津田淳子さんってどんな人?
出版不況のこの時代に書店に並べば完売続出の「デザインのひきだし」。“自分の考えたデザインを具体的に表現したい!”そんな人たちのために必要な、紙、印刷、加工などの役立つ情報を分かりやすく伝える専門誌です。
そんな「デザインのひきだし」の編集長を務めるのが、津田さん。
––「デザインのひきだし」編集長になった理由は?
神奈川県で生まれた津田さんは、幼少期から「とにかく本を読め」という両親のもと、たくさんの本を読んで過ごしました。
そして大学卒業後、出版社で働いていたあるとき、カバーだけが気に入って買った小説にハマり、「デザインや紙がもつ力を思い知った」という。
その後、別の出版社に転職し「デザインのひきだし」を創刊。取材を通して紙や印刷技術を知れば知るほど、その高い技術に魅了され、いまに至ります。
津田淳子さんの「7つのルール」
さて、そんな津田さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.表紙に1番お金をかける
毎号、ユニークな表紙や付録の多さも話題の「デザインのひきだし」。なかでも制作費全体で一番コストをかけているのが、最初に読者の目に触れる表紙。専門誌だからこそ、誰もが目を引かれる表紙をつくるのが津田さんのこだわり。
■2.定価2,000円をキープする
表紙や付録にもこだわりが詰まった「デザインのひきだし」ですが、定価は学生でも手が届く2,000円をキープすることを徹底。限られた予算の中でも工夫をすればできることを示すことが大切だという考え。
■3.見たことない紙は持ち帰る
誰よりも紙への愛情が強い津田さん。飛行機のエチケット袋を集めたり、お店で見つけた紙を持って帰ったりするなど、見たことない紙は必ずコレクションするこだわりぶり。
■4.知ったかぶりをしない
最新号の発売に向け、手帳や付箋などを扱う企業や印刷加工会社などに取材をしている津田さん。取材では、知ったかぶりをするのではなく、基本的なことからひたすら質問をするのが津田さんのスタイル。
■5.気になる技術は名刺で試す
取材をしている中で気になる印刷技術を見つけた場合、まずは、その技術を使って自分の名刺を作ってもらうのが津田さん流。名刺の形で技術を持ち帰ることで、現場で感じた感動を記事制作に活かすことができるから。
■6.原稿は写真の説明文から書く
原稿は、本文から書くのが一般的。しかし津田さんは、写真のキャプション(説明文)を先に書く。写真の説明文を先に書き、本文との重複を避けるための工夫。
■7.自分が読みたい本を作り続ける
毎日、必ず売り上げをチェックしている津田さん。自分が読みたい本を作り続けるため、売れなくなったときはスパッとやめて別のテーマを企画することも考えているという。これからも好きなことをして生きていくためにあえて結果にこだわり続けています。
次回の「7ルール」の放送は、3月12日(火)よる11時00分~11時30分です。主人公は、「あまちゃん」の舞台で話題の三陸鉄道・運転士の宇都宮聖花さん。
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