この文章で合ってる!? 程度が並外れていて際限がないことをあらわす言葉を見直そう
部署異動すると、同期から異動先の課長について「彼は底なしに明るい性格で責任感も強く、みんなからグループのリーダーと考えられています」と教えてもらいました。
この文章には、どこかに間違いがあります。あなたはどこが間違いかわかりますか?
【問題】
「彼は底なしに明るい性格で責任感も強く、みんなからグループのリーダーと考えられています」の間違いはどこ?
1. 底なし
2. 明るい性格
正解は?


1. 底なし
「底なし」の使い方が間違っています。
この例文では、「底抜けに明るい」とすべきところでしょう。「底抜け」は物の底が抜けてないことのほかに、程度が並外れていて際限がないこと、度外れなことという意味があります。
底抜け(読み:ソコヌケ)
[名・形動]
1 物の底が抜けて、ないこと。また、その物。「底抜けのバケツ」
2 程度が並外れていて、際限がないこと。度外れなこと。また、そのさま。「底抜けな(の)お人好し」「底抜けに明るい性格」
3 締まりのないこと。だらしがないこと。また、その人。「底抜け野郎」
4 「底抜け上戸(じょうご)」の略。
5 相場がとめどもなく下落すること。
(小学館デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
ジャパンナレッジ 知識の泉「賢くなること請け合い! 言葉力クイズ」