この文章はどこが間違い?
後輩が作成したメールをチェックしていると、「今後は、社長のお言葉を他山の石として、自戒いたして参ります」と書かれていました。人生の指針になるような出来事や言葉に出合うと、成長する機会になりますよね。
ところで、この文章には誤りがあります。あなたは何が間違いかわかりますか。
【問題】
「今後は、社長のお言葉を他山の石として、自戒いたして参ります」の間違いはどこ?
1. 他山の石
2. 自戒いたして
正解は?
1. 他山の石
「他山の石」は、よその山から出た石のことで、そんな質の悪い石でも宝石を磨くのに利用できるところから、自分の修養の助けとなる他人の言行という意味で使います。
この場合は、社長に失礼な言い方となり、恨まれることは確かでしょう。
他山の石(読み:タザンノイシ)
よその山から出た、つまらない石。転じて、自分の修養の助けとなる他人の誤った言行。「他社の不祥事を他山の石として会計の透明化をはかる」→他山の石以て玉を攻むべし
[補説]質の悪い石でも玉を磨くのに役立つということから。
文化庁が発表した平成25年度「国語に関する世論調査」では、本来の意味とされる「他人の誤った言行も自分の行いの参考となる」で使う人が30.8パーセント、本来の意味ではない「他人の良い言行は自分の行いの手本となる」で使う人が22.6パーセントという結果が出ている。
(小学館デジタル大辞泉より)
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