理系男子。もしかしたら「ちょっと苦手なタイプかも…」と思っている方も多いのでは? サッパリ理解できない彼氏の言動。すれ違いばかりの同僚。理屈っぽくてイヤな上司…そんな人は必読の理系男子の取り扱い方です。
理系男子にカルティエをおねだりする方法はこれ!
前回は理系男子の「正義」を入り口に、理系男子と文系女子がお互いに寄り添うコミュニケーションのフォーマットを提案させていただきました。「正義」とはシンプルに言えば、「正しいと信じてしまっていること」でしたね。
実は私のようないわゆる理系男子には前回ご紹介したものの他にも、いくつか「正義」があります。これから理系男子とうまくコミュニケーションをとっていかなければならないあなたには、ぜひともそれらを具体的に知っておいて欲しいと思います。
そこで今回から数回は理系男子の「正義」、つまりどういうことを正しいと信じ込んでしまっているのか、そしてそれに対してどう対応していけばよいのかを解説していくことにします。
さっそくですが今回のテーマはこちらです。
理系男子は「効率化」が正義だと思っている。
どういうことか説明しましょう。たとえば電子工学の世界。わかりやすい例として、携帯電話をイメージしてみてください。
簡単に(すぐに)で画面が表示される。
短時間の充電で○時間も使える。
できるだけ小さい端末の中に多くの機能を搭載する。
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私たちが携帯電話に求めてきたのはこのようなものでしょう。よく考えてみれば、これらはすべて「効率的であること」です。
できるだけ短い時間で多くの…、できるだけ小さい端末で多くの…、要は効率化されることを求めてきたといえます。そしてエンジニアたちはその要求に応えてきました。そしてその仕事に対して給料や賞賛の言葉などの報酬をもらってきました。
そんな彼らにとっては、「効率的であること」はまさに正しいと信じていること。つまり「正義」といえます。ゆえに(ここが難しいところですが)効率的でないことに対してはネガティブな印象を持ったり、否定的な意見を言ったりしてしまう傾向があります。
ということは、たとえばそんな理系男子に何かお願いごとをするとき、「効率的であること」をアピールするのが効果的といえます。
たとえば電車よりも車を使ったドライブデートに連れて行って欲しければ、「ドライブしたいから」ではなく、「時間あたりの費用がそちらのほうが安く済むよ」と伝えてあげる。
カルティエの時計をおねだりするのであれば、「私がずっと欲しかったから」ではなく、「これからあなたと過ごす10年間ずっと使うことを考えると1日あたり数十円。缶コーヒーより安いね」のほうが納得感を持つかもしれません。
理系男子の「正義」。少しやっかいなところもありますが、ポイントさえ掴めばあなたの要求もすんなり受け入れてくれるかも。ぜひトライしてみてください。
深沢真太郎 ビジネス数学の専門家/人材教育コンサルタント
BMコンサルティング株式会社代表取締役/多摩大学非常勤講師/理学修士(数学)
ビジネスパーソンの思考力や数字力を鍛える「ビジネス数学」を提唱し人財育成に従事。著作多数。
文化放送「The News Masters TOKYO」ニュースマスター
ラジオ『深沢真太郎のビジネス数学カフェ』パーソナリティ
パールハーバープロダクション所属(文化人タレント)
国内初のビジネス数学検定1級AAA認定者
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