齋藤瑠璃子さんってどんな人?
数時間に一本のローカル線が往来する農業地帯、秋田県仙北市西木町。この地で「齋藤農園」の3代目として、日本一大きい栗と言われる「西明寺栗(さいみょうじぐり)」を生産するのが齋藤さん。
栗以外にも、米やネギ、トマトなど15品目約40種類の作物を生産しています。
–栗農家になったきかっけとは?
元々は農業をする気はなかったという齋藤さん。絵を描くことが好きだったため、地元の高校を卒業後、東京の美術大学に進学。
そんな齋藤さんにある心境の変化が。大学のフリーマーケットで実家の作物を売ってみたところ大繁盛! そこで初めて、地元の農作物の魅力に気づくことに。
そして大学卒業後、一度は東京で就職するも、父・譲さんが体調を崩したことをきっかけに、秋田へUターン。27歳のときに実家の「齋藤農園」を継ぐことを決意。
そんな矢先、譲さんは事故に巻き込まれ帰らぬ人に。それ以来、母と二人三脚で農園を守ってきました。
齋藤瑠璃子さんの「7つのルール」
さて、そんな齋藤さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.栗拾いは振り向かない
栗は、予期せぬタイミングで落ちてくるので、収穫している最中に新たに後方で栗が落ちることも。そんな栗拾いにおける齋藤さんのルールは、後ろを振り向かないこと。目の前の栗に集中することで、収穫の効率を上げている。
■2.午前10時と午後3時はおやつタイム
午前10時と午後3時は「おやつタイム」と決めているという齋藤さん。「おやつタイム」は、手伝ってくれる近所の女性たちと親睦を図る貴重な時間。
■3.仕事中は母と離れる
農作業のやり方は千差万別。そのため、一緒に仕事をする母とはあえて仕事を分担することでお互いがストレスなく作業できるようしている。
■4.料理は余計なことをしない
素材の味を活かすため、料理は余計なことをしないという齋藤さん。栗ごはんをつくるときも、栗本来の味を引き立てるために、栗をごはんと一緒に炊き込むのではなく、別茹でするのが齋藤さん流。
■5.お客さんに直接会いに行く
齋藤さんには毎月必ず行なっていることが。それは、地元のショップや飲食店などが参加するイベントに出展すること。儲かるわけではないが、客の生の声を聞くことに注力。
■6.月1回千恵子姉ちゃんと深夜まで呑む
齋藤さんには、姉のように慕う女性が。若い人が少ない町で、若い世代で集まってお酒を呑みながら話す時間が齋藤さんの癒し。
■7.近所の先輩方に恩を返す
父が他界し、「農家としてやっていけるのか」と大きな不安を抱えた齋藤さんに手を差し伸べてくれたのが、近所の諸先輩がた。そのため、その方たちへ恩を返したいと思っている。
次回の「7ルール」の放送は、12月4日(火)よる11時~11時30分です。主人公は、話題沸騰の洗濯代行店のオーナー・山崎美香さん。中卒で元不良少女だったという山崎さんの7ルールとは…?
しごとなでしこでは、番組を振り返り、仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! ぜひチェックしてみてください♡
初出:しごとなでしこ
栗農家 齋藤瑠璃子
秋田県生まれ34歳。「齋藤農園」の3代目。小さい頃から絵が好きで、地元の高校を卒業後、東京の美術大学に進学。その後東京で就職するも、父が体調を崩したことを機に地元にUターン。27歳の若さで実家の齋藤農園を継ぐ。チャームポイントは笑顔。猫をこよなく愛する。