矢野尚美さんってどんな人?
東京・新宿にあるつけ麺専門店「小麦と肉 桃の木」。開店からまだ4カ月、営業時間はランチ時のわずか3時間のみながら、喉越しがいい平打ち麺にあっさりとしたスープが絡むつけ麺が大人気。
そんなつけ麺専門店は、閉店から1時間後……、なんとクレープ店「たつろうカフェ」へと姿を変える。
この「つけ麺」と「クレープ」という珍しい組み合わせの2つの店とクレープのキッチンカーを経営するのが、今回ご紹介する矢野尚美さん。
−−つけ麺とクレープの店 店主になった理由とは?
短大卒業後、昔からの夢だった飲食業界に就職した矢野さん。同僚との結婚・妊娠を機に退職。その後、息子が1歳のときに離婚。
離婚を経て生活が苦しくなり、安定した職を探していたときに偶然巡り合ったのが、ラーメン業界。
ラーメン店で働きはじめ、わずか半年で店長に抜擢されるなど周囲からも期待されていたが、共に働いていた上司と再婚し、再び退職することに。
しかし「働かない選択肢はない」と考え、“母が洋菓子店を営んでいた”ことや、“人や場所に縛られず働きたい”という思いから、クレープの移動販売を始める。
その経営が軌道に乗り始めた頃、かつて店長を務めていたラーメン店を買い取らないかという相談が舞い込む。
「やりたい仕事は全て続ける」。こう考えた結果、店舗を買い取り、今年2月「つけ麺店」と「クレープ店」を同じ場所でオープン。
矢野尚美さんの「7つのルール」
さて、そんな矢野さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.客全員をインスタグラマーだと思う
つけ麺を盛り付けるときは、おいしそうに見えるようにするのが矢野さんのこだわり。お客さん全員をインスタグラマーだと思って、写真映えもよくなるように注力。
■2.週7日働く
つけ麺とクレープの店の定休日は、水曜日と日曜日。しかし、水曜日はキッチンカーで移動販売、日曜日はイベントなどの仕事をしている。休みはないが、楽しいから続けているのだそう。
■3.夕飯はできたてを出す
仕事にプライベートに多忙を極める矢野さん。しかし家族には、たとえ夕飯の時間が別々でも必ずできたて熱々の料理を出すのがポリシー。
■4.移動はいつも“まんぷクレップ号”
息子が描いた猫を大胆にあしらった一際目を引くキッチンカー、通称「まんぷクレップ号」。実はイベントのときだけでなく、買い物や通勤の際も使用。宣伝も兼ねている。
■5.場所によってメニューのレイアウトを変える
子連れのお客さんが多い移動販売では、夕飯前に甘い「デザートクレープ」を食べさせるのに抵抗がある親もいるので、メニューの目立つ位置に「おかずクレープ」を載せる工夫をしている。店舗と移動販売でレイアウトを変えるのが矢野さん流。
■6.色彩と盛り付けは女性らしく
男社会のラーメン業界で男性と同じようなやり方で働く必要はないと考えているという矢野さん。そのため、盛り付けや色彩は女性らしくすることにこだわっている。
■7.やりたいことは全部100%でやる
週に5日つけ麺とクレープの店で働き、定休日にはキッチンカー、さらに家では母親もこなす矢野さん。やりたいことがいくつもあれば、一つに絞らずすべて100%でやるのが矢野さんの生き方。
次回の「7ルール」の放送は、6月18(火)よる11時00分~11時30分。主人公は、大使館からオファー殺到のケータリング会社オーナー・寺脇加恵さん。Oggi.jpでは番組を振り返り、仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! ぜひチェックしてみてください♡