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LIFESTYLE

2020.01.17

スローライフの街? 自然を満喫するならバイロンベイへ【山下マヌーの旅コラム2020】

オーストラリアを応援したい! だからあえて今紹介するとっておきの場所! 旅行コラムニスト・山下マヌーさんの目的達成旅のススメ。今回は、オーストラリアの東海岸・バイロンベイとニンビンについて【The Bucket List 旅行者のための死ぬまでにやっておきたいこれだけのこと】

オーストラリア東端のLOVE&PEACEなスローライフ実践エリア
BYRON BAY/NIMBIN

10年近く前から行ってみたかったバイロンベイにようやく行ってきました。シドニーから飛行機で約1時間。オーストラリアの東の端っこに位置するこの街は、今もファストフード店や大型開発を一切拒み、昔からスローライフを実践する小さな海辺の街

現在のバイロンベイの始まりは、60年代にヒッピーやサーファーが集まったことから。80年代に入ると彼らのライフスタイル、つまり今で言うところのスローライフが評判となり、知る人ぞ知る場所となったというわけ。もっとも、今ではその評判が広がりすぎた感もありますけど。

◆バイロンベイってどんな街?

オーストラリア東海岸で最も高級な住宅地のひとつであり、住宅販売の平均的値段が150万豪ドルを超えたとはいえ、未だマクドナルドやケンタッキーをはじめとするファストフードの進出を拒んでいるし、巨大なリゾートホテルもなし。メインストリートの俗化は避けられないにしても、その反面オシャレ系ショップが増え、いい感じに仕上がっています。

ここにはいわゆる、観光地的ななにかがあるというわけではなく、街に漂うまったりでゆったり、穏やかに流れる、空気と人々と風景と自然と海を感じに行く場所。

◆バイロンベイでの過ごし方

いくつもの素晴らしいビーチが点在するバイロンベイエリア。ビギナーから上級者までそれぞれが満足できるサーフポイントで波乗りをしたり、ビーチサイドではプチパーティしたりと過ごし方は自由。

広大な牧場で遊んだり、レストランで食べたり、ファーマーズマーケットを覗いてみたり。海だけでなく、山バイロンも楽しい!

毎週木曜日にカバンバセンターで開催されるファーマーズマーケットをはじめ、数ヶ所でファーマーズマーケットが開催されています。車がなくてもこんなカラフルでゴキゲンな送迎バスあり。色合いと風合いが気に入ってお土産に購入したエコバッグ。

バイロンべイのランドマーク的存在の灯台。ここからのサンセットはマストで行くべきですよ。

◆ヒッピー&ヘンプカルチャー全開タウン、ニンビン

バイロンべイまで来たなら、ニンビンまで行くべき。バイロンベイよりさらにスローで、まだまだマイナーなコミュニティです。バイロンベイがビーチサイドの明るいサーフカルチャータウンとするなら、こちらは(いい意味で)ダウナー系のヒッピーカルチャータウン。

そもそもニンビンへは、第一バイロンベイ世代の人々が、俗化してきたバイロンベイを嫌って、こちらに移ってきたといいます。今や知る人ぞ知る山奥の地・ニンビンとして知られていますが、そのきっかけとなったのが、1973年に開催された「オーストラリアのウッドストック」と言われる音楽とアートイベント“アクエリアス・フェスティバル”の開催。このとき、まさにオーストラリアのヒッピーカルチャーが誕生したと言われているんですね。

▲ATMの街への溶け込み具合もお見事です

「実験的自給自足を目指しているコミュニティ」とか「オーストラリアのマリファナの聖地」などと紹介されることが多いニンビンと聞くと、何やら怪しい場所? と想像しがちですが、そんなことはありません。

「70年代以降、現在に至るオーストラリアのカウンターカルチャー発祥の地」と讃えられているニンビンに今も残るヒッピーカルチャーです。

街に入った途端、LOVE&PEACEなフラワーチルドレンの時代に迷い込めるニンビン。ぜひ行ってみるべきです。

山下マヌー Manoue Yamashita

雑誌編集者を経て旅行コラムニスト/作家に。渡航回数350回超、最新刊『 山下マヌーのランキンハワイ最新版』で著作は62冊に。

Travel columnist&writer after a magazine editor.
Over 350 times to foreign travel, and over 60 books of the copyright so that work.

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