齋藤美和さんってどんな人?
東京都町田市にある「しぜんの国保育園」。
ここに通う162名の園児たちは、約1000坪の雑木林に囲まれた広い敷地内で自由に遊び回ったり、園内で飼育している羊と豚に触れ合ったりできるなど、自然環境を活かした保育が特徴の保育園である。
そんな園に魅力を感じ、わざわざ近くに引っ越してくる家庭があるほどの人気ぶり。さらにその注目は国内だけに留まらず、いまでは海外からも保育関係者がたびたび見学に訪れている。
そんな保育園で園長を務めるのが、今回ご紹介する齋藤美和さん。
––しぜんの国保育園の園長になった理由は?
齋藤さんは、大学時代に出版社でアルバイトを経験。
卒業後は念願だった編集者としてキャリアを歩み始めるも、その頃ミュージシャンをしている夫と出会い、結婚。
そして、嫁いだ先が義理の父が敷地内で保育園を始めた寺であったことから、結婚を機に保育の道へ。
しかしその後、長男を出産する際、生きるために子宮を摘出することに。
この経験から保育への想いがより強くなり、ゼロから勉強して保育士の資格を取得。昨年10月、夫から「しぜんの国保育園」の園長を引き継いだ。
齋藤美和さんの「7つのルール」
さて、そんな齋藤さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.子どもの「今」の興味を大事にする
「しぜんの国保育園」では、その日1日何をするのかは子どもたち自身が決め、それぞれが思い思いの時間を過ごすのがお決まり。大人の都合で考えるのではなく、子どものいまの興味を大切にするのが齋藤さんのポリシー。
■2.子どもと目線の高さを合わせる
齋藤さんが子どもと接するときに心がけているのが、子どもと目線の高さを合わせること。子どもが見ている景色や風景に目線を合わせて話すことを大切にしている。
■3.「なるほど!」と思ったら携帯にメモる
元々のキャリアが違う夫と保育への考えを共有することもあるという齋藤さん。その際、発見があれば必ずメモを取るのが齋藤さん流。自分の保育へのヒントにしたり他の人に伝えたりしている。
■4.すぐ出ていける格好で寝る
齋藤さんには、信頼している義母からの教えでルールにしていることが。それは、私服を着て寝ること。子どもたちが帰った後でも何かあったらすぐに出ていけるように徹底。
■5.人柄の見える服装で保育する
「しぜんの国保育園」では、保育士の髪型や服装は、動きやすく清潔感があれば原則自由。園児と先生の距離を縮めるため、あえて人柄の見える服装で保育している。
■6.息子と熱唱でストレス解消
自らの子育てでも、子どもの自主性を大切にしている齋藤さん。そんな息子と一緒に熱唱するのが、齋藤さんのお決まりのストレス解消法。
■7.急がず回り道をする
子どもたちには、周り道をしても良いから自分の好きなことをトコトンやったり好きと思える気持ちを大切にしたりしてほしいという齋藤さん。保育園は、人を育てる場所ではなく、子どもも大人も人が育っていく場所だと考えている。
次回の「7ルール」の放送は、4月23日(火)よる11時00分~11時30分。主人公は、志願者数日本一! 近畿大学の広報・加藤公代さん。
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