NAO LINGERIE デザイナー・栗原菜緒さんが知っている「ランジェリーの魔法」#5
ランジェリーデザイナーとして約4000人のフィッティングを行ってきた栗原菜緒さんだから知っている女性のリアルな悩みや心の声。フィッティングというプライベート空間で生まれる“裸の付き合い”とは!?
30代〜60代の幅広い層の女性が下着を求めてやってくるナオランジェリー。栗原さんだけが知っている下着を買いに来る女性たちに起こる様々な体験を伺いました。
前回の記事『5年のセックスレスをデートとランジェリーで解消できた!<下着フィッティングルームの秘め事>』
今回は、ブラレットについてのお話です。
◆“ちゃんとしたい”気持ちを大切にする
栗原:お家時間が増えていくと、どうしても避けられないのが、スッピン&ルームウェア(ジャージの日もある)で過ごす時間ですよね。自粛生活によりストレスフルだし、リラックスすることももちろん大事です。
だけど、女性として“ちゃんとしたい”という気持ち。皆さん、どこかにありますよね。
「ちゃんとしたいけど、人に会う予定はないから、お化粧するのも、おしゃれな着で過ごすのもちょっと違うな…」と感じている方にオススメしたいのが、下着のブラレットです。
◆ブラレットの魅力
ブラレットとはどんなタイプを指すのでしょうか。
栗原:ブラレットとは、ノンワイヤーの三角ブラのことで、伸縮性のある生地でナチュラルなバストラインを作ってくれます。通常のブラジャーのようなワイヤーが入っていないタイプで、程よいリラックス感を体感することができます。また、カップがないため締め付け感も非常に少ないのが魅力です。
海外では主流なタイプで、海外セレブたちの間では、おしゃれな見せインナーとしても注目されていますよね。乳首が目立つことを気にしない外国の女性と生活スタイルの違う日本の女性だと、ブラレットへの先入観に大きな違いがあると思います。
ただ、おうち時間が多い今なら、周りの目線を気にする機会も少ないですし、肌に触れるアイテムを変えることは、気分転換につながると思うのです。
◆ブラレットでストレスフリー!
日常生活の中で胸への負担を考える機会は少ないと感じます。
栗原:ゆっくりできる今だからこそ、違いに気づいて、下着を楽しんでほしいと思っています。自分のホルモン周期に意識を向けて、カップ付きブラの日、カップ付きキャミソールの日、こだわったブラレットの日を設けてみるのも、日々の小さな喜びにつながる。自分の暮らしを大事に、アップデートする一つの方法でもあります。
普段、仕事やおしゃれの為だけに頑張っている胸を、解放させてあげることも重要です。下着で気持ちと向き合ってみると、ぐっとテンションも上がるはずです。下着にこだわる楽しさをぜひ、味わってみてください。
文/木村真悠子
『ナオランジェリー』デザイナー兼代表 栗原菜緒さん
外務省から下着業界へ転身したランジェリーデザイナー。5年前、デザイナー兼経営者として自身のブランドNAO LINGERIE(ナオランジェリー)を立ち上げ、下着業界に新規参入。締めつけないのに美しい機能性とデザイン性を合わせ持つ下着が業界の注目を集め、2018年9月25日より、日本橋高島屋S.C.本店4階マイボディルームに常設。
数多くのメディアにも取り上げられ“今最も見たい女性” “今最も見せたい女性”の人生を7つの「ルール」で描き出す新感覚ドキュメントテレビ番組『セブンルール』をはじめ、テレビ朝日『超人女子』、テレビ東京『日経スペシャル ガイアの夜明け』、TBSテレビ『その他の人に会ってみた』など、テレビ出演の実績も。ナオランジェリー:HP