女性に嬉しい効能ばかり! お茶の栄養
「夏も近づく八十八夜…」の茶摘み歌。立春から数えて88日目の日を「八十八夜」といいます(今年は5月1日)。新茶の茶摘みが盛んになる頃で、この時期に摘まれたお茶を飲むと1年間元気に過ごせると言われています。そんな緑茶には主要なビタミンやカテキンが多く含まれ、女性に嬉しい効能がたくさんあるんですよ。
◆美肌に良い
緑茶に含まれるビタミンCには肌の白さを保つ働きがあります。メラニン色素の沈着を防ぎ、シミやソバカスを防いでくれる効果もあるのです。さらに肌の老化防止に欠かせないのがビタミンA。緑茶には、体内に入るとビタミンAと同じ働きをするカロチンがたっぷり含まれています。これによって潤いのある肌を維持することができます。
◆体型維持にも!
緑茶に含まれるカテキンは、食物の消化吸収に間接的に関わって脂肪の増加を抑えたり、運動するためのエネルギー源として脂肪を優先的に使わせたりする働きがあるので、体重の増加を防ぐことにつながります。
◆虫歯・口臭予防にも
緑茶に含まれるカテキンには虫歯菌の繁殖を抑える作用があるのとともに、フッ素には歯の表面を丈夫にする効果があります。またカテキンには口臭予防の効果もありますので、緑茶を飲むことがエチケットにもつながりますね♪
お茶の栄養を効率よく摂るなら「食べる」!
お茶の栄養を効率よく吸収するには、「飲む」だけではなく「食べる」こともおすすめです。なんと栄養のおよそ70%はお湯に溶け出さず、茶殻に残っているのです。お茶専門店で粉末茶を購入したり、お茶の葉を自分で粉末状にしたりするのは少しハードルが高いですよね。そんな手間をかけなくても大丈夫。簡単にお茶を美味しく食べることができます。
まずは茶殻をそのままおすましのようにして食べる方法。しょうゆやポン酢をかけるだけで完成です。私もはじめは「苦くて食べられないだろう」と思っていたのですが、お茶の渋みもなく美味しくいただけました。かつお節をかけても良いですね。
私のお気に入りは茶殻をふりかけにして食べる方法。茶殻を絞って電子レンジに1~2分かけて乾燥させ、ちりめんとご飯と一緒に混ぜます。ごまや桜えびとも相性抜群です。作っている途中から茶葉の香りが広がり癒されます。
栄養が詰まった茶殻をそのまま捨てるなんてもったいない! 新茶は渋みが少なくそのまま食べるのにも向いています。
普段は気軽に飲めるペットボトルやティーバッグに頼りがちですが、お家時間が長い今こそ、新茶ならではの爽やかな香りとまろやかな味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。急須で淹れた新茶を飲むと、心も体もほっとくつろぐことができる上に、最後まで美味しくいただくことで健康と美容にもつながりますよ♪
気象予報士 太田絢子
気象予報士、防災士。中学生のころから気象に興味をもち、大学在学中に気象予報士試験に合格。卒業後は損害保険会社に就職し、交通事故や自然災害に遭った人へのサービス業務に従事。自然災害が多発するなかで、犠牲者をゼロにしたいと思うようになり、気象キャスターへ転身。現在は地元名古屋のCBCテレビ「チャント!」などに出演中。趣味はモーニング巡り、季節の箸置き集め。