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2017.11.24

買う? 借りる?「住宅購入」アラサー世代のお金の不安第2位をプロが解決!

アラサー女性に調査した、お金の不安、第2位は「住宅は買うのか? 借りるのか?」。日本人女性の平均寿命がどんどん延びていく現代、アラサー世代はこれから先の長い人生を生きるのに、どのくらいのお金があればいいのでしょう…!? 不安だらけの〝住宅のお金〟について、プロがしっかりアドバイス!

【お金の不安 第2位】
つまるところ、家は買うべき? 借りるべき??

私たち、ここが不安です!

・家は買ったほうが得? 借りたほうが得?(28歳・メーカー)
・住宅をいつ買えばいいかわかりません。(31歳・一般事務)
・住宅ローンを組むときの注意点は?(32歳・公務員)
住宅購入

■プロのアンサー
「買えるなら今!とにかく立地が命!」

お金のプロが口をそろえて断言したのは、「住宅ローンの金利がこんなに低いのは後にも先にもない」ということ。

「いつ買うか、また買うかどうか迷っているなら、今はいいタイミング。ローン完済までの期間を考えても早く買うにこしたことはありません。…とはいえ、自分が気に入る物件はそうそうタイミングよく出てきませんし、ライフイベントによって買いやすい時期は人それぞれ。金融動向や不動産価格の上下などは参考程度に考えるのでよいでしょう。家を買う最大のリスクは流動性。結婚や出産、転勤などで人生が変化したときに手放したり貸したりしやすい、駅近で資産価値が落ちにくい物件を選ぶことが何より大事です」(長嶋さん)。

家を買うことは、〝消費〟ではなく〝投資〟と考えたほうがいい。なるべくお金を生み出してくれるものという位置づけで、自分が住みながら半分は人に貸せるような、〝併用住宅〟の可能性なども探ってみてもよいかもしれません」(菅井さん)

私たちが教えます!

不動産コンサルタント/長嶋 修さん
99年、業界初の個人向け人材コンサルティング会社「さくら事務所」を設立、現会長。不動産コンサルタントとしてマイホーム購入などのノウハウ、業界、政策への提言を行う。著書・メディア出演多数。

お金の専門家/菅井敏之さん
元銀行員。副収入を得ていたアパート経営が軌道に乗った48歳で退職。現在は東京・田園調布で「SUGERCOFFEE」のオーナーを務める。著書に『お金が貯まるのは、どっち!?』(アスコム)。

住宅の買い方&見極め方

マンションを買うならとにかく駅から7分以内

価格が維持できる物件は全体の15%だけ。「人口減少に伴い国は、公共サービスがいきわたる地域を従来より狭める〝立地適正化計画〟を実施。そこで自治体が人口密度を維持すると宣言した、駅近などの〝居住誘導区域〟から外れたら、資産価値的にはアウトです」(長嶋さん)

買える家を見定めるためにまずは家計の棚卸しを

「最近は物件価格の100%の金額を借りられるローンもありますが、借りられる額と返せる額は別もの。手取りの年収を把握し、生活費の内訳や使途不明金がないか確認。管理費や修繕積立金、固定資産税も考慮して、自分が返せる額を割り出すのが先決です」(長嶋さん)

賃貸でも老後は心配ナシ!

「年を取ると部屋を借りにくくなると聞いたので、買ったほうがいい?」という質問には、「みなさんが老後を迎える30年後は圧倒的な高齢化社会。賃貸住宅市場も高齢者に『どうぞ借りてください』と言わないと成り立ちません。賃貸でも安心して」(長嶋さん)

年収450万円でも渋谷、恵比寿にマンションを買える!

「渋谷or恵比寿駅から徒歩圏内、20~30㎡程度の中古マンションは約3500万~4000万円。概算ですが、年収450万円で自己資金が1000万円あれば、月8万円程度のローン返済はできるのでは。ちなみにマンションは築20年、戸建ては築15年以上が割安です」(長嶋さん)

オリンピックバブルは気にしなくていい!

2020年に向けて地価が高騰し、その後下がるという噂も?「英国は、ロンドンオリンピックは不動産価格に影響を与えなかったと発表。東京でも湾岸地区の一部を除いてほぼ関係ないでしょう。’19年の消費増税も無視してOK。なお個人が売り主の中古物件は消費税がかかりません」(長嶋さん)

【豆知識1】
生産緑地の「2022年問題」で土地の値段が下がる!?

生産緑地とは、一定の条件を満たした市街化区域内の土地を、30年間農地として管理するかわりに固定資産税の減免などを受けられる制度。1992年に指定された土地が2022年、一斉に期限を迎え、宅地として市場に大量流入する見込み。

【豆知識2】
35年ローンでマイホーム購入 平均3955万円

上記金額は土地付き注文住宅、一戸あたりの床面積113.3㎡の場合。新築マンションだと4267万円、床面積70.6㎡(ともに全国平均)。首都圏は土地付き注文住宅で全国平均より+1674万円、新築マンションは+868万円。※住宅金融支援機構「2016年度 フラット35利用者調査」
2017年11月号「お金のことを考えると、不安です…」より。
本誌掲載時スタッフ:イラスト/添田あき 構成/酒井亜希子・佐々木 恵・平澤奈々恵(スタッフ・オン)
再構成:Oggi.jp編集部

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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