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WORK

2017.11.26

自分の市場価値を上げていけば収入の不安はなくなる! スキルを磨き、昇進を断るな

アラサー女性に調査した、お金の不安、第4位は「収入が下がったらどうしよう?」。日本人女性の平均寿命がどんどん延びていく現代、アラサー世代はこれから先の長い人生を生きるのに、どのくらいのお金があればいいのでしょう…!? 不安だらけの〝収入〟について、プロがしっかりアドバイス!

【お金の不安 第4位】
この先、収入が下がったらどうしよう?

私たち、ここが不安です!

・お給料が安い。今の会社に勤め続けていいのか不安。(29歳・営業)
・収入を上げる方法ってある?(31歳・企画)
・今の仕事がAIにとって代わられたら…、収入源がなくなる!?(34歳・事務)
キャリアアップ

■プロのアンサー
「自分の付加価値をUPさせれば収入は上がる!」

「お金の不安を根本的に解消する方法は、毎月コンスタントにお金が入ってくる仕組みをつくること。そうすれば、いざお金が必要になってもあわてることはありません」と菅井さん。

それはつまり、資産運用や家賃収入のこと?

「もちろんそれらもあれば心強いですが、アラサー世代に何より必要なのは、自分に投資してビジネス力を高めること。今の仕事で徹底的にスキルを磨き、社内外での市場価値を上げていけば、数十年後だってしっかり稼げます」(菅井さん)。

「管理職への昇進を尻込みする女性も多く、中には『仕事で成功すると女としての幸せが遠のく』と考えている人も。でもそう思い込んでいる限り収入は増えません。また、女性の収入は一般的に40代後半がピークでその後は減少傾向。体力の衰えや更年期障害などもあり、がむしゃらには働けません。それでも収入を下げないためには、〝私ならでは〟という高い付加価値をどうやったら提供できるか考え、単価を上げるしかありません」(和泉さん)

私たちが教えます!

ファイナンシャル・プランナー/キャリアコンサルタント和泉昭子さん
大学卒業後、出版社、フリーキャスターなどを経て’95年より現職。お金はもちろん、キャリアなど女性のライフプランを総合的にサポート。近著に『お金持ちになる心理学』(日本実業出版社)。

お金の専門家/菅井敏之さん
元銀行員。副収入を得ていたアパート経営が軌道に乗った48歳で退職。現在は東京・田園調布で「SUGERCOFFEE」のオーナーを務める。著書に『お金が貯まるのは、どっち!?』(アスコム)。

AIも台頭する時代の働き方ポイント

少なくとも65歳までは働き続ける

「収入の空白期間をつくらないためには、今30歳なら年金受給開始の65歳まであと30年以上。収入の高低以前に、やりがいを感じられる仕事でないと続きません」(和泉さん)

「人から期待され、自分が楽しめて、得意なこと、その3つが重なる仕事を追求して」(菅井さん)

自分の強みをかけ算して、自分の市場価値を上げる

「たとえば事務職でエクセルが使えるのはふつうだけれど、一歩踏み込んでアクセスでデータベース管理できる人は限られるから、〝事務職×アクセス〟だけでも市場価値は上がります。×中国語が得意、×プレゼン上手、などかけ算の可能性は無限大」(和泉さん)

副業で収入源を複数確保

副業OKな企業も増加中。「短期的な収入UPというより、長期的な選択肢を増やすためにトライしてほしいです。ブロガーという職業が成立する今の時代、たとえばパンや日本酒などの趣味でも、人に教えられるくらいになって情報発信してみては?」(和泉さん)

どんな仕事でもコミュニケーション能力がモノをいう

「近い将来、単調な仕事は海外やAIにとって代わられます。多くの仕事がなくなるかもしれない中で、相手の気持ちに寄り添ったり、ものごとをトータルに考えて複雑な提案をする、といった人間ならではのスキルが、これまで以上に重要になるでしょう」(和泉さん)

資格を取るなら2級以上がマスト

資格

「2日くらいで簡単に取れる資格は趣味の範疇。仕事に使うなら、どんな資格でも2級以上を目ざして」(和泉さん)。

「たとえば宅建や財務、税務、プログラミングなど、自分という〝個〟に帰属し、転職しても使えるスキルは武器になる。頭のやわらかいうちに」(菅井さん)

【収入に関する豆知識】
「同一労働同一賃金」で給与体系が変わる!?

安倍政権の「働き方改革」の柱のひとつが、同一労働同一賃金。従来、年次や経験をベースに決められていたお給料が、今後は純粋に仕事内容や成果で決まる見込み。つまり、実力とやる気さえあれば道が開けるチャンスだともいえる。
2017年11月号「お金のことを考えると、不安です…」より。
本誌掲載時スタッフ:イラスト/添田あき 構成/酒井亜希子・佐々木 恵・平澤奈々恵(スタッフ・オン)
再構成:Oggi.jp編集部

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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