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LIFESTYLE

2018.10.27

友達マルシェを開催してみよう! 断捨離? No、No! 永く愛して利用して|「エメリーマルシェ」のススメ

商業マーケティングコンサルタントの黒島美紀子さん流 友達マルシェ開催のコツとは?!

友達マルシェ開催のコツとは…!?

やっと秋晴れも続くようになった10月も半ば。

ここ数週間は消費家クロシマ、キャラを180度変えてみた。そう、せっせ、せっせと家の中のクローゼットを全てチェック。もう要らないもの、長く使ってないものを仕分け。

以前にも靴の整理の記事を書いたけれど、甘い、甘い! まだまだあった。

そう、辛かったり、痛かったり、痛かったり、辛かったり。。(笑)

万歩計が日に1万を超えるクロシマとしては、諦めざるを得ない靴がまだまだタンスの奥に在庫はあったのだ。

それらを全部引きずりだし、それ以外にもお洋服のクローゼット、そしてバッグの収納棚。全てチェック、全てダンボールにつめてみる。

ひゃー、またまた大きなダンボールに2箱分以上の、世にも“美しくて” “高額な”ガラクタが集まったのだった(あーこのなんともいえない矛盾いっぱいのレトリック、、、やれやれ)。

断捨離の世界的なヒーロー(いやヒロインか)のこんまり先生はこうおっしゃっていた。「どんなに高くても、大事な人からもらったものでも、いらないものは要らない。巡り合ったことに、そして嬉しさを与えてくれた一瞬に感謝しながら、さっさと捨てよう!」と。はい、おっしゃる通りです。

とはいえ、、、、

断つ
捨てる
離れる

どの言葉をとってもやっぱり恐ろしいし、そもそも罪悪感にさいなまされる。そして、このクロシマ、消費社会から離れる気がさらさらない、元祖マテリアルガール。

そもそもショッピングというのは買ったその時のワクワク、買って持って帰る時、実際に着たり使ったりする時を思い浮かべる時が楽しいからやめられないわけだ。断ったり、捨てたりするためじゃない。。。

そう、結局やっぱりそんなにバシバシ捨てられないのが人情ってものだ。「断捨離」ってやっぱり罪悪感を醸成するコワイ言葉だ。

と、周りを見回してみると、同じようなことを思っている同志はたくさんいた! 仲良しのアヤちゃんも趣味の良いものをたくさん買い集める達人だ。

いつもアヤちゃんの持っているものは欲しくなるようなものばかりだし、そもそも友達という人種は似たような価値観を持っているので、買うもののテーストや生活感も似ているのだった。

「じゃ、いっそのこと、友達で集まってマルシェやっちゃう?」

そう、友達とマルシェをやって、そのまた友達たちに来てもらって、新しいモノとの出会いを見つけてもらう。我々が残念だけど要らなくなったものをまた、使ってもらえばいいんだよ!

捨ててしまえば焼却炉行き。そんな悲しいことになるくらいなら、いっそのこと安くで譲ってしまおう!

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ということで、アヤちゃんと私が発起人として始めたのがこの『EMERI Marche』なのだった。単に断捨離するのではなく、“永く愛する利用する”という想いを、“永愛利(エメリー)”という名前に込めて。

2回目の開催となる2018年。10月のとある週末に開催してみました!

早速10人ちょっとの女子(と男子1人)がそれぞれ“お宝”を手に会場に集まった。一人約1本ずつのラックにそれぞれのオススメをちゃっちゃっと掛けていく。

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さすがスタリストさんやファッションデザイナー、フォトグラファー、そんなメンバーなので、レイアウトが上手♫ みるみる売り場らしくなっていく。
それぞれに割り当てられた持ち場があるとはいえ、お互いを思いやるオトナ女子。“サングラスならこっちの棚に置きなよー” “ジュエリーはここで?” “このラックはキラキラ系で集めて、アイキャッチにしようよー”どんどんお互いクロスオーバーしていくのであった。

準備完了!

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今回の私のメイン、ブランド靴コーナーも他のメンバーの靴も集まり、かなりのボリュームになった! シンデレラさんいらっしゃーい! サイズが合えば、お得お得! マノロ、ジミーチュウ、サンローランから、プラダから何から何まで、4000円もしくは3000円!

そう、友達マルシェ開催のオキテ、それは“高くしない!”だ。

数万、いや十万単位のものまで、全て1万円以下。高くは絶対にしない。だって、友達に愛して使ってもらえる方が、ずっと嬉しいから。

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ふふふ、こんな掘り出し物まで!

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11時にぎりぎりあたふた、開店! かいてーん。みんなで行ったSNSの宣伝効果か、オープン前から行列まで。(みなさまありがとうございます!)

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店内は一気に盛り上がりをみせた!

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お客様もみなおしゃれ。そしてこんな可愛いお客様まで。

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私の靴コーナーといえば、いつももう少し大きいサイズを履いているというこのお客様。でもこのマノロはぴったりだった! なかなか履くのが難しいこの靴。ぴったりな人がいて嬉しい!!!!

そしてお客様のほうも「素敵だけど入らないと思ってたので、すごく嬉しいーーーー!」。そう売る人、買う人両方が本当に嬉しい気分になるのが、この友達マルシェ。

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なじみのバーのお得意さんのシンガー女子も来てくれた。私のバリーの黒のブーツをご試着!

「ぴったり!」えー、ずっとなかなか使う機会が少なかったニーハイブーツたち。さすが華やかな場に立つことの多い彼女ならうまく履きこなせそう。うれしくて、もう一個のニーハイブーツもオマケで付けてしまった私。そう、それがこの友達マルシェの楽しいところ。

ズバリ、金額ドガイシ!

さて、みなさん。ぜひ友達マルシェ、やってみよう。場所はきっと誰かの家でいい! 女子会をやる気分で。ラックがなければ床に広げればいい! そんな気軽な気持ちで。

ここでマルシェ成功の秘訣をば!

1)何よりも、“お安く”

お友達に気持ちよく買ってもらいたい! どうせ着ない使わないものだもの。

2)「売る」以外のコミュニケーションの場を!

今回は途中で疲れたメンバーにメイクアップアーティストのカズちゃんがアイクリームでマッサージ♬こういうアトラクションがあるとみんな盛り上がる!

「えー私にもやってくださーい」ということでお客様にもサービスでマッサージ!

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今週から発売のアイクリーム、疲れがたまったみんなの目元がすっきり! “毎日朝晩やってね、疲れた目の下の膨らみは水を涙腺に流すようにマッサージよ”

はい、やりますやります、毎日やります!(笑)。

3)「売る」以外のコミュニケーションの場もう一つ! それはカフェ&バー!

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今回は知り合いの“カフェシュクル青山のミズエさんに出張を頼んだ。ここのスイーツはグルテンフリーだったり、女子にめっぽう優しい。コーヒーもいっぱいずつドリップしてくれる。ゆったり時間。

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2日目はなじみのバーも友情出演! ワンコインドリンクを振る舞うと、、、集まる集まるマルシェに関係ない不良男子たち。そして、ワンコまで!(笑) そう(マルシェとは関係なく)何気ない会話が弾むのだった。

お家でやる時だって、そうホステスのあなた。紅茶もコーヒーもスイーツも、ワインまで。そこで出るものはみんな”商品”です。“おもてなし”はとりあえず今日は置いといて、すべて売る! これが大事。

このイーブンな感覚が長く楽しめる秘訣です。(クッキング上手の友達が作ってきて販売してくれてもいいよね。)

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マルシェ途中に追加投入。

パッキンを開けた、アヤちゃんから、“クロちゃーん、これ似合いそうよ”と声がかかる。どれどれ???

うむ、た、確かに、、、(わかっている。私の好みズバリだ。さすが仲良し)

と、いうことで。。。

結局。。。

ert

たくさんの友達出店者からたくさんの戦利品をゲットしたクロシマだった(…やっぱり買うんじゃん…笑)。そんな声が聞こえて来そうな、、、いえいえ、それが本当の秘訣なんです。

4)そう最後の秘訣。それは、どんどん出店者も買う!

仲良しの要らなくなったもの、着なくなったもの。それを友達同士で買い合う! そこが友達マルシェの醍醐味だ。断捨離じゃない! 永愛利(エメリ)だ!

買っていいんだ、消費家! 自分で汗かいて得たお金で安くで譲ってもらう。こんな掘り出しもの感覚、大事じゃないか。すごくハッピーで嬉しくなる。

そうそれが消費の醍醐味、循環型経済の象徴なんだ。

スイーツ片手にコーヒ飲んで、明るい日差しの中でお天気に恵まれてよかったーなんて笑い合う。買ってくださるお客様との楽しいやりとり。

Parisのアパルトマンに集まってお互いの持ってるものをコーヒー片手に見せ合いっこする女子の集まりのような、永愛利マルシェでした。季節の良い今だからこそ、女子会気分で皆もぜひレッツトライ!

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【編集後記】
友達マルシェの楽しみ方番外編

実は我々、売上をすこしずつカンパしてそれを世界の女性のために寄付することもやってみました! 詳細はこちら

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この頃簡単にできるドーネーション。やっぱりこういうソーシャルな活動が加わると、売る方も買う方もますます参加意識が高まる。買ってしまった罪悪感がますます薄まる一瞬なのだった。てへ。

#一人でファーやレザー、ムートンだけ6枚買っていったツワモノ有り
#やっぱりメルカリよりマルシェだな

初出:しごとなでしこ

黒島美紀子 MKシンディケイツ代表

消費家・商業マーケティングコンサルタント
アパレル、セレクトショップ・百貨店を経て独立起業して早や10年余。数々のお買い物の実践と失敗を繰り返し、ファッション、ビューティ、グルメ、ライフスタイルの動向を消費者目線で考察。また、世界各地の商業スペースやブランドをチェック、消費活動を通じたマーケティングを行い、企業と消費者を結ぶ。

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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