ネイティブは慣用句が大好き! 聞いたまま訳したら…大恥かも!?
日本でもよく使われる慣用句。たとえば、会話の中で「顔が広い」「頭が固い」などの言葉がでてきても、実際には、顔の横幅が広いわけではありませんし、頭が固いわけでもありませんよね。
でも、慣用句としての意味を知らない人が聞いたらどうでしょう…?
英語にも、日本語に負けず劣らずたくさんの慣用句があります。そして、ネイティブたちはこの慣用句(=イディオム)を使うのが大好き。
私たち日本人が、慣用句と知らずに元の意味のまま直訳すると、とんでもない意味になってしまうかも…今回は、そんな日本人がかんちがいしやすい英語のイディオムをチェックしていきます!
「He has egg on his face.」と言われたら…こうかんちがいしない?
突然ですが、以下の英文を日本語訳にしてみてください。
「He has egg on his face.」
わかりましたか?
「あいつの顔に卵ついてる。」
と訳してしまった人は、要注意! 実際に彼の顔に卵がついていたら、大変…冷静に指摘できる事態ではありませんよね。
では、このイディオムの意味は…?
「He has egg on his face.」の意味は…「彼は面目丸つぶれね。」
have egg on one’s face は「面目丸つぶれだ、大恥をかく」を表す慣用句です。由来のひとつには、犬の顔に卵がついていて、ニワトリの巣から卵を取って食べたことがばれたから…という話があります。いずれにしても卵が顔についているなんて恥ずかしいですよね。
「He has egg on his face.」を言いかえるなら、
・He made a fool of himself.(彼は笑い者になった)
・He embarrassed himself.(彼は恥をかいた)
(『またまた出ちゃう! 直訳禁止 日本人のかんちがい英語』より)
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今回ご紹介した言葉以外にも、ネイティブは「こう言っている」のに、日本人は「こう聞きまちがえる」という、よくある76のフレーズがおもしろおかしく紹介されています。
くすりと笑い楽しみながら、コミュニケーションや異文化の理解を深められます! ぜひチェックしてみてくださいね。
またまた出ちゃう! 直訳禁止 日本人のかんちがい英語(ゲーリー・スコット・ファイン著:高橋書店)
イディオムがわかれば、英語はもっと楽しい
“Why the long face?”は、「なんで顔が長いの?」
“He is a big cheese.”は、「彼はでっかいチーズだ」
“My car is a lemon.”は、「私の車はレモンです」
……ではありません!
単語ひとつひとつはわかるのに、相手の言葉が理解できないとき、その原因は、英語の慣用句「イディオム」かもしれません。本書では、日本人が学校でまったく習わなかった「イディオム」をわかりやすく、おもしろく、紹介しています。
著者は、NHK英会話番組で活躍中のゲーリー先生。おもしろくって、為になる、「かんちがい英語」の世界、第2弾。