この文章で合ってる!?「真心がこもっていない受け答え」の表現を見直そう
後輩から「電話では、相手の表情がわからず、真心のこもらない慇懃(いんぎん)な受け答えをして、不愉快な思いをさせてしまう」と相談を受けました。
後輩は、真心がこもっていない受け答えをしてしまうことに悩んでいるよう。
この文章には、どこかに間違いがあります。あなたは何が間違いかわかりますか。
【問題】
「電話では、相手の表情がわからず、真心のこもらない慇懃(いんぎん)な受け答えをして、不愉快な思いをさせてしまう」の間違いはどこ?
1. 慇懃
2. 不愉快
正解は?
1. 慇懃
「慇懃」の使い方が間違っています。
「慇懃」は、真心がこもっていて、礼儀正しいことの意味で、「慇懃なあいさつ」のように使います。ここでは「慇懃」を除くか、「慇懃無礼な」とでもすべきでしょう。
慇懃(読み:インギン)
[名・形動]
1 真心がこもっていて、礼儀正しいこと。また、そのさま。ねんごろ。「慇懃なあいさつ」
2 非常に親しく交わること。「慇懃を重ねる」
(小学館デジタル大辞泉より)
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