部屋を涼しくする方法って?
そろそろじっとしていても汗をかくような暑さになってきました。この暑さはまだまだ序章、今年も梅雨が明けたらうだるような暑さが毎日のように続く予想となっています。
今から真夏の暑さが思いやられますが、そんな今だからこそおすすめしたい暑さ対策が! それがグリーンカーテン!!
グリーンカーテンとは、主につる性の植物で作る緑の日よけです。
植物を育てるなんて面倒くさそう… なんて思わず、グリーンカーテンとして活用できる植物は、初心者でも育てやすい種類が多いそうなんですよ。私も今年ゴーヤのグリーンカーテンに初挑戦します。苗から育てれば今から始めても、十分真夏に間に合いますよ♪
◆グリーンカーテンで涼しくなる3つの理由
グリーンカーテンを使うと、お部屋が涼しくなります。その理由は3つ。
1. 日射の熱エネルギーを約80%もカット!
日射が窓から室内に差し込むと、室内の温度はぐんぐん上昇します。熱中症にならないためにも、日差しはカバーしておきたい。グリーンカーテンは、すだれや遮蔽ガラスよりも日射がもつ熱エネルギーのカット率が高いという研究結果もあり、お部屋の温度調整には効果的!
2. 緑の蒸散作用でカーテンを冷やす!
植物は成長のために根から水を吸い上げ、葉から水分を蒸散させます。同時に、周りから熱を奪うことで葉の温度上昇を抑えているんです。このためグリーンカーテンは熱くならず、葉から室内への放射熱も抑えてくれます。
3. 家の周りの表面温度の上昇を抑える
温度が高くなる原因は、直射日光だけではなく、周りの壁や地面から放出される熱も暑さの原因です。なのでグリーンカーテンの張り方を工夫して壁や地面への直射日光を減らせば、周りからの放射熱も抑えることができます。
これからエアコンを使用する機会はどんどん増えるかと思いますが、グリーンカーテンで涼しくなれば設定温度を見直すことにつながり、結果的に節電やCO2削減、地球温暖化対策にも貢献できます。
必要なものは全てホームセンターで手に入りますし、一式セットになって販売している所もあります。私はせっかくなら食べられるものを… とゴーヤを育てているのですが、久しぶりに土を触ったり、毎日植物を愛でたりする時間があると、心がとても穏やかになるのだなぁと実感しています。何より植物の生長を毎日見守るのが楽しいです。
涼しくなる、温暖化対策にも貢献できる、食べることもできる(実のなる植物の場合)、癒しにもなる… 今年は一石四鳥にもなるグリーンカーテンでぜひ涼しく過ごしましょう!
TOP画像/(c)Shutterstock.com
気象予報士 太田絢子
気象予報士、防災士。中学生のころから気象に興味をもち、大学在学中に気象予報士試験に合格。卒業後は損害保険会社に就職し、交通事故や自然災害に遭った人へのサービス業務に従事。自然災害が多発するなかで、犠牲者をゼロにしたいと思うようになり、気象キャスターへ転身。現在は地元名古屋のCBCテレビ「チャント!」などに出演中。趣味はモーニング巡り、季節の箸置き集め。
あわせて読みたい!