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BEAUTY

2019.05.17

美肌への道は【免疫の暴走】と【感覚神経の乱れ】を抑えることにアリ!

スキンケアの効果は科学的に解明されつつあります。【免疫・感覚神経】に目を向けてみよう!

ちゃんとお手入れしているのに肌の調子がイマイチだったり、ときどきゆらいだり…。その原因は、肌の「免疫」と「感覚神経」が鈍っているからかもしれません。トラブルへの対応から一歩進んだ「肌本来の機能を高めること」に目を向けることで、いつも調子のいい美肌に!

肌を守り、ダメージをケアする「免疫」と「感覚神経」の話

Oggi読者が肌のプロに指南を受けました!

アラサー代表オジ美/資生堂 アドバンストリサーチセンター細井純一さん

資生堂 アドバンストリサーチセンター細井純一さん(右)
1992年、資生堂へ入社。ストレスと肌、肌免疫に関する研究を長年担当。ボストンの皮膚科学研究所との連携も。

アラサー代表オジ美(左)
Oggi読者歴3年。最近、肌が揺らいだり乾燥を感じることが増えて…自分に合うスキンケアを知りたい!

【1】美肌のカギは「免疫」と「感覚神経」を良好に保つこと

「免疫」「感覚神経」相互作用

病気になる前に健康な体を保つ「予防医療」が当たり前のことになり、スキンケアにおいても、「健康な肌を保つこと」が美肌の最大のカギであることが知られるようになってきました。資生堂では20年以上前から、美肌に欠かせない「免疫」について研究。その中核的存在が細井純一さんです。

「細菌やウイルス、アレルギー物質など、害をもたらす異物から肌を守るのが『免疫』機能です。最近、肌がダメージを察知して修復をはかるのに必要な『感覚神経』の機能が、免疫と相互関係にあることがわかってきました」(細井さん)

肌は、触れることでさまざまな情報を感知

皮膚はダメージを受けると「神経伝達物質」を使って肌の細胞から神経を通じて脳へ、脳から肌へとやりとりを行い、回復へ向けての修復を始めます。感覚神経が鈍いと、ダメージに気づかず炎症が悪化。免疫が乱れていると感覚神経も混乱しやすくなります。

「ランゲルハンス細胞」が外敵を察知し、異物から肌を守る

「ランゲルハンス細胞」が外敵を察知し、異物から肌を守る

乾燥や大気汚染、紫外線などの外的悪影響から肌を守る免疫。その司令塔として働くのが「ランゲルハンス細胞」。悪影響を察知すると自分の手を伸ばし、ダメージを鎮静化します。感覚神経が鈍っているとダメージに気づかず、免疫にも悪影響が生じます。

【2】ランゲルハンス細胞のパワーと数を増やすことが大切

ランゲルハンス細胞のパワーと数を増やすことが大切

肌の免疫を最適に保つには、ランゲルハンス細胞が良好な状態であることが大切。ただし、ランゲルハンス細胞は酸化などの影響を受けやすいという一面もあり、働きが鈍ったり、数が減ったりしてしまいます。ストレスによっても悪影響を受けやすいもの。

「肌表面の皮脂や汚れなどの酸化を防ぎ、保湿して、ランゲルハンス細胞のパワーを強化しましょう。さらに新しいランゲルハンス細胞を生み育てることで、過酷な環境でも健康で美しい肌に」(細井さん)

【3】情報伝達を阻害する「βノイズ」が老化を加速させる!

情報伝達を阻害する「βノイズ」が老化を加速させる

「資生堂の神経科学研究によって、新たな事実が発見されました。それが『βノイズ』です」(細井さん)。

携帯電話の電波にたとえると、スムーズな通信を邪魔するノイズのようなもの。

「βノイズは紫外線や乾燥などによって過剰に発生します。肌が情報を感知したとき、βノイズが多いと情報を適切に処理できず、トラブルを放置することに。感覚神経の状態が良好で、βノイズが少ないと、情報がスムーズに伝達されます」(細井さん)

【4】感覚神経へのアプローチで肌悩みをケア

「ダメージを防いで健康な肌を保つことに加え、シミやくすみ、シワなどの肌悩みへの対応にも、感覚神経が密接に関わっていることがわかってきました」(細井さん)。

シミやくすみは、紫外線だけでなく、血管からの悪い情報を感知することでも悪化することが判明。それを抑えることで、美白ケアの効果を感じやすい肌に。シワやたるみは表皮の幹細胞が外部の悪影響を感知することで進行するため、表皮幹細胞へのアプローチの研究が進んでいます。

感覚神経へのアプローチで肌悩みをケア

【免疫と感覚神経を最適に保つことが、美肌の秘訣】

細井(以下細):「10年後の肌を守るために」など、将来を見据えた先回りの美容が主流となっている今の時代。スキンケアに熱心な人が増えている中で、同時に「30歳を過ぎてお手入れの効果を感じにくくなった」「お手入れに対して肌の反応が鈍い」という声も、よく聞かれるようになりました。

オジ美(以下オ):確かに、スキンケアを新調してもすぐに感動が薄れてしまうな…と感じます。

細:お手入れに対してだけでなく、外からの触れる刺激に対して感覚神経が鈍いような状態では、ダメージが起きても察知できないので、肌の炎症が進んでしまうんです。

オ:感覚神経と免疫は、相互に関係があるということですよね。

細:免疫が暴走していると感覚神経も乱れ、不必要な情報にも反応して敏感肌に傾いたりします。アレルギーなどもこれと同じですね。逆に感覚神経が鈍っていると、免疫力もうまく発揮されず、肌がダメージを受けます。

オ:一度肌が敏感になったり炎症を起こすと、お手入れしてもなかなか治らないことがあります。

細:それこそが、免疫の暴走と感覚神経の乱れによるものです。そうならないよう、日々のお手入れで免疫力と感覚神経を適切な状態に保つよう、資生堂では研究を進めています。

オ:保湿や美白などのお手入れも大切ですが、その前に肌本来の機能をしっかり整えることが重要なんですね。

Oggi3月号「肌を守り、ダメージをケアする『免疫』と『感覚神経』の話」より
イラスト/ナカオテッペイ デザイン/髙橋桂子 構成/大塚真里
再構成/Oggi.jp編集部

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