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2020.01.05

感情と自分は別物? 感情に左右されない人生を送るためにしたいこと

テレビやラジオなどで活躍する精神科医の名越康文さんが、Oggi読者の悩みに答えてくれる本誌の人気連載。今回は、「感情」のコントロール方法について。

感情に振り回されてしんどいあなたは、「感情は『自分』ではない」と気づいてみよう

前回は、怒りをコントールできてこそ、群れから外れた真のソロタイムを過ごせるとお話ししました。怒りという感情に振り回されていては、仕事のパフォーマンスが下がってしまいますよ、とも。

(c)Shutterstock.com

感情には喜怒哀楽がありますから、その中のネガティブな部分を掃除して、さわやかな自分を保ち続けるのは至難の業です。そこで、今月はこの「感情」について、もう少し話を広げていきたいと思います。

その怒り、不安、喜び… それは「あなた」ではない!?

感情をうまく整理して、仕事や人間関係をスムーズに進めているつもりでも、少なからず心を抑圧しているので、どこかで折れてしまう…。20代のころ、この壁にぶち当たった僕は、あるとき仏教から「感情と自分は別物。観察しなさい」と教えられました。ところが、当時はこの意味がわからず、 50歳を過ぎた今、ようやく実感してきたように思います。

(c)Shutterstock.com

まずは「感情」は「自分」とは違う、という事実に気づいていただきたい。しかし、そう言われても、 20代の僕がそうだったように、さっぱりわからないと思うのが普通です。むしろ「感情こそが自分だ!」と考える人の方が多いのでは?

僕だってもちろんスポーツ観戦で熱くなることもあるし、音楽に心が震えることはしょっちゅうです。しかし、喜びの感情であっても、案外、その時間は短かったりします。そして一度喜んだ体験は、次に「期待」としてのしかかってくるもの。嬉しい感情、晴れがましい感情、それ自体は人生の華でしょう。

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ところが、人生で同じことは起きないもの。晴れがましい気持ちを味わったら、きれいに心の中を掃除したほうがいいのです。自分の感情に振り回されている人のほとんどは、不安が原因です。Oggi読者のみなさんの中には、これから自分が結婚するのか、子供をもつのか、今の仕事を続けていくのか… など、漠然とした不安を抱えておられる方もいるでしょう。

そういう不安があると、つい周囲の意見に振り回されがちになるかも知れません。そういうときは、「感情を真に受けないで流して、スッキリしてから考えよう!」が正解です。

感情で彩られた問題は、余計リアルに重大に感じてしまうものです。でも感情はゴースト、つまり幽霊のようなもの。自分ではありません。これを知っていると、しんどさから少し解放されるのではないでしょうか。この理屈を使いこなすには訓練が必要です。僕は瞑想しますが、苦手な方もいますよね。

みなさんにおすすめしたいのは、自然の美しさを目の当たりにすること。朝日や夕焼け を見るのもいいですね。美しい景色を前に、人はとてもさわやかな気持ちになります。頭の中から雑念が消えていくような充足感。そのときの自分が本来の、信頼に足る自分です。

「感情は自分ではない」ことを根付かせていって、より軽やかに問題を解決できる自分になっていってくださいね。

2019年Oggi1月号「名越康文の奥の『ソロ』道」より
イラスト/浅妻健司 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部

TOP画像/(c)Shutterstock.com

名越康文(なこし・やすふみ)

1960年、奈良県生まれ。精神科医。臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など幅広く活躍中。著書に『SOLO TIME 「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』(夜間飛行)ほか多数。


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