独身女性がマンション購入後に結婚したらどうする?
皆様、こんにちは。『一般社団法人 女性のための快適住まいづくり研究会』代表の小島ひろ美です。独身女性がマンションを購入の後、結婚が決まったらそのマンションはどうすればよいのでしょうか? 今回は結婚後に購入したマンションを賃貸に出す方法をご紹介します。
◆女性のマンション購入で気になる「結婚」
マンション購入を検討しつつ、二の足を踏んでいる独身女性は少なくはありません。購入の段階で結婚の予定はなくても、その後結婚が決まれば、1LDKでは手狭になることも。
しかし、そうした心配をする必要もなくなっています。エリアやマンションの選択さえ間違えなければ、売却したり賃貸に出したりすることができます。
◆賃貸を選択するメリット
独身でマンションを購入し、その後に結婚することになった場合、賃貸物件として他人に貸し出し、家賃収入を得られることが最大のメリットです。
マンションを自分の資産として保有したまま収入を得られることは、資産活用の大きなメリットです。また自分が住んでいるときに支払っていた住宅ローンの金利や固定資産税も、賃貸にすることで経費として認められるようになり、収入から控除されるため税金が安くなる場合があります。
一般的に、分譲マンションは賃貸マンションに比べ構造や設備のクオリティーが高いので、同じエリアで同じ広さ、同レベルの設備の賃貸マンションより高い家賃を設定しても、入居者が付きやすいのもメリットといえます。
◆賃貸を選択するデメリット
賃貸を選択することのデメリットは、入居者がいなければ収入にならないことです。入居者がいなければ収入はゼロで、ローン返済と管理費用を自分で捻出していく必要があります。
また入居者が隣人とトラブルになる、家賃未納がある、火災や事件を起こしてしまうなど、さまざまなリスクを抱える可能性もあります。そのために、賃貸募集や運営管理は安心できる管理会社に任せてしまう方がおススメです。管理会社に支払う手数料は家賃の5~10%かかります。
これらを踏まえると、空き室の心配がなく、あくまで資産として所有しておきたいという場合は賃貸がおススメです。また「将来的にまた住みたくなるかもしれない。今すぐには決断できない」と迷いがあるのであれば、焦って売却せずに賃貸にするのがよいでしょう。
◆賃貸へ出す際の手続きについて
所有しているマンションを賃貸にする際の手続きは、基本的には信頼のおける賃貸管理をする不動産会社に一任すれば、自分でやることはそれほど多くありません。
不動産会社との契約は、下記のどちらかになります。
1. 入居者の募集、決定のすべてを不動産会社が行う「代理契約」
2. 入居者の募集は不動産会社が行い、その決定は自分で行う「媒介契約」
ただし、どちらの契約にするにしても、入居者トラブルのリスクに備えるために、保険をかけたり入居に関する条件はしっかりと話し合っておくようにします。必要なものの詳細については不動産会社にしっかり確認しましょう。
次に入居者との契約形態ですが、基本的には下記のどちらか。
1. 定期借家契約
2. 普通借家契約
もしまた自分が住む、もしくは売却する予定があるのであれば、定期借家契約にして、事前に契約期間を定めておくのがよいでしょう。
普通借家契約にすると、仮に売却しなければならなくなったとしても、原則として入居者を強制的に退去させることはできません。
詳しく知りたい方は『女性のための快適住まいづくり研究会』マンションライブラリーで専門家による無料個別相談でもご相談が可能ですので、是非お立ち寄りください。
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TOP画像/(c)Shutterstock.com
小島ひろ美 一般社団法人 女性のための快適住まいづくり研究会 代表
1957年福岡県生まれ。関西学院大学商学部卒 ライフスタイル・コーディネーター、宅地建物取引士、相続診断士。26歳の時にマンション購入で苦労した経験をいかし、“女性がマンション購入の夢を実現できる世の中にしたいと”と1991年に研究会を設立。以降、「女性のためのかしこいマンション購入術講座」で、今までに9万人以上の女性たちに970回以上の講演を行いながら、28年間に渡り女性のマンション購入を応援し、第一線で活躍中。著書「シングル女性の(特)マンション選び」(講談社)、「元気になる! 幸せマンション購入術」(アスコム)、他多数。
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