ゴールデンウィークはなぜゴールデン?
もう5月。今年は東京ではステイホーム期間(4/25〜5/6)であり、東京以外でも外出自粛が呼びかけられていることから、例年に比べてウキウキとは言えませんが、いかがお過ごしですか?
連休にぴったりのネーミングではありますが、なぜゴールデンウィークというのでしょう? さっそくチェックしてみましょう。
◆ゴールデンウィークは宣伝用語だった!
ゴールデンウィークが使われるようになったのは1951年以降のこと。当時、5月の連休に公開された映画が大ヒット。それまではお盆休みやお正月休みがヒット作が生まれる定番の時期でしたが、5月の連休もヒット作が生まれる! と映画業界が着目し、以後、興行成績が良い輝かしい期間との期待を込めて、5月の連休の時期を「ゴールデンウィーク」と名付けました。
人気スターを起用した作品を5月の連休に公開するとともに、ゴールデンウィークという言葉を使って華々しく宣伝。その結果、ゴールデンウィークにヒット作が次々と生まれることに繋がりました。
そして、その後、映画業界のみならず、広く世の中に浸透し、今に至ります。なお、秋のシルバーウィークも同じく映画業界が発祥なんだそうですよ。
◆NHKはゴールデンウィークと使わない?
ゴールデンウィークという言葉が宣伝用語として生まれたことや、ゴールデンウィークという言葉を商標登録している会社もあることなどから、NHKではゴールデンウィークとは言わずに大型連休という表現を使っています。
また、大型連休を使う背景には外来語やカタカナ語をできるだけ避けたい、ゴールデンウィークでは表記が長過ぎるため避けたいという制作側の想いもあったそう。ニュースを見る際は注目してみてると面白いかもしれないですね!
いかがでしたか? ゴールデンウィークという表現はすっかり世間一般に定着していることから、映画業界が宣伝用語として作った言葉だったなんて意外ですよね。もし、この宣伝用語が流行らなかったら、NHKのように大型連休と呼ばれていたのか、はたまた違った呼び方が定着していたのか?!
当初の意図とはずれますが、日本は社会人になると、なかなか連休を取る機会が少ないため、滅多にない輝かしいお休み期間、としてゴールデンという言葉がしっくりきたのかもしれませんね。
今年は外出自粛の中ではあるものの、自分を労わるゴールデンな期間としてお休みを満喫してくださいね。
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!