カップリングパーティー司会者が見た! 結婚できない男女
運命の人を探して仕事帰りにやってくる独身男女。「クリスマスまでに!」や「オリンピック観戦を一緒に!」など季節のイベントものを名目にパーティー会社は独身男女を募り、日々カップリングパーティーをおこなっています。その会社で司会の仕事をする私の友人A美が見た、「結婚できない男女」をOLライター タケ子が紹介します!
◆俺様気取りの男
カップリングパーティーに来る男は、ブ男とは限らないそう。ある男は身長も高く、顔は塩。清潔感に溢れ、スーツにシワひとつない男でした。しかし、彼はパーティーによく参加するものの、一度もカップル成立で帰ったことがないという。司会をするA美も不思議がっていました。
でもある日、A美は聞いてしまったのです。彼は参加者への話し方が…。
「俺って家庭的な彼女がいいから、料理は主菜含めて7品は常に欲しいな」
「俺って朝苦手なんだ。君は早起きとかは平気なタイプ?」
「俺って他の同僚より稼ぎ悪くないからな。君は仕事簡単に辞めれそうな感じ?」
俺って、俺って、俺、オレ…。この日を境にA美は、この俺様男に対する見る目が変わりました。パーティーで相手をしている女性参加者に「この人は辞めておいた方がいいですよ」と何度も言いかけたそうです。でも当然、女性陣もそんな男を選ぶはずもなく…。
彼には家政婦紹介所に行って、お金で解決してくださいと言ってやりたいですね!
◆「私すぐ狙われるので」女
あなたはどっから来たの? と疑いたくなるほどの芋っぽい女性がその日は参加。化粧っ気もなく、髪は残念風なひとつ結び。そのうえ、体型に合っていないリクルートスーツを着用。受付で記入用のプロフィール用紙を渡すと「女性側も年収も書かないといけないんですか?」と。
A美は「おおよそでも、未記入でも大丈夫ですよ。」と言うと、
「私地元の銀行で勤めているし、年収も低くなくって…。私すぐ狙われちゃうので未記入にします」
『大丈夫よ。その前に第一印象で選ばれないから~』と悪魔のささやきを心にしまうA美。
案の定、その日はカップル成立ならず。「次回は低い年収を書いてみます」という彼女に『そこじゃないんだなぁ~』とアドバイスせずに見送るA美は、パーティー司会者失格だと反省したのだとか…。
◆暇つぶしおじさん
さまざまな名目でカップリングパーティー開催しているけれど、しだいに参加者は決まってくる。そう、常連メンバー。新規の参加者はもちろん真面目に足しげく通ってくれる男女ならアドバイスのしがいはあるが、ただの暇つぶしとしか思えない参加者もいるのだそう。
44歳独身。年収700万ながら小太りでいつも同じジャケット。頭髪に哀愁が感じられるようになってきている男性。ただの寂しい小太りおじさんではなく、彼のコミュニケーション能力は他の参加者も見習ってほしいほどハイレベル。
一見陽気なおじさんを見せつつも、相手の話もじっくり聞き、年相応の助言もしてあげている。こうなったらほぼ上司。一体何の仕事をしているか不明だったが、「かわいい感じの子で、色白。君なんかはいいね~。すごくいい。彼氏いないの?」と、司会中のA美を口説くほどの高いコミュニケーション能力はまさに宝の持ち腐れ。
カップリングパーティーより街中でナンパの方が早くない? と思うA美なのでした。。
そのほかにも「勘違いぶりっ子女43歳」や「イケメン口臭キツメ君」などさまざまな参加者が居たようでなんとも楽しそう。私ライタータケ子も何度か参加しましたが、その日に限って、ひと癖もふた癖もある男性陣ばかり。また、常連客と思しき男性が多かったのは確か。なんせ無意味に先輩風を吹かすんですもの、笑っちゃいます。
女性は参加費が安価なため、参加しやすいのもメリットですが、当日開けてみてのお楽しみ感溢れるカップリングパーティー。しかし、多少高額であっても、“それなりに考えられる人”とお会いしたいものですね。
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OLライター タケ子
恋愛コラムや指南書を読み漁り、婚活の糧にしているOLライター。スイーツや食にも興味あり♪