【目次】
・「さしずめ」の意味とは?
・さしずめの正しい使い方は? 例文をご紹介
・さしずめの類義語はどんなものがある?
・最後に
「さしずめ」の意味とは?
「さしずめ」<差(し)詰め>とは、形容動詞として使う場合は、「直接かかわること。また、そのさま」、「行き詰まってしまうこと。また、その状態。どんづまり」という意味になります。
一方、副詞として使う場合は、「結局。つまるところ」、「さしあたり。今のところ」という意味になります(『デジタル大辞泉』小学館より)。
一般的には副詞として「結局」とか「今のところ」という意味で使うことが多いですね。またひらがなで書く際、「さしずめ」と書くのが一般的ですが「さしづめ」でも誤りではありません。
「さしずめ」の語源
もともとは「差し」と「詰め」の組み合わせになります。
「差す」は接頭語で、動詞の上について意味を強めたり、語調を整える時に使います。今でも「差し控えます」、「差し支えなければ」、「差し戻す」などというように、ビジネスシーンで使うことも多いですね。
一方の「詰める」の意味は複数ありますが、「さしずめ」の語源となる「詰める」の語源は「追い詰める」から来ていると言われています。今でも「大詰めを迎える」、「話を詰める」、「犯人を問い詰める」などというように、使います。
「さしずめ」を英語で表現すると?
「さしずめ」を副詞として「結局」という意味で使うとしたら「after all」、「in the end」。突き詰めた分析において最終的には、という意味では「in the final analysis」も当てはまりますね。
「今のところ」という意味で使うとしたら「for the moment」、「for the time being」がよく使われます。
さしずめの正しい使い方は? 例文をご紹介
1「さしずめ私に泣きついてくるんだから、放っておこう」
ここでは「結局、つまるところ」という意味での使用です。他にも「会議は紛糾したが、さしずめ企画は通るだろう」などというように使ったりします。「結局」と発言するよりも先を見通しながら、俯瞰して発言している感じがするので、ビジネス上での会話で取り入れられれば、大人の知性が感じられますね。
2「勢いで退社してしまったけど、実家暮らしなので、さしずめ生活には困らない」
こちらは「さしあたり、今のところ」という意味での使用です。他にも「さしずめ必要なものは持って家を出た」などというように使ったりします。「さしあたって、今のところ」と発言するよりも、言葉のニュアンスから意思の強さが感じられますね。
3「このプロジェクトのリーダーは、さしずめAさんにお願いしようということになった」
こちらも「さしあたり、今のところ」という意味での使用ですが、この場合、本決まりではなく暫定的に決めている、という意味合いが強いものになります。他にも「会議はさしずめ水曜日に行われることになった」などというように使ったりします。「暫定的に」と発言するよりも、言葉の柔らかさが出ます。
4「フランスにおけるパリは、さしずめ日本の京都といったところだろう」
さしずめには「(色々なことを考えた上で)言ってみれば」という意味もあります。他にも、「猛然と走り去る姿は、さしずめ競走馬のようだった」などというように使ったりします。単なる言い換えではなく、色々考えた上で当てはめているところがポイントです。
◆さしずめの誤った使い方
結局のところという意味で、後に続くセンテンスはまとめに入るのが普通なのに、「さしずめ」に続く会話がまとめ切れていない使い方は誤りになります。例えば「さしずめイタリアンがいいですか? 和食がいいですか?」というような使い方はしません。「結局」という言葉であれば、この会話でも使えますが、「さしずめ」を使う際はもう少し的が絞られている状態で使います。
さしずめの類義語はどんなものがある?
1 つまるところ
色々と考え・検討した結果たどり着いたことを話す時に用いる、「さしずめ」の類義語です。「結局」という意味になりますが、そこに行き着くまでの過程を感じられるのがポイントです。例えば「この企画を実現するには、つまるところ予算が不足している」というように、プロセスを経た上での結果を表す際に使います。
2 さしあたって
「今のところ、当面」という意味で「さしずめ」の類義語にあたります。例えば「さしあたっての問題はない」というように、今時点での判断を示す際に使います。
3 ひとまず
「将来の確定はしていないけれど、今のところ」という意味で、「さしずめ」の類義語です。例えば「ひとまず決着はついた」というように、現時点では確定ではないけれど、一応の区切りがついた時に使います。
最後に
「さしずめ」の正しい意味と使い方についてマスターできたでしょうか? 一つの言葉ではありますが、意味を複数持っているので、難しい面もあるかと思います。ですが、類義語を含めて、ビジネスシーンでさらりと使えるようになったら、ボキャブラリーの幅が広がると思いますよ。
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