知らなきゃ恥ずかしい…【浅草寺】のアレコレを解説!
雷門で有名な浅草寺に参拝! 浅草寺は1400年もの歴史を持つ、都内最古のお寺であり、源義朝や足利尊氏、徳川家康などの名だたる武将たちも厚い庇護を受けたと言われています。
そう聞くと浅草寺は勝負事に纏わるご利益があるのかなと思いますが、浅草寺のご本尊は聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)。仏様の中でも特に慈悲深いとされ、ご利益は所願成就であり、ジャンルにとらわれず願い事全般を叶えてくださるそう。
早速お参りに行って参りました!
◆浅草寺の参拝のお作法
山門である雷門を合掌一礼してくぐります。
参道である仲見世を進みます。華やかな仲見世での寄り道はお参りの後にします。
まずは、お水舎(おみずや)で清めます。右手で柄杓を持ち、龍の口から水を一杯受けます(この一杯でお清めを行います。何度も汲みません)。まずは左手を清めます。次に左手で柄杓を持ち、右手を清めます。
再度、右手で柄杓を持ち、左手に水を注ぎ、口を清めます。このとき、柄杓には口をつけません。口を清める際は水を溜めた左手を近づけて唇を湿らせる程度でもOKです。口をすすいだ水を吐き出す際には左手を添えて口元が見えないようにします。柄杓を立てかけて柄杓の中に残った水を流し柄杓の柄を清めて元に戻します。
続いて、常香炉では煙を浴びて心身を清めます。浅草寺ではお香を購入し、供えることができます。煙を浴びるのもお水舎と同様に心身を清めるためですが、それがいつしか身体の悪いところにかけると治りが早くなる、頭が良くなると言われるようになりました。そのため、多くの方が常香炉に集まっています。
いよいよ本堂に進み、お賽銭を入れ、合掌して一礼し、「南無観世音菩薩」(なむかんぜおんぼさつ)と唱えます。再度、軽く一礼してから本堂を後にします。
最後、山門から出るときに本堂に向かって一礼します。
◆お参りの後にご朱印を拝受
もともと、写経を納めた証だったご朱印は、現在は参拝の証として拝受することができます。そのため、参拝の後にご朱印を頂きます。お寺によっては、期間限定のご朱印や、複数の種類のご朱印があります。浅草寺では二種類あります。
また、浅草寺では雷門デザインの御朱印帳を購入することができるんですよ。
◆おみくじは仏さまからのメッセージ
おみくじはもともとは、仏さまの教えや政治的な行事の成否を問う際に用いられた中国の天竺霊籤が日本に渡り、観音百籤(元三大師百籤)として広まったのが始まりです。吉凶は日本のおみくじから表されるようになったんだそう。
観音百籤は吉凶の割合が69:31だったとされ、浅草寺のおみくじも吉凶の割合が7:3(大吉17%、吉35%、半吉5%、小吉4%、末小吉3%、末吉6%:凶30%)と当時の割合を守っているそうです。浅草寺の方に問い合わせたところ、丁寧に教えてくださりました。吉凶の割合は50:50ではなかったんですね。
それでも最近は、おみくじをひいたあとに明るい気持ちになるようにと凶を少なめにしている寺社も増えているそうです。そんな中、浅草寺は凶30%を維持するため、凶が出やすい! と話題になっているんですよ。凶が出てもおそれることなく、辛抱強さをもって誠実に過ごすことで吉に転じるそうなので、凶を引いても心配無用です!
ちなみに私は一番出やすい35%の『吉』。怖いもの見たさで凶を期待する気持ちもありましたが、やっぱり吉は嬉しい。
いかがでしたか? ぜひ、浅草寺に訪れた際は参考にしてみてくださいね!
鶴田初芽
都内在住のOLライター。日本語教師の母からの厳しい指導や幼少期より読書好きだったことが影響し、現在マナー、教育、ライフスタイルなどの執筆に携わっています。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!