岩手出身の俺は毎年この時期になると無性に「サトイモ」が食いたくなる。というのも、幼い頃から慣れ親しんだ「芋煮会」の季節だからだ。
「芋煮会」は、岩手、山形、宮城を中心とした東北地方で秋から冬にかけて行われる。河原などに集い、大鍋で里芋を煮た汁=「芋の子汁」をみなで食らう東北っ子にはなじみの恒例行事なんだ。
もともとは、収穫したサトイモの保存が難しかったことから、越冬前に喰らい尽くしてしまえ! というところから発祥したのだとか。
うん、なんとも豪快な発想じゃないか!
そこで今回は、そんな少年YAMATOの思い出の味「芋の子汁」を家庭でも手軽に作れるよう改良して紹介しようと思う。
では材料から紹介するぞ。
「芋の子汁」、材料はこちら!
■材料(5〜6人前)
だし(かつおと昆布)… 1500cc
鶏ガラスープの素… 大さじ2
砂糖… 大さじ1
みりん… 大さじ6
しょうゆ… 大さじ6
里芋… 800g
豚バラ肉… 300g
しめじ… 2パック
長ねぎ… 2本
こんにゃく… 1丁
木綿豆腐… 1丁
強靭な肉体… 随時
では作っていこう。
「芋の子汁」、作り方はこちら!
1.常日頃からトレーニングし、強靭な肉体をキープしておく。
これから寒くなる前に、強靭な肉体を完成させて免疫力もアップだ。
2.だしを取る。1500ccの水に昆布を入れ煮出す。沸騰直前に鰹節を加え、沸騰したら火を 止める。10分程度置き、サラシで濾す。
できれば丁寧にだしを取ってほしいが、時短派は合わせだしの素を使ってくれ。
3.里芋は流水とタワシでよく洗い、六方剥きにし、塩もみ後に下ゆでする。
六方剥きとは上下を落とした後、側面が6面になるように皮を剥きながら切る方法だ。見た目がよいだけでなく、煮崩れしにくくなるぞ。
下ゆですることで、味が染み込みやすくなるんだ。
4.豚肉は一口大にして下茹でをする。長ネギは斜め切り、シメジは石附を落として房から分ける。こんにゃくは手でちぎる。
こんにゃくは手でちぎるのが鉄則! 味が染み込みやすくなる上、独特の舌触りも楽しめる。
5.だしに食材を投入し、灰汁を取る。料理酒、みりん、醤油で味付けした後、豆腐を加えて一煮立ちさせる。一度冷ますと味が馴染む。
家にあるできるだけデカい鍋で作ろう!
完成だ!
うん、やはりうまい!
地域によってみそベースだったりと味付けのバリエーションがあるようだが、岩手のYAMATO家周辺ではこの味がスタンダードだ。
シンプルかつやさしい味付けなので、何杯でもかっ喰らうことができるぞ。ぜひこの秋冬に作ってみてほしい。
次回も自信のレシピを引っさげて登場予定なので楽しみにしててくれ!
撮影/廣江雅美 取材/吉田奈美
YAMATO
1981年9月10日生まれ。B型。調理師学校を経て、和術慧舟會で総合格闘家となる。2006年、プロレス団体DRAGON GATE所属のプロレスラーに転向し、人気実力とも兼ね備えた選手として活躍中。試合予定はDRAGON GATE公式ホームページを参照。調理師免許、フードコーディネーター3級を持ち、日本テレビ系朝の情報番組「スッキリ」に出演するなど、料理のできるプロレスラーとしても注目が集まっている。
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