頭が痛くてツラい…そんな時は、ロキソニンや市販の頭痛薬などの鎮痛剤を使うケースが多いと思います。
でも、頭痛の原因はひとつではありません。頭痛のたびに薬を常用しているという人は、一度立ち止まって自身の症状を見つめ直してみて!
頭痛の原因はひとつではないんです
漢方カウンセリングでも相談の多い「頭痛」ですが、頭痛には様々な原因があります。冷えや首肩の凝りによる血行不良からくるケースもあれば、過度の喫煙などによる酸素不足、さらに低気圧や湿度が高い状態にあると、体内の水分が停滞し頭痛を引き起こすケースも多くなってきます。
冷えからくる頭痛にご注意!
東洋医学においても「女性に冷えは大敵」と言われていますが、冷え→血行不良→頭痛になっている場合、「解熱鎮痛剤」である痛み止めには注意が必要。痛みを和らげるのとともに、熱を下げる作用も伴うため、冷え性の人が使い続けると根本原因を悪化させることになりかねません。
温めると楽になる頭痛や、首や肩の筋肉が凝り固まっている時に悪化する頭痛は要注意。生理痛に使用する場合も同様です。
頭痛薬の賢い使い方とは?
鎮痛剤はつらい時に一時的に使うものとして、頭痛が続くのであればやはりそもそもの原因解決を試みることが大切です。
漢方では、頭痛の改善と一口に言っても、その原因によって様々に処方内容や養生方法が変わります。低気圧や、湿度の高い時期に起こる傾向にあるなら、水分(特に冷たいもの)の摂りすぎに注意し、水分代謝を促すようなはと麦茶やとうもろこし茶もおすすめです。
首肩の凝りや喫煙による酸素不足、冷え性がある場合は冷え予防や血流促進を意識して、ストレッチや軽いジョギングなどの運動、ゆっくり入浴するなどの習慣を継続的に行ってみましょう。
十分な睡眠や栄養バランスのとれた食生活ももちろん大切です。それでも改善しない、薬が手放せない場合は医師に相談してくださいね。
大木さと子 国際中医薬膳師
国際中医薬膳師・漢方アドバイザー。国立北京中医薬学大学日本校卒。普段はメーカー勤務、よく食べよく飲むアラサーOL。ふだんメシをアップするinstagramにて、薬膳の情報も発信中。