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WORK

2020.08.03

ある夜「N.Y.で社長になる気ある?」と突如メールが!<元テレビ朝日プロデューサー転職実録#2>

仕事と自分の人生を見つめ直す社会人10年目。転職するにあたり、徹底にしていたのは「人に相談しまくること」。元バラエティ番組の女性プロデューサー 古瀬麻衣子が考える「理想の人生」への近づき方。

古瀬麻衣子

人に相談しまくった結果、実を結んだ一通のメール

(c)Shutterstock.com

長々と同じ会社で働き続けても、「あれ? 私、これでいいんだっけ?」と一度も立ち止まらない会社員は奇跡の生態系だ。

何も考えてない人か、新卒で入った会社がまさかの“天職だった”という、人生の運を使い切った人か、どちらかだ。

万人と同様に、「いま全力になりきれてない」と、33歳の私は苛立っていた

今の仕事が、今の自分にとって最善でないことは分かりつつも、次にやりたい事がなんなのかが見えてこない。

そんな拭い切れないモヤモヤを抱えているときは、

人に相談しまくる!

これに尽きる。

自分の内にある可能性だけで生きていこうなんて、自意識過剰すぎる。

これまで出会ってきた、ありとあらゆる人の力を借りた方が断然お得だし、効率的だと踏んだ私は、「私、このままじゃダメなんです」と公言活動を幅広く実施していた。

「そんな安定した職場とキラキラした肩書きに満足出来ないなんて、一体なにがあれば、納得するのか?」と表面的に笑う人もいた。

「テレビ局の経歴って、実は潰しが効かないよね」と、ここぞとばかりにマウンティングしてくる人もいた。

人生の転機なんて、そう簡単には起こらないかと、意気消沈気味にビールをがぶ飲みして、ベッドに寝転んだ9月初旬の夜中、携帯が光った。

◆今後の運命を変えたメール

Facebookメッセンジャーに届いた大学時代の友人からの通知。

※実際のメールのやり取り

ニューヨークで、日本人でやり手のビジネスマンがいて、メディアの会社を立ち上げるから社長を探しているらしい。ビザのサポートも全部やってもらえるらしくて。今月東京に出張らしいんだけど、興味あったりします? 会ってみます?」

コントのようにこのメッセージを3度見直した。

今の仕事が一生の仕事ではない。

次の10年を… 予測なんて出来ない、誰も真似できない人生にしたい。

そんな私の心をブチ抜くには十分すぎた。

平社員しかやったことない、英語もそんなに話せない、何のメディアかも分からない。

でも、人生で感じたことのない感動と経験をする自分がそこに見えた気がした。

その後、すぐにそのオーナーと東京で会うことになった。

◆“輝いている人に導いて欲しい”という正直な潜在意識

(c)Shutterstock.com

NYで30年近くビジネスをやってきたその人は、60歳とは思えない若々しさで、私が描いたことのないビジョンを話してくれて、「よく考えてほしいけど、私はあなたと一緒に働きたいと思いました」と、その日に言ってくれた。

運命とはまさにこのことか。

数日前まで、転職しようかモヤモヤしていた私が、いまニューヨークで次の人生を始めるかどうか、決断する場所に立っている。

決断するには色んな段階を踏む必要がある。

でも私の心はとっくに決まっていた

この運命を導いてくれた友人には一生感謝しても、しきれない。

私が人生で出会って来た女性の中で、彼女ほど有言実行で自身の望みを叶えている人はいない。

そんな眩しすぎる彼女に、私の漠然とした悩みを話すのは気後れしたが、“輝いている人に導いて欲しい”という潜在意識がきっとあった。

悩むより話せ。眩しすぎるあの人に。

古瀬麻衣子

1984年生まれ。一橋大学卒。テレビ朝日に12年勤務。「帰れま10」などバラエティ番組プロデューサーとして奮闘。
2020年、35歳で米国拠点のweb会社「Info Fresh Inc」代表取締役社長に就任。現在NY在住。
日本人女性のキャリアアップをサポートする活動も独自に行なっている。

Instagram:@maiko_ok_
HP

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