【目次】
・「後光」の意味や使う場面とは?
・「後光」の使い方を例文でチェック
・「後光」の類語は?
・「後光」の英語表現もチェック
・最後に
「後光」の意味や使う場面とは?
「後光」と聞くと、なんだか神々しい感じがしますね。今回は「後光」の意味や使い方、語源や類語もまとめてご紹介します。
「後光」の意味やどんな場面で使うのか、解説していきます。
◆「後光」の意味
「後光」は「ごこう」と読みます。「後光」とは、仏や菩薩の背中から放射されると言われている神秘的な光・後ろから射し込んでくる光という意味。
◆後光を使う場面
神様や仏様などを拝んだ時、光が差していると感じる、特別なオーラなどを感じるといった場面に「後光」という言葉を使って気持ちを表すことができます。また、神様や仏様だけでなく、素晴らしい人物や、立派な人物と接していると、オーラのようなものを感じる事があるかもしれません。そんなときも、「後光」という言葉を用いることができます。
「後光」を用いた表現でよく使われるのが「後光が差す」です。「後光が差す」は本当にありがたいと思うような状況や、神々しいと拝みたくなるような場面で用いる表現です。自分に対して、ものすごく優しく接してくれた相手、ものすごく活躍している人。そんな人がいたらまるで光が差しているように輝いて見えませんか? そのような場面で、「後光が差す」という表現を用います。
「後光」の使い方を例文でチェック
実際の「後光」の使い方を例文でチェックしていきましょう。
1:「優しい彼女には、後光が差している」
この例文のように、神様や仏様だけでなく、立派な人物の背後から、聖なる光が発せられているように見える様子を、「後光が差す」と言います。
このように、相手が輝かしい姿に見えたとき、あるいは、尊敬の気持ちを抱いたときに「後光」を使って表現します。また、手を合わせて感謝したいような素敵な事をしてくれたら、まるで「後光が差している」ように見えるものです。
2:「彼女の素晴らしい人柄は、後光が見えるようだ」
「後光が見える」という表現もあります。実際には見えていない場合でも、「見えるようだ」と言い換えて表現することもできますね。まるで見えているかのような、感嘆の気持ちを表しています。
例えば、お寺などに行き、素晴らしい仏像などを鑑賞しているとき。仏像の背後から、光が見えるような気持ちになるかもしれません。このような時に「後光が見える」という言い回しをします。
3:「後光効果によって、広告のイメージが高まった」
「後光効果」とは、「人が持っているある特徴を評価する場合に,その人についての一般的印象やその人の持つ他の特徴によって、その評価が影響を受けやすい傾向」を意味します。例えば、ある分野の専門家が専門外のことについても権威があると感じてしまうことや、外見のいい人が信頼できると感じてしまうといった効果のことです。
「後光」の類語は?
「後光」と同じような意味を持つ言葉を確認していきます。
1:「光背」
「光背」は、「こうはい」と読みます。意味は、「仏身から発する光明を象徴化したもの」。「光」は「ひかり」、「背」は「物の後ろ側」を意味しますので、仏像の背後につける光明を表す装飾になりますね。お釈迦様像の背中に、太陽の形をした円形のものがあるのを見たことがありませんか? それが「光背」です。考えによって形が異なるので、それぞれ像の光背は違っています。
「光背」と「後光」はどちらも、「仏像の背後についている、仏身から放たれる光明を象徴的に表す装飾」を表します。ただ、「光背」は「光背が差す」などと表現することはなく、あくまでも「仏像から放射するという光」を意味します。
2:「光輪」
「光輪」は、「こうりん」と読みます。「聖なるものの頭のうしろに置かれる円光」という意味。光線として表現されるものもあり、仏像にも用いられます。
3:「円光」
「円光」は、「えんこう」と読みます。「まるい形の光。仏・菩薩(ぼさつ)の頭の後方から放たれる光の輪」という意味です。
「後光」の英語表現もチェック
「後光」の英語表現は、「halo」です。「聖像などの頭部を囲む光」という意味。
【例文】:A halo light is coming from behind him(彼の背後から後光が差している)
最後に
いかがでしたでしょうか? 「後光」は、本来神仏が対象となる言葉ですが、最近では人間に対して使うことのほうが多いようです。みなさんの周囲にも、「後光が差している」ような立派な人物がいるかもしれません。また、誰かに助けてもらった時、素敵な事をしてもらった時に、「後光」を感じるかもしれません。周りの人から「後光が差して見える」くらい輝ける人になりたいですね。
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