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LIFESTYLE

2018.11.07

オンラインショップと実店舗のいいとこ取り!「サードマガジン」が今バズっている理由

ショップの未来の流れはこうなる!? 商業マーケティングコンサルタントの黒島美紀子さが見た、新しい実店舗のカタチ。

ショップの未来の流れはこうなる! 「ショールーム機能のあるショップ」とは…!?

連載を書いていて、常々「ネタの地域バランス」が気になっている。

この記事を読んでくれている人は、様々なエリアに住んでいると思う。もしかしたら、私のすごく近くにいる方かもしれないし、はたまた地球の反対に住んでいる方かもしれない。ウェブメディアとはすごいものだ。雑誌から進化をとげ、世界の隅々にまで配信されていく。

でもライターとしての我々の行動範囲はそう簡単には進化しない。やはり、限られたものになってしまう。なるべく各地を旅した時の情報や、日本でも全国で楽しめる内容を…と、思うけれど、東京がベースのクロシマは、どうしても東京の話が多くなるのは否めない。

お洋服屋さんも例外ではない。ほとんどのアパレルショップ、中でも「フラッグシップ」の店舗などというものは、東京に初めてできる。それが、だんだん大阪、そして福岡、札幌…と増えて行くのが、通常の流れなのだここ日本では。


というわけで、秋めいてきたとある9月。

消費家クロシマは代官山から高級住宅街を抜けて、渋谷方面へ歩いていた。この通りは、両街路には大使館や教会、公園だけでなく、インテリアショップ、大きなT-サイト(ツタヤのおしゃれなコミュニティプレイス)、高級レストランと素敵な景観が連なっている。

あれ!? もう、神泉に近いところまで歩いてきた時、新しいお店はオープンしていることに気がついた。

中は天井が高く、お店というよりは家のような作りの素敵なショップ。モダンで瀟洒、まるでそこだけが外国みたいな雰囲気を漂わせていた。(今日はチェックできないけれど、また、別の機会に来てみよう!)と、頭の中にメモをし、別日に改めて行ってみた。

その店の名前は、“Third Magazine”(サードマガジン)

Third Magazine(サードマガジン)

入るとまず目を引くのが高ーい天井。たっぷりと入ってくる日の光がとても贅沢で気持ち良い。

高い天井

やわらかな日に映えるグリーン、モダンなネオンアート、シンプルだけどカッパー色が効いた什器。なんて、コンテンポラリーでアーティな空間! コペンハーゲンにこんなお店あったよなー。

そして、奥にはゆうに10人は座れそうな大きなソファも。

ソファ店内

え、これ本当にショップなの!? ショップというよりは、素敵なマダムのおウチでのお茶会にでもお呼ばれしたような気分。

ハンガーラック

ハンガーラックに贅沢にスペースをとってかけられている商品たち。

それも大体がバッグやスカーフとコーディネイトしてあったり。アンゴラモヘアのふわふわニットの横には何気なく、マッチしそうなデニムパンツがハンギングされていたり。

「ここはお店、というよりショールーム、なんです」このハンパないゆとり感とゆっくりと流れる時間の理由を教えてくれた、プレスご担当のナカヤマさん。

そう、ここは実はこれからの多くのショップの未来の流れ、ショールーム機能のあるショップだったのでした。

早速流れを簡単に紹介してもらう。

ショールーム機能

ここは「サードマガジン」というコンセプトのショップかつ「ショールーム」。お客様は普通にお店として来店いただいてもいいし、ウェブ上のサードマガジンストアから入ってもいい。

リアルなお店(はい、私が今いるところですね)にはもちろん在庫もあるので、そのまま気に入ったものを買ってもらってもいい。(けど、普通のショップよりは在庫も少なくて、だからゆとりがあるんだ)

販売員さんはみな、ショップマネジャーやプレスを経験された熟練者たちのみ。お客さまがゆっくり見てくださるように、敢えて「いかがですか〜」みたいな邪魔はなく、必要な時に必要なアドバイスだけくれる。

なぜなら、このお店ではお客さまは「買わなくてもいい」からだ!

へぇ!? !? 買わなくても良い店!? そう、皆さん経験ありませんか?

「あれ、うちに似た服なかったっけ?」、「チョト待てよ! あのニットと今買おうとしているこのスカート、本当に丈とかのバランス合うのか?」

そんなちょっとした逡巡(しゅんじゅん)の時を。

普通のルーティンだと…

販売スタッフ:「あーこれ、売れ筋なんです」

自分:(え…取り置いてもらう? それで確認する? もしくは買っちゃう? 悩むな、でもキヨミズから飛び降りれないよー汗)「あ、あ、じゃぁ、と取り置いてもらえますか?」

販売スタッフ:「かしこまりました、が、取り置きは1週間のみとさせていただきます…」

と、こんな会話が行き交う。

しかし、このサードマガジンの場合は、気に入ったものがあったら、(会員登録をして)そしてこの下げ札についているQRコードを読み込むだけ。

QRコード

その場はスマートに引き下がり、夜に自分のクローゼットをチェック。あ、やっぱり欲しいな、そんな時にはポチをすれば、1〜2日後には届くという仕組み。

あと、お店で買い物アルアルとしては、(どうしよう、この大きな紙袋を持って会社に戻れない。。。)←仕事の途中でサボって買い物したパターンや、(う、買いたいけど、今日夜合コン、、こんな大きな袋持ってたくない。。。)←夜に大事なイベントあるパターン。

そんな時もこの店でだったら、その場で電子決済、そして商品は後日お家に商品を届ける、を選べば良い。今ここで買わなくていい。そんなゆとりの対応、それがサードマガジンなのだった。スマートだぁぁあぁぁあ!!!

でも買い方だけの改革だけだったら、そうオンラインショッピングだけだったら、どんどん浸透、ユニクロだって無印良品(MUJI)だってすでにやっている。

サードマガジンの良いところは、商品のデザインクオリティ。女性のディレクターが仕掛けるオリジナルデザインは、あ、ちょっとエレガント、ちょっと華やか、ちょっとモードなど、現代版の働く女性の心を捉える絶妙デザインが多いということ。

やっぱりデザインとクオリティがまず大事だよね。オンナを上げるのがファッションの役目、なんだから。

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オンもオフも両方揃います!

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きゃーこのムートンのウェストバッグ可愛い! 一目惚れの出会いがまた、ここで!

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「このニットワンピース、リブニットでカジュアルなのに、裾がふわっと拡がり、可愛いですよ〜〜」

そーなのーそーなの!?!?!? 結局ロンドン帰りの(イケメン)店員さんに背中を押され、一目惚れのムートンウェストバッグとワンピースをお買い上げ。(さすが消費家)

オンラインショップ

ちなみに、オンラインショップ上ではこんな感じで出てくるけれど、(すぐ使いたかった)私は、お持ち帰りを選択🎵

お持ち帰り

商品にとにかくお金をかけたい、良いものを作りたいから、他のものは極力シンプルに。というディレクターさんの想いが思いっきりつまった、ショッパー。

茶色のなんてことない(ロゴも入っていない)袋だけど、実はしっかりしている。確かに綺麗なツルツルツヤツヤのショッパーでも、家に帰ったらゴミ袋になっちゃうもんね。納得。

家に帰って改めてサードマガジンのオンラインストアをチェック。

オンラインストア

スタイリストさんとのコラボや、DOMANIやoggi の掲載商品もすぐわかる。“○○しばり”でものを探すならお店よりも実はオンラインの方がわかりやすいよね。そして何より、サードマガジンのわかりやすさの特徴はコーディネイト提案!

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このスタイリスト亘つぐみさんコラボの黒のパンツ、実はシャツが上についているオールインワンサロペット。サロペットというとなんかカジュアルなイメージだけど、素材もシルクデシンでトロッとしていて、とてもエレガント。こんな着こなしなら、ヘビロテ間違いなし。

そしてお店で試着して、「ガーン…今ひとつ似合わない…」となってしまった、このエコファー、ムートンコート…

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コーディネイト提案を見ると全然ダメな理由がわかった。ワイドパンツだったのと、オレンジがムートンの色に近すぎたのね。そしてやっぱ足元はパンプスだろ。(と理解、反省。。byクロシマ)

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オンラインショップだと、コーディネイトもじっくりと焦らず勉強できるな(ところでこの二つ、すでに完売でした。。。泣)。

『無知な中、直観やタイミングで出会うのが1st、トレンドや周囲からの評価を気にして見つける2nd、様々なものを知った上で自分にあったものを選べるようになるのが3rd』

そんな意味合いをこめてつけられたこの『サードマガジン』という名前。

押し付けの接客でなく、余裕を感じるアドバイス。定番ばかりじゃないオリジナル商品。オン服もオフ服も、エレガントだけどちょっととんがってる。

我々にとっては自分、友達、そして3番目のご意見番的な信頼感のある毎日のファッション提案をしてくれそうな予感。

サードマガジン、オープンしたのは今年の秋、9月。それなのに、これだけバズってるのってすごくない!?(ファッションエディターの中で話題になってるらしい)

たまたま前を通りがかった私、ラッキー! そして自分の鼻の効きの良さに(自己)満足満足!(テへッ)

なんかこれから、ヘビロテしそうだなー。サードマガジン。

みなさんもぜひお店にGO! そう、リアルのお店でも、オンラインのお店でも! 近くに住んでても、そうでなくても!

もはや距離や地域の差はない。どっちでも十分楽しめる新しいお店、”サードマガジン”へ。

#ナカヤマさんはお店はそんなにたくさん要らないって言ってたけど逆にお店が近くに欲しいひとたくさんいると思う
#夜にオンラインショップに入るとドカ買いしそうな予感

初出:しごとなでしこ

黒島美紀子 MKシンディケイツ代表

消費家・商業マーケティングコンサルタント
アパレル、セレクトショップ・百貨店を経て独立起業して早や10年余。数々のお買い物の実践と失敗を繰り返し、ファッション、ビューティ、グルメ、ライフスタイルの動向を消費者目線で考察。また、世界各地の商業スペースやブランドをチェック、消費活動を通じたマーケティングを行い、企業と消費者を結ぶ。

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

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