【中村うさぎのお悩み相談室】
「お互いのことを変わらず大好きなのに、以前より一緒にいる時間を楽しく過ごせてないような…」
WA 彼とは、食事の趣味も合うし、暮らしていく上で私が大切にしていることも合うから長く一緒に居られると思うんですけど、それでもやはり昔のようにイチャイチャみたいなことって減っていきますし…疲れた時なんか特に「会いたいな」っていう気持ちはあったりはするんですけど…昔みたいに二人でいるのがすごく楽しいねっていう時間を人生の中にしっかりつくっていきたい。
中村 二人でいることが楽しくなくなってきたんですね、逆に言えば。
WA 楽しくなくなったわけではないんですが…以前のようにハッピー感が溢れ出すような感覚がないんです。「当たり前、失いたくない」っていうのはありますし、彼以外の人とデートしたいなんて全く思わないんですけど。
わりと恋愛体質なので「愛が止まらない!」みたいなのは恥ずかしくないんですけど、そういう気持ちってなぜか続かなくって。気持ちをコントロールする方法があればいいなって。
中村 ないです(笑)
WA (笑)
中村 というのもね、好き好きラブラブみたいな期間が短いのはみんなそうなんですよ。外国のドラマとか見てると10年も経ってチュッチュチュッチュやってるけどさ、あんなの見せかけだけですよ。本当のこと言うと、もう燃えるような気持ちもなくなっちゃってるし、一緒にいても脳内麻薬がもう出なくなっちゃってるのね。それは別に恋愛に限らず何でもそうで、最初すごい刺激的でスリリングだと思ったことも何回もやると脳内麻薬が出なくなっちゃうじゃん。ジェットコースターとかさ、何度も乗ってると高揚感がなくなる。
WA そうですね。
中村 恋愛もジェットコースターも同じでさ、最初のうちは何もかもが新鮮で、何もかもが楽しくて大好きだしすごい脳内麻薬が出るけど、同じ人と一年二年三年過ごしたら脳内麻薬が全然出なくなってくる。
でも、ラブラブじゃなくなったから終わりってことではないと思うのね。彼のこと大事には思ってるわけじゃない? それは、だんだん家族になってるんだよね。
WA そうですね。
愛とセックスレスは別件…!?
中村 結婚した夫婦の場合だって、恋愛結婚でラブラブで結婚しても1、2年すると脳内麻薬が薄れてきちゃうわけじゃない? その時に家族愛に着地できる夫婦と、着地できない夫婦がいるのね。で、両方とも着地できたとしても着地時期が違う夫婦もいるわけ。
たとえば夫の方はとっくに妻を女として見なくなっちゃってさ、でもそばにいてくれてすごく安心な存在だから全然別れる気はない。が、だからといって見るたびにムラムラする気持ちにはなれず、脳内麻薬は出なくなったけど家族としてこれから先長く一緒に行こうと思ってる。
ところが、女性の方はまだそこに着地してなくて「最近全然エッチが減ってる。前みたいにベタベタしてくれない。愛してないのかな?」って思っちゃってすごい悩んじゃうんだけど、違うんだよね。愛してるんだけど、愛の質が変わっただけなの。それがわからなくて妻の方はすごく傷ついたり悩んじゃったり……人によっては「だったら私、浮気してやる」とかって浮気する人もいるし。いろんなケースいっぱい見てきたけど、結局は着地するスピードが夫婦で違ってるって問題なの。
もちろん、妻の方が先にラブラブじゃなくなっちゃう場合もあるのよ。だからそれも着地点が違うのは男女差じゃなくて個体差だと思うの。だけど人生相談なんか読んでると「セックスレスで悩んでます」っていう相談に対してどっかのおばちゃんが「セクシーな下着をつけてみましょう」とか言ってんじゃん。バカか、って思うよ(笑)。そんなことで男のちんこが勃つんだったら誰も苦労しやしないよ、下着の問題じゃねぇんだよ、脳内麻薬の問題なんだよ、みたいなさ。
WA うんうん。
中村 だからね、セックスレスは自然な現象で、「愛」の問題とは別件なわけ。恋愛が家族愛に着地して、それを育てていくことにシフトした方が現実的だと思うんだよね。
で、今の彼があなたにとっていいパートナーなんだと思うなら、もう一回ラブラブみたいなことを求めるよりも、この信頼をしっかりと育んでいくみたいな方向に目を向けた方がいいと思うんだけど……でも、あなたは、それじゃちょっと物足りないのかな?
WA 今の話を伺って思ったんですけど、私はたぶん欲張りなんです。深まって着地する愛っていうのも彼に対して求めてるんですけど、プラス、最初の頃のような刺激的な部分っていうのも、以前ほど頻繁ではなくても、単発的に私が迷い出したときに欲しい。
やっぱり関係が深まるにつれて愛の方向に着地していくように、彼が特にそういう姿勢を見せてくれて、自分ももちろんすごく求めていて……それが続いてるから一緒にいるというのもあります。ただ、それだけじゃ足りないっていうのも、自分の感覚っていうのはあるんだと思います。
中村 やっぱりドキドキが欲しい、と。
WA うん。「旅行行ったらどう?」とか、非現実の環境とかを二人で経験するっていうのも、まぁ、やってみるんですけど、やっぱり違うんですよね。
中村 環境を変えるとか旅行行くとか、下着を変えるとかは、私はあまり意味がないと思うんだよね。
WA ほんと、そうですよね。
中村 やっぱ同じ相手とじゃ、刺激を持続させるのは無理だよ。いっそ別の人に刺激を求めた方がいいと思う。
WA そう、で、今回の彼は、私にそういう傾向があるので「この人のこういうところを正していこう」という姿勢で向き合ってくれるんです。愛してる人がいる時にそういうことをするのは相手に嫌な思いをさせるから、やってはいけないことですよっていうのを淡々と教え込む……。
中村 教え込む(笑)。
WA 今の彼は海外育ちなので、愛情表現が日本人の人より情熱的だし。
中村 彼、外国人なんだ?
WA 日本人なんですけど、生まれも育ちも海外なんですよ。情熱的で、愛はこういうものだって、すごい言う人なんです。
私は今まで日本人の男性と恋愛しても、すぐにパッパパッパと外を向いてたんですけど、それが本当に今回は、わりとしっかり彼と向き合って、ひとつの恋愛に集中していて……でも、それなのに私が、ここ二年経過した頃からちょっと「外で遊びたい」みたいな感じになってて。でも彼のことは失いたくないし。
中村 自分が外で刺激を求めることには、罪悪感がある? 見つかんないように浮気しちゃえばいいじゃんって、今思ったんだけど。
WA 今までずっとそれで来たんですけど、初めて後ろ髪引かれるようなパターンになってはいます。
中村 外で恋愛して彼と修羅場になるのも、ある意味、二人にとって刺激になるかもしれないけどね。でも、あなたはそんなリスキーなことしたくない。今の感じがいいんだよね? 彼の方は?
WA 彼は「愛も恋もどちらもないなら、一緒にいる必要はない」って言うくらい、やっぱり両方すごい大切にしてる人なんです。
中村 じゃあ、彼には愛も恋も両方あるってこと? あなたに対して。
WA そう。じゃないと、自分も嫌だって言ってます。
中村 ねぇ、それさ、彼も相当無理してるんじゃない?
WA ええ、それがわかります。やっぱり愛情表現の言葉数も減ってるし。ただ「以前より僕たちは進行している」っていうのも、もちろんはっきり言う。
中村 「今の関係はすごく居心地いいんだけど、また刺激みたいなのが欲しくなっちゃう自分がいるんだよね」みたいな話は、彼にしたことある?
WA いや、態度でバレるので。私が外に遊びに行き出して。携帯やらSNS やらもオープンにされてしまうので、「これはどういうことかな? 君やっぱりそういうとこあるよね?」っていう話し合いになります。
中村 そういう時は、ごめんなさいって謝るわけ?
WA まぁ、今までは「何もない」ってシラを切ってきたんですけど、彼の場合、それが通じないくらい関係が深まってきたので、私の方からそういうことをやめたんですね。やめて、それじゃあ私は、次に何を……今の彼と深まる愛だけで満足していった方がいいのかな、年齢的にも。みたいな感じ。
中村 年齢的にって仰ったけど、それって結婚する気があるってこと?
WA そうです。「結婚しよう」とは、ずっと言っていて。
中村 じゃあなんで結婚しないんですか?
WA 今、結婚に向けて、二人でお金を貯めてるところです。お互い、外でパッパパッパ遊んできて、ストックゼロみたいな二人だったので。
中村 でも別に貯めなくていいじゃん。このまま結婚しちゃえば。どっちかがどっちかを養うことになるんだったら、蓄えがないところへいきなり頼られても困るよって話だけど、今までどおりそれぞれ働いてっていうんだったら、蓄える必要ないんじゃない?
WA うーん。なんなんだろう。
中村 なんだろうね(笑)。
WA 一応指輪とかもらって「じゃあいつ籍いれる?」って話になって、一応、1年で1,000万溜まったら結婚しようって話になってます。
中村 じゃあ1,000万貯まったら結婚するわけだね? それはOKなの?
WA 私はOK。たとえば「賃貸嫌だよね、マンション買おう、頭金って1割くらい必要だよね」とか、「満足できる結婚式って何百万くらいじゃできないんだね。じゃあ、どうする? お金要るよね」とか、お金の話を二人でするようになって。お互いある程度稼いでるから、自分がいくら出すわね、相手がいくら出すわね、みたいなバランスとかも話すようになって。ますます夫婦にみたいになっていく、みたいな。
でも、一方で私は収まりどころが、きちっとみんなみたいに扉を閉められてなくて。むしろ「みんな閉めてないんじゃない? 本当は」って思うくらい。
中村 それってさぁ、1,000万溜まって結婚するじゃん? そしたら、あなたが本当に浮気したくなった時……今はね、言い訳してりゃいいけど、結婚しちゃうと法的な問題になっちゃうから。その覚悟はできてるの? もしかしたらこのまま結婚しちゃってもさ、あなたが扉を閉められないでいる限り、ものすごく不満をもっちゃうかもしれないじゃん。それでいいの?
WA うーーーん。そんなこと言ってたら一生結婚できないなとも思いますけどね。だから彼と会ってから他の人とどうこうってことはないんですよ。フラフラっとはするんですけど、どうこうまではいかない。ていうのが人生で初めてだから、この人だなっていう自信があるから、一緒に住むまでに至ったんですけど。やっぱりここで決めてしまうべきなのかっていうのもずっと……でも、彼が絶対にいいんですよ。
中村 結婚に躊躇してるのはどっちなの?
WA 全く躊躇してないです。彼も私も躊躇してない。ただ単にただマンネリしてる現実がある。
中村 1,000万貯まるまで結婚しないみたいな決定が、なんか言い訳に聞こえちゃうんだよね、私には。別に「1,000万なくても結婚してもいいじゃん」ってすぐ思っちゃうから。
WA 届けだけ出してしまうみたいな?
中村 そうそう。入籍って意味でね。結婚式だって、入籍した後にお金貯まってからしてもいいわけだしさ。今一緒に暮らしてるんだったら、何も変わらないじゃん? 紙切れ一枚の問題じゃん。その紙切れ一枚で、今までの単なる自発的責任が法的責任になるだけ。
WA 自発的な責任を法的な責任にするメリットはなんなんですか?
中村 私はメリットがあると思ってないけど、婚姻制度っていうのはそういうもの。自発的に「彼のことを大切にしたいから浮気せんとこう」みたいに思うのは今は自由意志だけど、結婚したら法的義務になるよ、と。
でもそんなに結婚する気満々なんだったら、別にもう結婚しちゃっても一緒じゃないかって私は思うわけ。そしたらここで結婚しちゃって、今の自発的な義務が法的な義務になった時に、あなたがそれに耐えられるのか試してみればいい。じつは私、あなたに自信がないんじゃないかって気がするのよ。だから「1000万貯めたら」みたいなこと言って先延ばししてるような。
「本当に結婚したいの?」
WA あー。じつは私、離婚歴があって。前回も文句なしの人と結婚して、親も大賛成。そんなふうに応援してくれた人たちを全員敵に回すような状況で「離婚したい」って思って。その経験があるから、やぱり結婚に対して絶対に自分の意志を固めないと、一生この人だぞって思わないと踏み込んだらあかんっていうのは一番自分で責任感じてて。
中村 私には、あなたも彼も無理してるように見えるの。彼の「僕は愛も恋も両方君に対して抱いてるよ」なんてさ、本人は本気で言ってるのかもしれないけど、ちょっと嘘っぽいじゃないのよ。そんなのがいつまで続くのやら。
WA その言葉をそのまま言うわけじゃないですよ。でも、「人間、一人の人を選ぶ時には、やっぱり両方ないと。で、それが両方とも常に100なんてことはできないから日々変わってはいくけど、今まで君は付き合ってる人がいてもふわふわしてたでしょ? でも愛ってそういうもんじゃないでしょ」って。
中村 うーん……私は彼があなたを囲い込みにかかってるなと思うわけ、そんな説教してさ。要は、あなたにふらふらして欲しくないってことでしょ?
愛はそんなもんじゃないとかって愛の定義の問題ではなく、彼がそれを望んでないって言えばいいのにさ。それを「愛とはこういうものでしょ」って、「おまえに愛の何がわかってんの?」って私は思うわけ。すごい毒舌だけど。
「愛ってこういうもんでしょ」っていう男とか見るとさ、それはおまえが私に求めてる愛なだけで、全世界共通の愛の定義じゃないって思うわけ。私に言わせれば、愛なんて人それぞれだからさ、そいつが決めることじゃないよ。
WA それは本当にそうだと思います
中村 だから、「愛とはこういうものだ。これが正しい愛で、これが間違った愛だ」みたいな決まりはないと思うの。人それぞれの愛の形があっていいと思うんだよ。だから「愛とはこういうもんでしょ」みたいな言い草は、単なる自分の要求を正しさにすり替えてる、正当化してるように私には思えちゃうから、なんか独善的でインチキくせえ男だなって思っちゃうわけ。ごめんね、彼氏のことなのに。
WA 全然です。私もそうだと思うんで。偏りのある愛の表現もするし、そういうタイプかなと思うんで。
中村 さっきの「貯金1000万」もそうだし「扉が閉められない」とか「バツイチだから今度は失敗したくない」もそうなんだけど、あなたは本当に結婚したいのかな? ああだこうだ言ってるうちは、結婚したくないんだと思うけど?
WA あ、そうなんですか。私、全力で「彼と結婚したい」って言う女の子見ると、何も考えてないのかなって思う
中村 何も考えてないから結婚できるんですよ。結婚なんて勢いでするしかないのよ。考え出したらデメリットしかないから。
「親を悲しませないことと自分の幸せが矛盾するなら、自分を優先した方がいいよ」
WA 失うものしかないところにあんな幸せな顔して飛び込んでいく友達たちが信じられないし、でも私「この人と結婚したい」っていう気持ちは本当にあって。それだけリスクを犯しても。得られるものがあると信じられるから。
中村 じゃあもうバツ2を視野に入れて結婚するか。
WA バツ2ですか……親孝行そろそろ考えてるんですけどね。
中村 親孝行なんてね、考える必要ないんだよ。もうね、親の期待とかは関係ないよ、自分の人生なんだもん。親の幸せは自分の幸せじゃないじゃん。ここまできたら自分は自分でしっかりあるから。だから親を悲しませるとか親を失望させるみたいなことを言ってるうちは、私は親を自分から切り離して他人として見れないんだなって思っちゃうのね。
WA 新しい視点でした。おもしろい。私は家族あっての自分っていうのをすごく大事にしてるので。逆に言うと依存ではあると思うんですけど、それをいい風に捉えて前に進めるときのほうが多くて。それが良くないなっていう方向に行ってる時も、もちろんあるんですけど、親も他人っていうのは新しい。
中村 親は最初に出会う他人だよ。血は繋がってるよ、そりゃ。長年一緒に暮らしてきたしそういう愛情とか絆みたいなものはあるかもしんないけれども、親を他人として見ないと一生対等になれなくって、親に支配され続ける。
「親に申し訳ない」っていうのも親からの支配だし、逆に親をいつまでも憎んでいる人いるじゃん、いい歳こいてまだ親の文句言ってる人っているじゃない? 確かにものすごい虐待を受けたとかだったらまた別のケースだけど、そうじゃなくて普通なのに「親に言われたあのひと言がトラウマになってる」とか言ってる人見ると、結局支配されてるから恨むんだよ。
対等にならなきゃ自立できないんだと思うんだよね、人間関係って。親子も夫婦もね。家族が仲良くしてることが居心地いいのを全否定する気はないし、親を悲しませないことと自分の幸せがちゃんと矛盾しないでいけるんだったらいいけど、そこで齟齬が生じるんであれば自分を優先したほうがいい。
WA 自分次第で?
中村 そう、親が結局一番望んでるのは最終的には子供が幸せになることだからね。だから例えばゲイの人のカミングアウトの問題なんかもさ、ゲイだって言ったらお母さんが悲しむ、だからカミングアウトできない、それはそれでいいと思うんだよ。いいと思うんだけども、お母さんはきっと衝撃受けるかもしれないけど、でも受け入れるんだよ。なぜならゲイであろうとなんであろうと息子には幸せになってほしいなと。だったらゲイだってわかった以上は「結婚しろしろ」言うのはやめようとか、お母さんが思ってくれれば両者ハッピーなわけで。
親は自分の息子や娘に期待や幻想を抱くのを諦めなけらばいけない時期がきて、子供は子供で親を失望させる痛みを乗り越えなきゃいけない時期がくるんじゃないかなって私は勝手に思ってるの。
まぁそういうわけで、彼氏とはですね、もう多分結婚しても、あなたの虫がおさまらないと思う。それは、きっと結婚したら彼はますますあなたを束縛し、愛とはなんだと持ち出し、そしたらあなたは最初「そうよね」と思ってるんだけど、そのうちに虫がうずうずしちゃって、みたいなことになるんじゃないかなって思うんだけど、それでもいいじゃん。「やっぱり私は結婚に向いてない」ってバツ2にして悟るみたいな。あなたはたぶん結婚に向いてないと思うよ(笑)。
でもそれでも彼の言う愛や結婚に自分を当てはめてみたいという気持ちが強いんであれば、努力はしてみればいいじゃない? だめだったらだめだったでさ、今度こそ「結婚できない女だ私は」みたいな。自分に対して吹っ切れるじゃん。
WA そうなりたくはないんですけど、やっぱり子供が欲しいから。
中村 あー、子供か。なるほどね。じゃあ早く子供つくりましょう。1,000万貯まる前に、早く子供を妊娠してしまえ。もう1,000万貯まる前に妊娠して、できちゃったから仕方ないと入籍し、そして、産んで子育てという新しい体験はあなたにとって新しい刺激となるかもしれないじゃない?
WA 新しいこと好きなんで。はい。
中村 しばらく子供が乳離れするまでさ、そのワクワクは続くと思うから。彼との間に刺激はなくなっても、子供があなたに刺激をくれるかもね。よし、今年中に妊娠!
WA 孕みます。わかりました(笑)。
撮影/深山徳幸 撮影協力/シューパレード
中村うさぎ
小説家・エッセイスト。OL、コピーライターを経て作家へと転身。ベストセラーとなったデビュー作『ゴクドーくん漫遊記』を皮切りに活躍を続ける。その後、自身の実体験を赤裸々に綴ったエッセイがヒット。『女という病』『私という病』『狂人失格』『セックス放浪記』『プロポーズはいらない』など多数の人気著書を手がける。
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