NAO LINGERIE デザイナー・栗原菜緒さんが知っている「ランジェリーの魔法」#1
ランジェリーデザイナーとして約4000人のフィッティングを行ってきた栗原菜緒さんだから知っている女性のリアルな悩みや心の声。フィッティングというプライベート空間で生まれる“裸の付き合い”の真相とは!?
30代〜60代の幅広い層の女性が下着を求めてやってくるナオランジェリー。栗原さんだけが知っている下着を買いに来る女性たちに起こる様々な体験を伺いました。
今回は、銀座サロンへ初めてお買い物にいらした女性カメラマンUさんのお話です。
35歳にして初めて下着のフィッティングを体験した女性カメラマンの実録。たった30分で起こる心の変化とは?
【カメラマンUさんのプロフィール】
東京在住35歳、優しい旦那さまとのふたり暮しを満喫中。趣味は、体力維持とストレス発散のため、キックボクシングに通うほど、運動神経も抜群。キャップやハットを合わせたビックシルエットなトップス×パンツのカジュアル派。おしゃれ好きで、好きなブランドはYohji YamamotoやMM。
◆女性性を意識する
カメラマンUさんに、突如舞い込んだ嬉しいニュース。それは、2020年、東京で開催されるビッグイベントにまつわる依頼だった。内容を聞けば、被写体になってほしいという、まさかのオファー!「自分が被写体に、、」これを機に、自分自身を見つめるタイミングが訪れた。
小柄ではあるUさんだが、被写体となるため、メリハリあるボディを意識。コルギ施術やジム通いで-3kgの減量に成功。貴重な機会だからと姉からPRADAの白Tシャツのプレゼントまで舞い込んだ。
スタイリストの友人から「白Tがより引き立つ下着を付けたら、どう!?」
その一言で思い出したのが「ナオランジェリー」。以前、ナオランジェリーのモデル&物撮りをした際に、買いにいく約束をしていた。
10月末、銀座サロンを訪れた。自分の体に合うサイズのブラジャーが目の前に並んだ。ターコイズ、ホワイトパープル、マゼンダ、レッド、どれも華やかな配色ばかり。下着は、透けない方が良いと、黒かベージュを長年愛用していたUさん。
◆思い込みは捨てるべき
「ん〜・・・・・・ピンク系は、ちょっと抵抗あるかも。ターコイズかな」と、ターコイズ色をフィッティングしてみると、いつもより派手だけど悪くないかも! と体感。
せっかくだから、というスタッフ言葉に乗せられて、マゼンダにもトライ。
「え〜!! 似合うかも、私。(笑) こんな色、付けたの、初めて!」と、びっくりした表情を見せた。
確かにとてもよく似合っていた。肌の白さにマゼンダが映えている。着用したまま、用意していたTシャツを着用。デコルテのライン、胸の高さが相まって、非常に綺麗なシルエットが完成している。
◆下着って、上がる!
「やばい、気分が上がる! これ、見せたくなるよね! 夜景の見えるレストランでディナーを楽しんでさ、もう、そのままホテルのベッドになだれこみたい」と、声に出すほど感動していたUさん。
シルエットを綺麗に見せるために選んだ下着で、気分が上がり、今すぐ愛する人に抱かれたいと思うくらいの高揚感を感じた模様。これって、女性だからこそ感じることのできる“快感”なのかも…。
「現代の忙しい女性が、自分だけの時間を作って、今まで遠い存在だったランジェリーに手を通した瞬間に、目が輝き、キラキラっとしたオーラが出ることがよくあります。自分でも知らなかった本当の自分の美しさを体感し、気分を上げて、また社会で楽しくご活躍していただけたらと思っています」(ランジェリーデザイナー栗原菜緒さん)
文/木村真悠子
『ナオランジェリー』デザイナー兼代表 栗原菜緒さん
外務省から下着業界へ転身したランジェリーデザイナー。5年前、デザイナー兼経営者として自身のブランドNAO LINGERIE(ナオランジェリー)を立ち上げ、下着業界に新規参入。締めつけないのに美しい機能性とデザイン性を合わせ持つ下着が業界の注目を集め、2018年9月25日より、日本橋高島屋S.C.本店4階マイボディルームに常設。
数多くのメディアにも取り上げられ “今最も見たい女性”“今最も見せたい女性”の人生を7つの「ルール」で描き出す新感覚ドキュメントテレビ番組『セブンルール』をはじめ、テレビ朝日『超人女子』、テレビ東京『日経スペシャル ガイアの夜明け』、TBSテレビ『その他の人に会ってみた』など、テレビ出演の実績も。ナオランジェリー:HP