田沢あかねさんってどんな人?
累計発行部数63万部、異例のヒットを遂げている「ことば選び辞典シリーズ」。「美しい日本語選び辞典」や「感情ことば選び辞典」など、テーマごとに使える言葉をスマホサイズにまとめた類語辞典である。
元々は漫画や小説の創作者向けであったが、ネット上での口コミで話題が広がった。そしてこのシリーズの企画編集を務める辞典編集者が、田沢あかねさん。
−−辞典編集者になった理由は?
静岡県で生まれ育った田沢さん。根っからの活字好きで幼少の頃から本に取り憑かれるあまり、「家に本がないと、お菓子や食品のパッケージの成分表を読んでいた」と振り返るほど。
進学先の京都大学では、国文学や中国古典を読み漁った。卒業後は学研に入社。3年目のときに「ことば選び辞典シリーズ」の企画編集を担当することに。
読者の興味を引くユニークな前書きや、人気アニメ「エヴァンゲリオン」とのコラボ企画を成功させるなど、大好きな言葉と自由な発想で、異例のヒットに導いた。
田沢あかねさんの「7つのルール」
さて、そんな田沢さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.デスクは無理に片付けない
いまにも雪崩が起きそうなほど、書類が山積みになっている田沢さんのデスク。しかし、重要度順に書類を配置するようにしているので、無理に片付けないのが田沢さん流。
■2.読者像は細かくキャラ設定する
辞典を手に取る読者について細かくキャラ設定をするのが田沢さんのポリシー。具体的にイメージすることで、その人に向けた辞典をつくっている。
■3.行き詰まったら書庫に逃げ込む
仕事で行き詰まったら書庫に逃げ込むという田沢さん。昔から、山のように本がある空間が落ち着くのだとか。
■4.外出時は聞き耳を立てる
外出時は周囲の会話に聞き耳を立てるのが田沢さんのルール。行き交う人が使っている言葉が、これから作る辞典の企画のヒントになることも。
■5.お気に入りの言葉は積極的に使う
お気に入りの言葉は、普段から積極的に使うのが田沢さんのこだわり。みんなに「いいこと知ったな」と思ってほしいという考えから。
■6.大事な会議の前日はスケートのノーミス演技を観る
プライベートでは、フィギュアスケートが好きな田沢さん。大事な会議の前日は、選手たちがノーミスの演技をした試合を観て喝を入れるのだそう。
■7.愛を持って言葉を選ぶ
普段から、言葉を丁寧に選ぶあまり会話の途中で言葉に詰まることもあるという田沢さん。人に対しても言葉に対しても、愛や敬意をもつのがポリシー。そして、言葉は毒にも薬にもなる強力で影響力のあるものだからこそ、使う人がより慎重に選ぶ必要があると感じている。
次回の「7ルール」の放送は、8月6日(火)よる11時00分~。主人公は、塩職人・山田アリサさん。
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