“いついかなるときも”ひとつのことに集中できる「一点シール法」
人間は気が散る習性をもっています。集中しなければならないと考えていても、周りの刺激によって、気が散るということはよくあります。
1日を振り返ってみると、たったひとつのことにしっかりと集中し、没頭している時間は長くないのです。だからこそ、集中の技を知り、ひとつのことに集中する時間をつくっていくことが大切です。
そこで仕事を始める前に試してもらいたいのが、「一点シール法」という集中の技。
気が散っているとき、意識が散漫になりぎみのときに、この「一点シール法」を行うと、目の前のことに集中できるようになります。
しかも「一点シール法」は、丸い形のシールの中心に点を書き、口から息を吐きながら、それを5秒見つめるだけでOKというとても簡単な方法です。
もう少し具体的にやり方を解説します。
「一点シール法」の手順
■1:まずは、シールを準備します。
このシールは、100円ショップなどで売られている、直径5mmほどの円形のものを用意してください。
■2:その中心に、マジックでなどで点を書きます。
■3:そのシールを仕事や勉強をするときに目につくところに貼ります。
パソコンのモニターの端や、手帳、ノート、名刺入れなどどこでも大丈夫です。
■4:次に、深呼吸をして、息を吐きながらシールに書かれている点の部分に注目します。その一点に目のピンとを合わせ5秒間凝視し、その一点に意識を集中させます。
■5:その後、やるべきことを始めます。
以上が「一点シール法」のやり方です。この方法は、直径5mmほどのシールを使うだけなので、いろいろな場所に貼って簡単にできます。つまり、どんな場所でも、集中状態をつくることができるのです。
仕事や勉強をする空間はもちろん、トイレや洗面所、携帯電話など、普段よく使う場所や物にシールを貼り、見つめるという行動をとってみてください!
書籍『30秒集中法ーいきなり一点にすべての能力を集め、持続させるー』では、努力不要の「30秒のシンプルな集中術」について紹介されています。あわせてチェックしてみてくださいね!
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『30秒集中法ーいきなり一点にすべての能力を集め、持続させるー』(森 健次朗著:ワニブックス)
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■著者:森 健次朗さん■
株式会社集中力代表取締役。一般社団法人日本集中力育成協会代表理事。ミズノ株式会社社員時代、オリンピック競技ウエア(陸上、水泳)の日本及び世界各国の開発を担当。シドニーオリンピックで12の世界新記録を生み、注目を浴びた「サメ肌水着」世界特許の発明者。独立後、学習塾「元気塾」を開業し、小中高校生の受験指導に8年間従事。現在は、スポーツメンタル、脳科学、解剖学、関わってきた一流アスリートから学んだことなどを基に、ビジネスや学習で活かせる「リラックス法」「集中法」を体系化し、全国の企業、学校、スポーツチームを中心に、講演や研修、ワークショップを実施している。
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