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FASHION

2023.11.03

平服(へいふく)とは? 知っておきたいマナーとシーン別おすすめコーデを紹介【スタイリストが解説】

結婚式の二次会や入学式、仕事の面接、法事などのドレスコードに「平服」と書いてあったら、どのような服装で行けばよいのでしょうか? 平服=普段着という認識は大きな間違い! 今回はさじ加減が難しい「平服」のマナーやシーン別のおすすめコーディネートをご紹介します。

【スタイリストが解説】平服(へいふく)とは?

平服とは

「平服(へいふく)」と聞いて、あなたはどんな服装を思い浮かべますか? きれいめカジュアル、通勤服のようなきちんとした服、それとも普段着のことでしょうか。平らな服、ってことはあり得ないですよね…。

今回は、結婚式の2次会や同窓会、謝恩会などでリクエストされることの多い「平服」の正しいマナーや服選びのコツを、スタイリスト・城長さくらさんに教えていただきましょう。

【大人のセットアップ】は、ほんのりラフ感をプラス!

フォーマルな服装は大きくわけて3つ

フォーマルな服装は大きくわけて3つ

まず、一般的にドレスコードは下記の3タイプにわかれると言われています。

礼装(正礼服、フォーマル)

結婚式やお葬式、入学式、式典など、冠婚葬祭で着用されるフォーマルウエアのこと。結婚式で言うと、新郎やその親が着用するもっとも格式が高いものをさす。

準礼装(準礼服、セミフォーマル)

セミフォーマルとも呼ばれ、正礼装に準ずる装い。結婚式で言うと、一般的な参列者の服装。

略礼装(平服、インフォーマル)

男性ならダークスーツやきれいめなジャケパンスタイル。女性ならスーツやワンピース、アンサンブルなどきちんと感のある服装。

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平服の意味や着用シーン

「平服は上の3つの中で『略礼装』にあたるもので、準礼服よりも自由度の高いフォーマルな服装のこと。普段着やカジュアルな服装のことではないので、注意してくださいね。最近では『スマートカジュアル』『ビジネスカジュアル』などと呼ばれる場合もありますが、これも平服とほぼ同義。

平服が求められるシーンは結婚式の2次会や入学式、謝恩会、法事などさまざまなので、単純に『これを着て行けばOK』と言うものではありません。参加する会の趣旨や内容、どういった方が参加するかなどによっても、選ぶ服は変わってくるので、どのような会なのかを事前に理解しておくことが大切です」(スタイリスト・城長さくらさん 以下「」同)

覚えておきたい平服のポイント <女性>

平服と言っても着用シーンはさまざまで、マナーも多少変わってきます。ですから、下記3点を押さえたうえで、開催場所の雰囲気や招待者との間柄などを踏まえて、失礼のない服装を心がけましょう。

POINT1|礼装・準礼装までいかないフォーマルな服装

「平服=カジュアルな普段着ではなく、あくまできちんと感のあるフォーマルな服装です」

POINT2|ビジネスではオフィスカジュアルと同じイメージ

「かっちりとしたスーツでなくてもOK! ジャケットの代わりにブレザーやジレをはおったり、ジャケットのインナーをシャツではなくニットやブラウスに変えることで、堅苦しくなりすぎないスマートなスタイルに」

POINT3|結婚式や同窓会では派手すぎず上品に

「きれいめなワンピースやセットアップなどを選ぶと無難。華美なドレスは場の雰囲気にそぐわない可能性もあるので、注意してください」

 平服のNGポイント

次に、マナー違反になりかねない服装のポイントを見ていきましょう。

NG1|カジュアルすぎる服装

「Tシャツやパーカなど、カジュアルな素材感のアイテムはNG。ビジネスシーンに着ていけるような、きちんと感のある服装が前提となります」

NG2|露出の高い服

「丈の短いスカートやショートパンツ、胸元が大きく開いたドレスなどは避けましょう」

NG3|華美なデザイン

「派手な色やアニマル柄、ファーといった華美なデザインは、目立ちすぎて浮いてしまうこともあります」

【結婚式・2次会】でのおすすめコーデ

「きれいめなワンピースやブラウスとボトムのセットアップなどがおすすめです。お祝いの場なので、淡いピンクやブルー、といった上品な色合いの服も好まれます。アクセサリーはパールやビジューなど、小ぶりなもので上品にまとめてください」

旬のシアー素材でブラックコーデを華やかに

旬のシアー素材でブラックコーデを華やかに
ダークカラーのコーデを華やかにしてくれる、シアー素材のボリューム袖。黒ブラウス×黒パンツのきれいめコーデに、繊細なフロッキードットが可憐な表情を添えて。

華やかさも洗練度も!! 今っぽいダークカラーの着こなし

落ち着いたグリーンならカラーワンピも品よくまとまる

落ち着いたグリーンならカラーワンピも品よくまとまる
体のラインを拾いにくい肉厚のリブニット素材。胸下の切り替えで腰位置も高く見えそう。袖にはハリのある素材が使われているため、着るだけで立体的なフォルムが完成し、着映え力も抜群。

凜としていて知的! 王道ハンサム・泉 里香のステディブランド名品

【面接】でのおすすめコーデ

「ビジネスシーンでは色味を抑えた、ネイビーやグレー、ブラック、などの色味が無難。スーツやセットアップを用いるのが一般的です」

ジャケパンスタイルをかっちり見せるストイックな黒使い

ジャケパンスタイルをかっちり見せるストイックな黒使い
ジャケットの真面目な存在感を強めるために、インナーはシックな黒でつないで。ジャケットの仕立てのよさも引き立って、大人の品格を醸し出せる。首元のシャープな開きもクールに映えて。

「きちんとしたい日」に失敗しない! 【パンツスタイル】のコーディネート9選

濃度の違うグレーを重ねて小洒落た雰囲気に

濃度の違うグレーを重ねて小洒落た雰囲気に
シンプルなバンドカラーのワンピースは、背中がプリーツになった二面性のある一枚。そこにテーラードのようなフロントのカッティングが目を引くマニッシュなジャケットを投入。グレイッシュなジャケットとワンピースのコンビも、少し色合いに差をつけるだけで、きちんと感は残しつつも雰囲気のある着こなしが叶います。

「きちんとしたい日」の【スカートスタイル】正解コーディネート4選

【法事・葬儀】でのおすすめコーデ

「基本的には黒。7回忌以降の法事では平服で行われるのが一般的なため、ダークカラーのスーツやアンサンブル、ワンピースなどを着用します」

すっきりとしたジャケットで洗練度を上げて

すっきりとしたジャケットで洗練度を上げて
きれいめジャケットと、一枚でも成立するワンピースがあればどんなシーンでも安心。法事や葬儀の際はネックレスをパールに変えて小物も黒で統一。

「きちんとしたい日」の【スカートスタイル】正解コーディネート4選

王道黒ワンピは裾の動きでフェミニンさを演出

王道黒ワンピは裾の動きでフェミニンさを演出

親しい身内のみで執り行われる法事なら、イレギュラーヘムが美しいエレガントなワンピースで参加するのも手。五分袖なので、はおりやストールがなくてもきちんとシーンに必要なフォーマル感がキープされる。フォーマル度を高める場合は、ヘアアクセを省き、きちんとしたまとめ髪で参加して!

「きちんとしたい日」の【スカートスタイル】正解コーディネート4選

【同窓会】でのおすすめコーデ

「華美になりすぎなければ特に厳しいルールはありません。一般的には、セットアップやワンピース、ジャケットスタイルなどを着用される方が多いですね。ワンピース見えするセットアップやきれいめなオールインワンなども人気です」

シアーブラウスで程よく華やかに

シアーブラウスで程よく華やかに
透け感のあるブラウスが、ネイビーの上半身に奥行きを出してくれる。ジャケット×ワイドパンツの辛口コンビなら、デコラティブなブラウスも甘くなりすぎず程よいさじ加減に。

「きちんとしたい日」に失敗しない! 【パンツスタイル】のコーディネート9選

きれいめジャケパンスタイルをフリルブラウスで盛り上げて

きれいめジャケパンスタイルをフリルブラウスで盛り上げて
ネイビー×ダブルブレストのジャケットで凛とした表情に。フリルブラウスとエクリュパンツで、リッチな華やぎをプラス。

ダブルブレストの紺ジャケットで知的さと程よい抜け感を演出

【入園式・卒園式】でのおすすめコーデ

「あくまでこどもが主役なので、華やかになりすぎないペールトーンやネイビーなどのセットアップが一般的です。ヒールも高すぎないものを選んで、上品な雰囲気に」

安心感のあるノーブルなネイビー

安心感のあるノーブルなネイビー
トレンドに左右されることなく、今もこれからも頼れるネイビー。すっきり見えて、威圧感を与えないミニマムなディテールを吟味して。どことなくお育ちのよさも漂って、自然と気品ある立ち振る舞いになること間違いなし。ワンピースは長袖なので、ジャケットを脱いでもきちんと感をキープできます。

「きちんとしたい日」の【スカートスタイル】正解コーディネート4選

お祝いの席にもふさわしい上品なベージュのセットアップ

お祝いの席にもふさわしい上品なベージュのセットアップ
ジャケットのペプラムディテールとドットブラウスから香るさりげない女らしさがポイント。ノーカラーのフロントラインがパンツに向かってまっすぐ落ちて、体のラインをほっそりきれいに魅せてくれる。入園式や入学式といったお祝いの席では、明るい色合いで華を添えるのも素敵。

「きちんとしたい日」に失敗しない! 【パンツスタイル】のコーディネート9選

最後に

知っているようで意外と知らない「平服」のマナー。シーンによって服や小物の選び方は変わりますが、大切なのは主催者やほかの参加者への配慮と上品さ。お祝いの席では地味すぎるのもよくないので、素材や小物使いで程よい華やかさを演出しましょう。

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城長さくら

監修者:スタイリスト 城長さくら

スタイリスト・望月律子氏に師事し、独立。シンプルなアイテムを色やシルエットの組み合わせでおしゃれに味つけするスタイリングで人気上昇中! 現在は『Oggi』などの女性誌や広告、カタログなどで活躍の場を広げている。Instagram(@shiroosa)では日々のスタイリングを公開中。おしゃれのヒントが詰まった投稿はどれも見逃せない。


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