「返信不要です」は本当に返信不要でいい?
メールの末尾に添えられた「返信不要です」。言葉通り受け取れば、返信はいらないということなので、返信はしなくて良い気がします。また、返信はいらないと言っているのに、返信するのはしつこいのでは… とも気になりますよね。「返信不要です」とあるメールには、どうしたらよいのでしょう?
◆返信するのが正解!
「返信不要です」は送信者からの「お忙しいと思いますので、返信頂かなくても差し支えありませんよ」という気遣いの言葉であり、「返信はしないでください」という意味ではないのです。そのため、返信不要とあっても、返信拒否の意図ではないので、返信するのはしつこい、ということにはなりません。
メールがコミュニケーションツールであることを鑑みれば、「受信したら返事をする」が基本。返信不要とあっても、返信するのがベターです。特に目上の方からのメールや取引先やお客さまからのメールであればなおさらです。とはいえ、せっかく「返信不要です」と気遣ってくださっているので、気遣いに感謝しつつ、返信は仰々しくせず、シンプルでいいと思いますよ。
◆本当に返信は不要と思っている場合もある
なかには、メールの内容を確認してくれれば足りるので、返信はいらないから、返信不要と書いているケースもあると思います。しかし、そんな場合でも、返信することによって、きちんと確認されたことがわかりますし、返信があることで丁寧な印象を持ちますよね。
返信に対して、いらないって言ってるのに〜! と先方が思う場合は、よほど気心の知れた仲であるからこそであり、そんな仲なら先方がほんとうに不要だと思っているな、とわかるはず。これは返信が本当にいらないんだな、と自信を持って思える場合は、返信を遠慮して良いと思います。
いかがでしたか? メールを受信したら返信する、を基本に考えて頂くと、気がつかぬうちに失礼な振る舞いになっていた… なんてことがなく、円滑なやりとりができると思いますよ。
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!