットカード引き落とし
美容院やコスメ代のほか、出張交通費や経費の使用に。かつては全身脱毛や歯列矯正、昨年は新居への引っ越しで大きく出費をしたけれど、それ以外はきわめて倹約。食事も自炊がほとんど。
挙式延期でも、自分の中に幸せがあれば
「夫婦それぞれ同額を共有口座に入れているけれど、あれ? 同額はおかしくない? 夫のほうが給料高いのに」
在宅勤務で顔を合わせる時間が長くなって、ふと考えた。そんな折、社長から「10年後には経営を継いでほしい」との打診が。「いつか夫婦で2,000万円稼ぐ」という夢のためにも、社長の提案には乗っておくのがよさそうだ。健康ビジネスは衰えないだろうし、10年後は夫よりE子さんのほうが高収入になっていたりして…。
共有口座への金額アップを夫に言えば「いいよ」と言ってくれそうだけど、やめておいた。相手に求めるより、幸せは自分で生み出す。
今年の挙式は延期になったけど、そのぶん自炊の素材をランクアップして、小さな幸せを感じられるように。そして、そんなメンタルこそが健康の源だと思うから。
西山美紀さんが指南! マネーセンスを磨くアドバイス
鳥の目・虫の目で不安な世の中を生き抜こう
先行き不透明な時代。E子さんのパートナーと信頼関係がありつつも依存しない関係(収入差があっても同額の生活費)、お見事です。収入源が複数あるとリスクヘッジにもなります。貯蓄も順調で、自ら道を切り開く意志と行動が素敵です。
共有口座にお金を入れて、残りをそれぞれ自由に使う場合、ひとりはしっかり貯め、ひとりは使い切っていると要注意(発覚後モメる可能性大)。年度、貯蓄具合を双方でざっくり確認しましょう。
また、毎月ATMで共有口座に現金を入れる手間を省くため、ネットバンキングを使うか、ネット銀行の口座(他行への振込手数料が月数回無料)をつくれば、スマホで資金移動できておすすめ。
大きな目標に向けて仕事にまい進し、小さな幸せも大切に… 不安な時代を生き抜くすべですね。ぜひそのスタンスで!
2020年Oggi7月号「お金に困らない女になる!」より
文/南 ゆかり、西山美紀 デザイン/マミアナグラフィックス 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部
TOP画像/(c)Shutterstock.com
西山美紀(にしやま・みき)
コラムニスト・ファイナンシャルプランナ Profileー。All About貯蓄ガイド担当。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎リンケージ)。
南 ゆかり(みなみ・ゆかり)
フリーエディター・ライター。
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