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2020.09.23

足のボコボコ… 血管が浮き出てる? 何科に行くべき?【医師監修】下肢静脈瘤の治療と予防法

下肢静脈瘤はどんな病気? 治療法はある? 原因や症状から予防法まで紹介します。国立がん研究センター研究所でがん幹細胞研究分野分野長をつとめる増富先生の健康コラム。

国立がん研究センター研究所 がん幹細胞研究分野分野長 増富健吉

【下肢静脈瘤】ってどんな病気? 症状や治療・予防法は?

アラサー世代の方たちには年齢的に少し早いかもしれませんが、今日は、「下肢静脈瘤」についてお話ししようと思います。まず、「下肢静脈瘤」って何と読むかわかりますか? 「かし、じょうみゃく、りゅう」と読みます。

「かし」は「足」のこと。「じょうみゃく」は「二酸化炭素を肺に戻すための血管」です。「りゅう」は難しいんですが、「こぶ、ぼこぼこ、ふくらんだもの」というイメージですか。

◆下肢静脈瘤とは?

(c)Shutterstock.com

「下肢静脈瘤」とは、「足の静脈のぼこぼこ」のことです。そうあの、ふくらはぎとか太ももの裏のほうにできている、「血管のぼこぼこ」のことです。あの血管の「ぼこぼこ」を嫌う女性は多いですよね。

まず、なぜ下肢静脈瘤ができるかというと、基本的には年齢を重ねることで、静脈の弁の機能が落ちるからなんです。少しわかりやすく説明しましょう。

動脈は心臓からの力強い圧力(血圧という)でびゅっーと押されるので、勢いよく血液が血管の中を流れます。心臓というポンプの圧力を十分に利用できるのです。

一方で、静脈には、心臓からの圧力が直接伝わりません。受け身的にどんどん流れてくる血液の流れにのみ身を任せて後ろから押してもらって前に進んでいるイメージです。

簡単にいえば、「血液の渋滞」が起こりやすいし、時には逆流しようとする力も働きます。若くて元気な静脈はこの逆流を防止する弁が働いて逆流を食い止め、血液の渋滞を起こさないように頑張ってくれています。年齢を重ねてこの弁の機能がだんだんと弱ってくると、いわずもがなの結果となるわけです。

そうなんです、静脈の弁が上手く働けなくなった事による血液の渋滞が、あの下肢静脈瘤、すなわち、ぼこぼこの根本的な原因なのです。

◆下肢静脈瘤の治療法

(c)Shutterstock.com

「見た目が悪いこと」は女性の嫌う最大の理由ですが、血液が渋滞しているわけですので、「足がだるい」「むくみの原因」「色が黒ずむ」「ひどい場合には潰瘍ができる」などの問題が起こることもあります。残念ながら、下肢静脈瘤はできてしまうと自然に治ることはありません手術で治療するしかありません。

しかし「手術」といっても「麻酔をして、緑色の布を全身に掛けられて、外科医が、メスといって…」という感じではありませんよ。専門の血管外科医がやれば、本当に楽ちん(日帰り)に、きれいに治っちゃいます。最近では、下肢静脈瘤治療の専門クリニックもありますので、治療を希望される人は調べてみてください。

◆下肢静脈瘤の予防法

(c)Shutterstock.com

最初にいいましたが、アラサー世代の方たちにはまだ下肢静脈瘤は現実味のない「病気」でしょうから、今日は、とっておきの予防法を提案しておきましょう。10年後20年後に、下肢静脈瘤で困る人が少しでも減ることを願って。下肢静脈瘤の予防法のためにどうすればよいか?

答えは、「筋肉」です。足の筋肉をしっかりつけておくことが大切です。先ほど話した、「静脈の弁の機能」が衰えてきても、足の筋肉で「ぎゅっ」と締め付けてやると、それこそ心臓に変わる、第2のポンプのように、「渋滞している血液」を押し上げてくれるのです。

足の筋肉をつけることは下肢静脈瘤の予防に役立つことが期待されるだけでなく、とりもなおさず運動することでもあるわけで、美容と健康にも直結します。足の筋肉をつけることは良いことばかりです。さあ、みなさん、今日から足の筋肉をつけるための運動を開始してみてはいかがでしょうか。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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国立がん研究センター研究所 がん幹細胞研究分野分野長 増富健吉

1995年 金沢大学医学部卒業、2000年 医学博士。
2001年-2007年 ハーバード大学医学部Dana-Farber癌研究所。2007年より現職。
専門は、分子腫瘍学、RNA生物学および内科学。がん細胞の増殖と、コロナウイルスを含むRNAウイルスの増殖に共通の仕組みがあることを突き止めており、双方に効く治療薬の開発が可能かもしれないと考えている。
専門分野:分子腫瘍学、RNAウイルス学、RNAの生化学、内科学。
趣味:筋トレ


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