【目次】
・【口臭】そもそも原因は?
【口臭】そもそも原因は?
口臭発生には様々な原因があります。その中でも、特に一般的なものを挙げていくと…。
歯周病など口の中の状態が原因
口臭の原因の8割は口の中にあると言われています。
口の中の菌が口臭の原因となるガスを発生させているため、歯周病や舌苔、進行している重度の虫歯がある場合、口臭を生じるのです。
また、口腔ケア(歯磨き)がしっかり出来ていない時も不潔な環境となり、菌が増殖して口臭を生じます。歯、入れ歯は出来たら食事毎に綺麗に磨きましょう。綺麗に磨いたつもりでも実は磨けていない患者さんは沢山います。
そしてドライマウスも口臭を引き起こす大きな原因と言えます。発生したガスが唾液に溶け込めずそのまま出て行くためです。
口呼吸は勿論、起床時、緊張やストレスを感じやすく、空腹時は乾燥しやすくなります。
もしかして私…と心配になったら、歯医者さんで一度診て貰いましょう。正しい歯磨きも教えてもらえますよ!
食べ物が原因
まずニンニク、ネギ類は口臭を発生します。これは硫黄化合物という口臭の原因となる物質が含まれるためです。
またこれも実感したことがあると思いますが、アルコールを飲んだ時も次の日に口臭を生じます。これはアセトアルデヒドという口臭の原因となる物質が体内に残ることが原因です。
ちなみに、納豆はニンニクやネギ、アルコールほどの臭いは発生させません。
ここからは、意外に知られていなくて注意してほしい食べ物を紹介します。
まずはコーヒー。コーヒーは口の中に残りやすく、酸化を招き、口臭を発生させる菌の増殖しやすい環境を作ります。
そこにケーキ類などのスイーツが加わると…。
実は糖も口の中に残りやすく、コーヒー同様、菌が働いて口臭を発生しやすくするんです。
チーズケーキやミルクたっぷりカフェラテを飲んでいる方も多いと思いますが、実は乳製品も口臭を生じます!
腐ったような臭いを発生することが多いため注意が必要です。
友達や恋人とのカフェタイムこそ注意が必要。気になったら、口の中を洗い流す目的で、マメにお水や緑茶を飲むことがオススメです。
内蔵が原因
まず、鼻炎、蓄膿症など鼻呼吸を妨げる疾患では口呼吸をしやすくなってしまい、口臭が起こりやすくなります。
睡眠時無呼吸症候群の人は夜にいびきをすることで口呼吸をしてしまい朝起きた時の口臭を強く感じます。
食道癌や食道狭窄を起こしている場合は、腐ったような臭いが。腎不全や尿毒症、肝硬変の場合は、アンモニア臭が。糖尿病ならアセトン臭。…と、病気によっても様々な口臭を生じます。
女性の口臭の特徴
女性は生理、妊娠でホルモンバランスが変化することにより、口臭がすると言われています。
特に月経が不順な人ほど注意が必要です。
また、ストレスを感じやす、副交感神経が優位な状態が続くと、唾液の分泌が低下することでお口の中が乾燥してしまうため口臭が起こりやすくなります。
女性だけではなく、男性もストレス、思春期、更年期には口臭がしやすくなるため注意しましょう。
Oggi.jp's 野尻真里
日本審美歯科学会所属の歯科医師。朝日大学を現役卒業後「うずら歯科」に勤務。写真集『美人女医図鑑』を発売中。華道脇教授の資格を持つなど充実した趣味と、美容やファッションにもこだわっているインスタグラム@nojirimari も要チェック!