宇都宮聖花さんってどんな人?
2013年にNHKの連続テレビ小説『あまちゃん』の舞台にもなり、一躍脚光を浴びた岩手県の三陸鉄道。“復興のシンボル”とも呼ばれ、交通機関が少ないこの地域の住民にとって欠かせない存在となっている。
そんな三陸鉄道で運転士を務めるのが、宇都宮聖花さん。
––三陸鉄道の運転士になった理由は?
岩手県宮古市で生まれ育った宇都宮さん。“東京で運転士になる”という夢をかなえるために、高校卒業と同時に西武鉄道に入社。駅員として働いていた。
そんな宇都宮さんが地元へのUターンを決意したきっかけが、2011年の東日本大震災。ふるさとである宮古市が東日本大震災で甚大な被害を受けたのは、宇都宮さんが高校1年生のとき。
「当たり前に見慣れていた街並みが、跡形もなくなった。“悲しい”を通り越して涙も出なかった」という。
一度は東京で就職するも、お盆に帰省したときに三陸鉄道に乗ったことで、故郷への想いが湧き上がる。そして震災から5年、2016年に三陸鉄道に転職。翌年、国家試験に合格し運転士となった。
宇都宮聖花さんの「7つのルール」
さて、そんな宇都宮さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.朝食は母のおにぎり
乗客の命を預かるため、常に気を張る運転士の仕事。大変なこともあるが、朝食で母が作ってくれるおにぎりを食べると「今日も1日頑張ろう」という気持ちに。
■2.停車中は三陸の景色を眺める
三陸鉄道では、乗客に車窓からの景色を楽しんでもらうため、途中で列車を停車させるサービスを行っている。この時間は、宇都宮さんも幼い頃から大好きな三陸の景色を眺めるのがお決まり。
■3.ネイルとピアスは欠かさない
ワンマン運転が基本の三陸鉄道では、運転だけでなく、点検作業や清掃なども運転士の仕事。そんな体力的にも厳しい男社会の職場で、男性と同じように仕事をするのが宇都宮さんのポリシー。しかし、女性であることも忘れたくないので、ネイルとピアスは欠かさない。
■4.休日は「ポケモンGO」をする
宇都宮さんの休日の過ごし方は「ポケモンGO」をすること。そのために仕事の休みを取ることもあるほど、ただひたすらポケモンゲットに精を出している。
■5.外食の際は必ず父に写真を送る
外食の際は、必ず写真を撮るという宇都宮さん。自他ともに認める過保護な父に食べたものを報告するため。
■6.地元のために取材は断らない
“三陸鉄道の顔”として、メディアから注目を集める宇都宮さん。本当は人前に出ることは苦手だが、地元に明るいニュースを届けるために取材は断らないのがルール。
■7.亡き人の分まで三陸で生きる
東日本大震災で、友人やお世話になった人を亡くしたという宇都宮さん。自分にできることは、三陸の良さを日本中の人に伝えていくことだから、前を向いて頑張っていこうと決意。亡き人の分まで三陸で生きていく。
次回の「7ルール」の放送は、3月19日(火)よる11時00分~11時30分です。主人公は、新進気鋭の動物写真家・半田菜摘さん。
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