【目次】
・「ネオニート」の意味とは?
・ネオニートの3大デメリットとは?
・ネオニートの特徴について
・ネオニートは不労所得? 何が収入源なのか
・ネオニート関連の〇〇ニートもチェックしておこう
・最後に
「ネオニート」の意味とは?
みなさん「ニート」という言葉はご存知ですよね? 15歳から34歳までの家事・通学・就業をせず、職業訓練を受けていない人のことを「ニート」と呼びます。
企業や学校など、どの組織にも属していないので、賃金や報酬の一切を受け取っていません。多くの「ニート」と呼ばれる人たちは実家で親と同居していたり、仕送りで生活をしています。
働く意欲があるか、ないかが失業者やフリーターとの違いです。
◆それでは一体「ネオニート」とは、どういう意味なのでしょう?「ニート」との違いは?
初めて「ネオニート」という言葉が大々的に使用されたのは、2005年にテレビ東京で放送された『給与明細』という番組が初めてだと言われています。親の遺産を元手に、株のトレードで生計を立てている男性を「ネオニート」と呼び、そこから収入を得る手段を持った「ニート」のことを「ネオニート」と呼ぶようになりました。
「ネオニート」とはご覧の通り「ネオ」と「ニート」を足した造語です。「ネオ」はギリシャ語で「新しい」を意味する言葉で英語で言えば「new」と同じ意味ですね。
そう「ネオニート」とは「新しいニート」のこと、新種のニートを指します。通常の「ニート」と違うのは、就業せずとも十分な収入を得て自分で生計を立てているところです。彼らは企業等に属さなくとも、自宅にいながらインターネットを活用し、広告収入や外国為替証拠金取引、株オークションなどで、会社員と同等かそれ以上の収入を得ているのです。中には高級マンションを購入したり、既に働かなくてもいいほどの資産を得ている人もいるのだとか。
ネオニートの3大デメリットとは?
その一方「ネオニート」と呼ばれる人たちは、十分な収入を得ているにも関わらず、実際には社会的リスク、デメリットを負って生活しています。「ネオニート」における3大デメリットをあげると、
1. 社会的信用がない
身分が保障されていないため、カードやローンの審査が通りにくいのが現状です。車や家、結婚式など、大きな金額でも一括で支払わないといけないリスクがあります。
2. 将来の保証がなく不安
会社員であれば、労災保険や健康保険など企業が手続きをする義務があります。一方、ネオニートの中には、年金や社会保険などの払い込み手続きをしっかりとしていない人も多いので、将来公的保証を受け取ることが出来ない人が多く出てくる可能性が指摘されています。
3. 仕事の交友関係が広がらない
仕事がウェブ上のみで完結することが多いため、人と会う機会はめったにありません。そのため知り合いを通じた仕事の依頼や、同業者内での仕事の融通などが一切行われないため、仕事の広がりがなく、単発の仕事ばかりになってしまいがちです。
このようなデメリットがありつつも、多くの人たちが「ネオニート」として自分で生計を立てています。
ネオニートの特徴について
1. 集中力がある
「ネオニート」の武器はパソコンとインターネットを使っての作業。仕事の状況によっては長時間パソコンと向き合うことも少なくないでしょう。そんなときでもブレない集中力が必要です。
2. 高学歴の人が多く経営・ビジネスについての知識がある
「ネオニート」は言わば、個人事業主です。自分を売り込んだり、税務署への申告までビジネスの全ての局面を一人で処理しなければいけません。何かトラブルがあったとしても、仕事が思うように進まなくても、誰かに自分の仕事を頼むことは出来ません。ネオニートは経営に関する知識やビジネス感覚がないとやっていけませんね。
3. ひとりでいるのが苦にならない
当然ですが「ネオニート」は、一人で1日の大半をパソコンと向き合って過ごすことになります。それが苦にならないマインドは必須です。
ネオニートは不労所得? 何が収入源なのか
企業に属さず自宅にいながら自分の得意分野を活かし収入を得る「ネオニート」。また最近ではインターネットを活用して、すぐに稼げるサイトがたくさんあります。では「ネオニート」と呼ばれる人たちは、実際にどのように収入を得ているのでしょうか?
◆広告収入
「ネオニート」の収入源としてメジャーなものとしてあげられるのが、“アフィリエイトによる広告収入”です。自分のブログやウェブサイトに広告を掲載し、その広告を閲覧者がクリックしたり、リンク先で商品を購入した場合に報酬を受け取ることができるシステム。一見、簡単そうに思えますが広告を掲載したページに閲覧者の興味を引きつけることが出来なければ収入に繋げることはできません。
◆外国為替証拠金取引
簡単に言えば、“異なる通貨間での売買”を行うことで例えると「日本円でドルを買う」「ユーロでポンドを買う」といった取引を行い収入を得る方法です。少ない元手でも取引を開始出来る反面、決断を誤ると大きな損失を被ってしまうケースもあるのでリスクが高く、スキルが必要です。
◆株
投資という観点では株式投資も外国為替証拠金取引と似ていますね。株を運用することで財産を増やすことができます。元手の資金が大きければ、配当金や利回りだけで暮らしていくことも可能ですね。
◆在宅ワーク
インターネットを通じて様々な作業を請け負って収入を得ること。作業内容は、プログラミング、翻訳、データ処理など職種は色々で幅広いです。
◆せどり・転売
せどりとはリサイクルショップやオークションなどで掘り出し物を探して、ネットショップやネットオークションを利用して高値で転売することによって利益を得ることです。元手が少なくても簡単に始めることができます。
ネオニート関連の〇〇ニートもチェックしておこう
知っていましたか?! 「ニート」がつく造語は「ネオニート」の他にもいくつかあるんですよ。一緒に見て行きましょう。
1「恋愛ニート」
恋愛ニートとは異性との交際を諦めて、恋愛自体への興味をなくし、恋愛のために自分を磨くということをしない人たちのことを指します。
2「社内ニート」
企業等の組織に属しつつも満足な仕事が与えられず、デスクで暇つぶしばかり。出社しているにも関わらず、ほとんど何もやることがない社員たちのことを指します。
3「学生ニート」
高校や大学、専門学校などに籍があるにもかかわらず、通学することもなく、かといってアルバイトなどもしていない学生のことを指します。
あなたの周りにもいませんか? ○○ニート。
最後に
後輩社員が言っていた謎の言葉の意味は分かりましたか? 「ニート」でありながら「ニート」ではない「ネオニート」。あなたはどう思いましたか?
世の中が便利になるとともに色々な職種が増えてきています。その一方で働く意欲のない若者も増え始め、世界的問題になっているのも事実です。どんな職種、職場でもメリットもあればデメリットもつきものですよね。自分の得意分野を最大に活かしつつ自分らしく、安心して働ける環境が増えるといいですね。
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