独身女性のマンション購入はローン審査が厳しい?
皆様、こんにちは。『一般社団法人 女性のための快適住まいづくり研究会』代表の小島ひろ美です。前回は、独身女性のマンション購入時の審査ではどこを確認し、何を見ているのかをお話しました。今回は前回の条件を踏まえたうえで、ローン審査とその注意点についてお話します。
前回記事▶︎ 住宅ローンって男性の方が通りやすい? 事前審査の6つのポイント
◆住宅ローンについて
住宅ローンには事前審査と本審査の2種類の審査があります。
事前審査は購入者に返済能力があるかどうかをポイントに審査をおこないます。事前審査を経て、住宅取得の契約を結ぶため、本審査では、正式に住宅ローンを申し込む前に審査をおこないます。
事前審査は金融機関のWebサイトから申し込むこともでき、早ければ当日、遅くても1週間以内には審査結果が出ます。これに対し本審査は金融機関以外に保証会社も加わり、詳細な審査がおこなわれます。結果が出るまでに一週間から二週間と事前審査よりも長めです。
◆不動産会社の営業担当者の「審査は大丈夫ですよ」は信用できる?
不動産会社の営業担当者には、物件に関することはもちろん、資金計画や住宅ローンなど、物件購入に関する多種多様なことについて相談に乗ってもらうことになります。
営業担当者は、物件に関するプロであり、当然、住宅ローンの知識も普通の人より持ち合わせていますが、あくまでも不動産会社の人であり、金融機関の人ではありません。つまり、100%言った通りではならないのです。
ですが、家は数千万円もする非常に高額な買い物。納得できないまま、話を進めてしまうと後になって必ず後悔することになりますので、営業担当者とは相性が合うかどうか、信頼できるかどうかはとても大切です。審査に通ることはもちろん、払い続けていくことが可能な住宅ローンを親身になって探してくれる担当者を選ぶことが重要になってきます。
そのうえで、金融機関のローン予備審査書を記入し、その結果を踏まえて契約に進むようにしてください。営業担当に、正直に自分の状況を話し、貸してくれる金融機関を複数当たってもらいます。
◆もし審査に落ちてしまったらどうすれば良い?
一般的に住宅ローンの審査に通る割合は80%と言われていますが、事前審査に落ちても理由は教えてもらえません。ただし事前審査に落ちた場合は、ある程度推測できます。
例えば、多くの銀行で80歳未満でローンが完済するかどうかが基準となると前回お話しました。年齢の他には、ローン以外の借り入れや延滞が審査に落ちやすい一番の大きな理由で、他にもローンの借入希望額が多く、年収や勤続年数の関係で減額される可能性はあります。また、担保物件の価値が低いことも事前審査に通らない理由のひとつとなります。
◆他の金融機関への審査を依頼する
住宅ローンの審査は金融機関によって審査項目も異なるため、A銀行では通らないが、B銀行では通るといったことも少なくありません。前述したように本審査まではある程度の時間がかかりますので、審査に落ちてしまった場合は、事前に専門家に相談したうえで、なるべく早めにほかの金融機関に審査依頼をおこないましょう。
詳しく知りたい方は『女性のための快適住まいづくり研究会』マンションライブラリーで専門家による無料個別相談でもご相談が可能ですので、是非お立ち寄りください。
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小島ひろ美 一般社団法人 女性のための快適住まいづくり研究会 代表
1957年福岡県生まれ。関西学院大学商学部卒 ライフスタイル・コーディネーター、宅地建物取引士、相続診断士。26歳の時にマンション購入で苦労した経験をいかし、“女性がマンション購入の夢を実現できる世の中にしたいと”と1991年に研究会を設立。以降、「女性のためのかしこいマンション購入術講座
」で、今までに9万人以上の女性たちに970回以上の講演を行いながら、28年間に渡り女性のマンション購入を応援し、第一線で活躍中。著書「シングル女性の(特)マンション選び」(講談社)、「元気になる! 幸せマンション購入術」(アスコム)、他多数。
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